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2005年02月12日

ストーリーは、1980年、冷戦下の東ベルリン。迫り来る銃弾をかいくぐり何とか西側へ辿り着くひとりの男。男はそこで韓国の情報員に保護される。しかし、この男イム・ビョンホの正体は亡命を装い南に送り込まれた北朝鮮の工作員だった。ビョンホは偽装を疑う韓国の国家安全企画部（安企部）の執拗な取り調べもクリアし着実に信用を勝ち取っていく。そして二年後、正式に安企部要員に採用されたビョンホに北からの最初の指令が下った。それは、放送局の女性アナウンサー、ユン・スミに接触せよというもの。彼女もまた北のスパイだった。密命を帯びる２人は恋人を装い面会を重ねるのだったが…。

韓国政府がよくこの映画の公開を許したなぁ～ってのが最初の感想です。これだけ８０年代初頭の韓国政府の暗部を描き出してるからちょっと心配になったまでです。この映画を公開する韓国の姿勢に拍手です。日本なら間違いなく問題になってるはずです。北朝鮮ならって言うまでもないですね。この当時は全斗煥大統領時代！北朝鮮との関係も緊迫度が増した時期です。

さて映画ですが、オープニングの１０分ぐらいはのめり込むように観てしまいました。あの痛々しい拷問シーンなどはほんまに痛さが伝わってきそうでした。しかしどうしても中盤が中だるみ状態で緊迫感が伝わってこなかったです。ラストも途中から読めてしまったのが残念です。ただ低予算でここまでの映画を作り上げるのは凄いって感じました。

この映画を観ることによって朝鮮半島の緊張感が分かると思います。朝鮮半島問題が理解出来ればこの映画の良さが倍増すると思うのですが、あつぼうにはそんな知識がなかったのでのめりこめなかったのかも･･･。

評価★★★☆☆（2.6）