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佐世保を出発したバスは、これから長崎市に向かって走ります。
こちらの大きな橋は西海(さいかい)橋。
佐世保市と西海市の間にある伊ノ浦瀬戸にかかるアーチ橋で、完成当時は世界で 3 番目の長さを誇り、東洋一といわれたそうです。
水面に渦潮があるのがわかりますか?
ここは瀬戸なので渦潮が見れることでも有名だそうです。
ぼてぽてもちびつこたちも、渦潮は初めて見ました。

左手に大村湾を眺めながらドライブです。
とっても静かな湾。
景色が絶景です。

赤い橋を渡り。

白い橋を渡り。

青い橋を渡る。
もうお気づきだと思いますが、今渡ってきた橋はトリコロールカラーにペイントされているんです。
それはなぜかといいますと、長崎市がフランスのヴォスロール村と姉妹都市だからだそうです。
ではなぜそのヴォスロール村と長崎市が姉妹都市なのでしょうか?
それはこれから行く場所がとても関係してくるからです。

本日最初の目的地に到着です。
島と湾ばかりの長崎、こうして地図で見るとそれがよくわかります。
今、ぼてぽてたちがいるのは赤の矢印があるところ、外海の集落と呼ばれている所です。
こちらの地区を案内してくれるのは潜伏キリシタンのご先祖様を持つご主人がいる松川さん。
ご高齢ですが、丁寧でわかりやすいガイドで案内してくれました。

「ここは隠れキリシタンが移り住んで、ひっそりと暮らしていた外海の集落の一つ、出津集落ね」
しつ集落?
「そうね。市街地に住んでいたキリスト教徒は禁教令によりこうしたひっそりとした山間の集落へ移り住んでまで信仰を続けていたんだそうね」
市街地に住んでてキリスト教徒だとばれてしまったら大変だから?
「大変なだけじゃなくて、拷問も受けたそうね」
え・・・。
「そんなキリスト教迫害から逃れるためにこの地にやってきた人たちは、それはそれは貧しかったんだそうね」
そうでしょうね。

「この出津集落のシンボルと言えば、この出津教会堂ね」
ここにも立派な教会があるんだね。
「こちらもユネスコの世界文化遺産の一つね」
“長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産”だね?
「そうね!実はこの教会はフランス人の宣教師が私財をなげうって造ってくれたんだそうね」
え!?

「明治 15 年、 1882 年にこの出津地区で司祭を務めていたド・ロ神父が自ら設計して建てられ、その後信者さんが増加したので増築を繰り返し、明治 42 年、 1909 年にこの姿が完成したんだそうね」
へ~!
白くてキレイな教会だね。
「漆喰造りで、潮風に当たっても劣化しないように屋根は低く作られてるそうね」
なるほど。
「この出津教会の司祭は代々とても信仰が厚いそうで、日本から 6 人しか出ていないキリスト教の枢機卿のうち 5 人がこの外海の集落の出身だそうね」
へ~!それはすごい!
それだけ熱心な信仰をしているということだね。

「中はとっても地味な感じだけど、地元の人が静かにお祈りができそうな、そんな雰囲気だったと思うね」
うん、派手なステンドグラスがあるわけでもなく、木の温もりを感じる、そんな教会だったね。
「そうね。塔の上にはマリア様もいて、とても立派な教会ね」
ぼてぽてはこの教会がなんだかとても懐かしい感じがしたよ(^^)

「ここで少し隠れキリシタンについてお勉強ね」
うん、教えて!
「本当はキリスト教徒だったけれど、キリスト教が迫害されて拷問されるのを恐れ仏教に改宗した人はたくさんいたそうね」
そうだったんだ・・・。
「豊臣秀吉は仏教を推進していたから、キリスト教には特に厳しく当たったそうね」
うん。
「仏教に改宗しても、周りにわからないようにひっそりとキリスト教を信仰していた人たちのことを隠れキリシタンと呼んでいて、隠れキリシタンは人気のない所へひっそりと移り住み、その場所が五島列島や島原諸島、そしてこの出津などの外海の集落だったそうね」
へ~。
みんな地元を追われてしまったということかな?
「そういうことね」

「秀吉はキリスト教を迫害しただけじゃなくたくさんのキリスト教徒を処刑したんだそうね。そしてそのあとに行われたのがみんなも教科書で習った“踏み絵”ね」
残酷なことだよね。
大切な人の絵を踏みつけるなんて・・・。
「そして踏み絵を行ってキリスト教徒だとわかってしまったら拷問されてしまったんだと思うね」
何も悪いことしてないのにね。
ただキリスト教を信仰していただけなのに。
「その拷問から逃れるためにやってきたこの出津で、ひっそりとキリスト教を信仰したんだと思うね」
そうだね。
「ちなみにこうやって隠れてキリスト教を信仰していた人たちのことを、明治 6 年までを潜伏キリシタンと呼んで、それ以降は隠れキリシタンと呼んだそうね」
そういう違いがあったんだね!

「この出津は外海の集落の一角だけど、ここは遠藤周作さんの“沈黙”という小説の舞台になっているんだそうね」
知らない(^^;
「キリスト教徒が迫害され拷問を受けても信仰をやめなかった、そういった小説ね」
すごい内容だね・・・。
「映画化もされているんだけど、すごく考えさせられる内容だそうね。そして遠藤周作さんはこの外海の出身だそうで、この景色をすごく愛していたんだそうね」

「山の上にある建物は 遠藤周作文学館 で、遠藤周作さんが愛した外海の景色を見下ろすように建っているんだそうね」
本当に静かで、なんていうか・・・。
「天気が良ければもっとキレイな景色だそうね。曇っているとなんだかとても物悲しい雰囲気ね」
そうだね。
晴れている外海も見てみたかったな。
実はぼてぽて、長崎から帰ってきてすぐこの“沈黙”を買いました。
でもまだ読んでいません。
正直、読むのにすごく勇気がいるというか・・・。
でもお友達からも強く勧められたこの小説、是非読んでみたいと思います。
なんだか暗くなってしまいましたが、隠れキリシタンの方たちはけっしてかわいそうなだけの人たちじゃないんです。
次は 迫害されても健気に生きた隠れキリシタンの方々
の人たちがどんな生活をしていたかを見に行きましょう。
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