もっちゃんサイト ちびつこたちと旅をしよう!

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2019.05.12
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「坂道を登ってくると、いきなり登場するんでちゅよね」

本当だ!!

あれは間違いなくぼてぽてが来たくて来たくて仕方がなかった・・・。

「大浦天主堂でちゅ。よかったでちゅね、やっとここに来れたでちゅね」

本当・・・。

感激しちゃった・・・。

駐車場からお店が立ち並ぶ坂を歩き、左右を見ながら歩いていると、急に視界が開けます。

顔を上げるとそこに現れるが、国宝にして世界文化遺産の“大浦天主堂”です。

ちなみにこの道を右に曲がると、先ほど散策したグラバー園があります。




「入場料は大人が 1,000 円でちゅ。でも大きな立派な冊子のパンフレットがもらえるんでちゅよ」

勉強してくださいってことかな?

「そうでちゅね。さすがにここは観光客も多いでちゅね」

うん、今までで一番の観光客の数かもしれないね。




「では早速入場でちゅ」

はい!

「階段を昇りながら、この大浦天主堂がどんな教会なのかをお勉強するでちゅよ」

ぼてぽてはこの教会がどんな教会で、なんでこんなに有名なのか知らないんだ。

「ほとんどの人がそうだと思うでちゅ。でもこの教会はキリスト教徒にとってはとても重要な意味を持つ教会なんでちゅよ」



「大浦天主堂の正式名称は“日本二十六聖殉教者聖堂”というそうで、 1862 年に 26 人の殉教者たちが聖人に列せられたのを受けて捧げられた教会なんだそうでちゅ」

26 聖人って、なに?

「そうでちゅね。ほとんどの人はその二十六聖人のことを知らないでちゅよね」

うん。

「じゃあ、教会に入る前にその二十六聖人を勉強するでちゅね」




「正式には“日本二十六聖人”というそうでちゅけど、この人たちは豊臣秀吉の禁教令によって、長崎の西坂の丘という所で処刑されてしまったキリスト教徒のことだそうでちゅ」

そうなんだ。

「外国人宣教師や二名の子供を含む 26 人は、大阪から長崎まで 1 か月かけて裸足で歩かされたんだそうでちゅ」

そんなヒドイことを!?

「禁教令に逆らってまでキリスト教を信仰を決してあきらめず、そして自分たちの処刑の場所はキリスト様が処刑されたゴルゴダの丘に似ていると言われている長崎県の西坂の丘がいいと、自分たちで最期の場所を決めたんだそうでちゅ」

そういうことなんだね。

「最後、はりつけの刑に処されたときはたくさんのキリスト教徒が励ましにきたんだそうでちゅ」

仲間の死は耐え難い苦痛だったろうに・・・。

「処刑されることがわかっても信仰をやめなかったこの話を聞いた当時のローマ教皇は、この 26 人の信者をキリスト教の聖人としたんだそうでちゅ」

それで日本二十六聖人っていうんだね?

「そうでちゅね。そしてこの大浦天主堂はその 26 人の遺骨を安置し、二十六聖人に捧げられた教会なんでちゅ」

へぇ~!

「ちなみに大浦天主堂は 26 人が処刑された西坂に向けて建てられているんだそうでちゅよ」

二十六聖人への想いを感じるね。




「いよいよでちゅね」

そうだね。

「上の方に”天主堂”って書いてあるでちゅけど、“天主”とはキリスト様の事で、教会のことは天主堂って呼ぶんだそうでちゅ」

ふむふむ。

「中は撮影禁止でちゅけど、ここからなんとなく中の様子がわかるでちゅね」

うん。

とても静かで、厳かだね。

「入口にはすでにリブ・ヴォールト天井が見えるでちゅね」

本当だ!




「大浦天主堂のマリア様はこれまたすごく美しいでちゅね・・・」

本当・・・。

真っ白で本当に美しいね。

「中の様子はどうでちゅか?」

ステンドグラスが本当に美しくて・・・。

天井のリブ・ヴォールトも素晴らしいし、祭壇も本当に立派で・・・・。

「あれ?ぼてぽて、もしかして泣いてるでちゅか?」

感激して・・・(:;)

「本当にここに来たかったんでちゅね・・・」

うん。

本当にここに来れてよかった・・・。

何十年もあこがれていた大浦天主堂は、一歩中に入ったら、それはそれは美しい教会でした。

テレビで見たマリア様、初めて見る気がしないくらい懐かしい気持ちになり、この場所で起きたキリスト教の歴史の奇跡に思いを馳せました。

その奇跡とは・・・。




「まさにこの窓の向こうで、キリスト教の歴史において奇跡がおこったんでちゅ」

え?他にもそんな重要なことがあるの?

「長崎にはたくさんの隠れキリシタンがいたことは前にお勉強したでちゅよね?」

うん。

「隠れキリシタンというくらいだから、キリスト教がいることはわかっていても、どこの誰がキリスト教徒で、本当にいるのかも目には見えない存在だったんでちゅ」

そうだよね。みんな隠れて信仰してたんだもん。

「その隠れキリシタンが 1865 年に、この大浦天主堂に現れたんでちゅ」

そうなの!?

「大浦天主堂が完成した 1864 年の翌年、大浦天主堂が日本二十六聖人殉教者聖堂と命名された 1 か月後、珍しい西洋風の建築物を見ようとたくさんの見物人がきたんだそうでちゅけど、その中に紛れて隠れキリシタンの人たちも来ていたんだそうでちゅ」

そうなんだ。

「そして祭壇でお祈りしていたプティジャン神父に近づいて、自分たちも同じキリスト教徒だと告白をしたんだそうでちゅ」

そうなんだ・・・。

「それを機にたくさんの隠れキリシタンが名乗りを上げ、この教会で信仰していったんだそうでちゅ。プティジャン神父はこの奇跡をローマ法王に報告し、ローマ法王はこの奇跡を大変喜んだんだそうでちゅよ」

そうだよね。

それは本当に奇跡の発見だよね。

「この奇跡を“信徒発見”といい、秀吉や徳川幕府のキリスト教禁教令から始まり鎖国やキリスト教迫害があった 250 年もの間、何代にもわたって表面上は仏教徒を装いながらもキリスト教への熱い信仰を続けていた隠れキリシタンたちが表に現れた瞬間だったんでちゅ」

すごいことだね。

本当にすごいや。

そんなに長い間隠れて信仰しているなんて、それもすごいけど、ようやく本物のマリア様に会えた信者さんたちは本当にうれしかっただろうね。



「表向きは仏教徒だった隠れキリシタンたちは、キリスト教では当たり前の“アーメン”という言葉を発することができないかわりに、ある言葉でお祈りをしたんだそうでちゅ」

なんていったの?

「オラショでちゅ」

オラショ。

「ラテン語で“祈り”の意味のオラシオだそうでちゅ。隠れキリシタンの人たちは“オラショ”とつぶやきキリスト様に祈りを捧げていたんでちゅね」

そうなんだね。

隠れて信仰してたって、きっと想像以上に大変だったんだろうね。




「この大浦天主堂は日本に現存するキリスト教建築物として最古の木造建造物なんでちゅって」

そうなんだ!

「木造建築しか造ったことがない大工さんが、外国人宣教師に見せられた設計図を元に見事に建築したんだそうでちゅ」

それはすごいね!

っていうか、木造建築に見えないよね?

「外壁は漆喰でできていて、天井のアーチはなんと竹を組み合わせて作っているんだそうでちゅ」

まさに職人の技術のフル活用だね?

「そうでちゅね。台風や原爆の投下やの被害に見舞われ何度も修復されてきたんでちゅけど、今はこうしてキレイな姿で信者さんたちを迎えているでちゅ」

うん、本当に素晴らしい教会だよね。




「ぼてぽて、大浦天主堂はどうだったでちゅか?」

本当に素晴らしかった。

この教会が持つ意味を知って見学すると、なお感慨深いね。

「そうでちゅね。ここは日本のキリスト教の歴史を語る上では欠かせない場所でちゅね。来れてよかったでちゅね!」

本当。

全然キリスト教とか仏教とかわからないけど、ここに導いてくれた神様に感謝したいね(^^)

教会の隣にはキリシタン博物館があり、ここでは隠れキリシタンのことを勉強することができます。

拷問道具や、実際にこんな感じで監禁されていたといったような様子の展示があり、改めて残虐な禁教令を知ることができます。

こんなことがあったんだと知らなければいけない、目を背けてはいけない歴史を知ることができました。

大浦天主堂、本当に素敵でした。

是非中の様子やステンドグラスも見てください。

時間を忘れてずっと眺めたくなる、そんな素敵な教会でした。

大浦天主堂 HP →  https://nagasaki-oura-church.jp/








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Last updated  2019.05.19 12:39:58
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