カケラ紡ぎ

2008/04/29
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カテゴリ: 戯言
昔、父方の実家の家からこの季節になると持って帰ってきた鯉のぼりを
父は当時団地に住んでいたベランダに落ちないように必死にガムテープで止めて
「A、鯉のぼりできたぞ」って笑顔で元気よくAの事を呼んで
んでAはそれみて喜んでた。 綺麗だねって喜んでた。

それ以降の記憶はあんまりない。
楽しい記憶だけ幼少の時の記憶は残っている。
ひな祭り、誕生日、年末年始・・・・・。

それ以外の記憶はない。
ただたんに忘れたというよりも


この記憶はAの記憶。
俺の記憶じゃない。
Aは去年に死んで、Aの身体を俺が引き取ったわけだけど
Aの記憶は・・・・本当に都合のいい家族ごっこの部分しか残って居ない。
あとは・・・・忘れたくても、消去したくても消去できない記憶しか・・・・残ってない。
父に殴られた事とか、母と姉に暴言を受けたとか・・・・
精神的ショックだった言葉や行動が今も脳裏に焼きついている。

それはAが俺に託した記憶。
「この記憶を引き継いで、この記憶をいかして変わってね」って俺に託した記憶。

鯉のぼりを見て思い出しただけ。





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Last updated  2008/04/30 02:49:50 AM
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