70才からの一人暮らし

70才からの一人暮らし

テレフェリコ(ロープウェイ)



 キトの通りは南北に何本かの道路が通っていて、真ん中が低い。 そして両側(東西側)に向かって上り坂になっている。
 ふうちゃんのホームステイの家は、東側の高台にあった。 高台のビルの5階と6階が住まいだったから見晴らしは最高だった。 夜景もとても綺麗だったし、朝日がキラキラと当たるピチンチャ山が真っ正面にそびえ、テレフェリコ(ロープウェイ)がハッキリと見えた。 
「上は寒いよぉ!」と言われていたが、一度は登ってみたかった。
 「ベラカ」の課外授業として「行きたい、行きたい!」と叫んだんだ。 もちろんオーケーしてもらえて、16人でタクシーに分乗して登り口まで行った。 タクシー代は1人1ドル、テレフェリコ代は1人4ドルだった。
 切符売り場に"Tercera edad" (テルセラ・エダド)と表示があった。 シルバー世代のことである。 ふうちゃんは63才だからオーケーかな、と思い、「テルセラ・エダド、ポルファボール?」と言ってみると、すんなり半額にしてくれた。 ずっと後になって、テルセラ・エダドは65才以上とわかった。 ゴメンナサイ!
 ピチンチャ山は4100mあるから、テレフェリコ(ロープウェイ)では1000m位登るんだ。 かなりのスピードだったよ。
 頂上に着いたら、さすがに寒くて、風も強かったし、空気も薄かったけれども、がまん出来ないほどではなかった。
 旧市街のパネシージョの丘が下の方に見えた。
 ノルテ(北)にある飛行場に発着する飛行機が、オモチャのように眼下を行き交っていた。


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