I want to・・・

I want to・・・

天国と地獄の狭間で聞かれたこと





太陽はめっさ眩しくてなぁ


空は目が痛くなるほど青かってん



風は嬉しそうに音を奏でとって


俺は屋上で寝そべって


それをぼぉーっと見とった




何の面白味もない

『平穏な日々』



ホンマ溜息がでる



なんか

無性に刺激が欲しくなって

起き上がってフェンスに向かっていってん




有刺鉄線の絡まったフェンス

ペンキが大分剥がれてとるし

付け根の部分は腐食しまくっとる




「まるで俺みたいやわ」


なんて思いながら

思いっきり


腐食した「俺」を蹴ってみてん




けど

腐食した「俺」は

周りのフェンスに支えられて

ただ揺れるだけやった


「お前はえぇなぁ、支えてくれる奴がおって」




そう言って


自由を束縛されとって

根性の腐っとる

「良い子」という皮を剥がされてもうた

俺は




誰にも引き止められんと


手を太陽みたいに赤く染めながら


「俺」を超えて


青空に両手広げて


風のように最高な気分で




全てに別れを告げたんよ







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