紫外線とは、地球に到達する太陽光線のうち、波長が短くエネルギーの高い光のことです。
太陽光線は、大きく3つにわけて、紫外線、赤外線、可視光線があります。
このうち、紫外線の波長は約200nm~380nm(ナノメーター。1mの10億分の1の長さ)、
可視光線が380nm~760nm、最も長い赤外線が760nm以上です。
可視光線は地上に光を、赤外線は熱を送っています。
紫外線は皮膚でビタミンDを合成します。
しかし、ビタミンDは冬の弱い太陽光線を浴びるだけで十分合成されることや、
食事から摂取することも可能であることを考えると、
紫外線はそのエネルギーの高さゆえに、
地球上の生命体及ぼす有害な影響の方がクローズアップされざるを得ないようです。
ここで紫外線は、さらにUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けられます。
このうち、UV-Cと呼ばれる最も有害な紫外線は、
ほとんどがオゾン層によって吸収されてしまうため、地球上には届きません。
紫外線の種類
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波長(nm)
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地上への影響
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UV-A
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380
-320
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大気圏でほとんど吸収されずに地表に達する。浴びると肌が黒くなる日焼けをする。ただし、大量に浴びるとDNAに傷がつき、皮膚の老化を早める。 |
UV-B
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320-280
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オゾン層の増減により、地上に到達する量が変動する。浴びると肌が赤くなる日焼け(サンバーン)をする。大量に浴びると免疫力の低下や、皮膚ガンや白内障を引き起こす恐れがある。 |
UV-C
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280-200
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オゾン層によりほぼ吸収されてしまうため、地上にはほとんど到達しない。ただし、最も危険で殺菌光線と呼ばれており、免疫力の低下や皮膚ガン、白内障を引き起こす。 |