今度こそ、もう少しで春?でも春はまだ遥か?な感じのこの頃です。いま、この寒くて暗い、文字どおり「待ち」の期間ですね。産道に入っちゃったからもう戻るわけにはいかないけど、でも一体いつになったら出られるの?っていう感じ。でももう少し!!夜明けは近い!!って感じます。それにしても長いトンネルのように感じられるけど、時間はあくまでも相対的なものだものね。最近、もう眠くて、朝起きるのがもう大変。。。というか、夢見が深すぎて、この世に戻ってくるのがほんとに大変なんです。たくさんのパラレルでも凄いシフトが起きていますね。
さて、そうです。前回の続きでエクアドルへ入国したところから続けますね。
エクアドルの入国も陰性証明持参で至ってスムーズでした。入国書類以外にもコロ関係でたくさんのスペイン語の書類とか書かされるのですが、それは娘が全部事前に揃えてプリントアウトしてくれてたので助かった。カバン持ち兼通訳もね(笑)。この国では娘がレンタカーを主張したので、さらに運転手もやってくれました。私はナビゲーターなんだけど、ほとんどグーグルさんがやってくれたから楽勝でした:)
首都キトからは、まず北方のキロトアへ行こうということで、娘はパンアメリカンハイウェイ(1号線)をビュンビュン車を走らせます。パンアメリカンハイウェイは北はアラスカから、南は私がかつて南極を訪れた時の玄関口、チリ最南端のプンタアレナスまでをつなぐ全長
48,000 キロといわれる南北アメリカを一直線につないでいる長―い幹線です。国によってそのメンテナンス状態はマチマチなんですが、エクアドルはまあまあ(首都のキト以外は)というところです。以前、ナスカの地上絵を見に行ったとき、この
1 号線がナスカの絵のなかを見事に分断して走っているのですごく驚いたっけ!あちこちにメキシコ由来の美味しそうな手作りアイスクリームの看板が目に入ってきたり、道端で熟れた美味しそうなマンゴーが山盛りになって売っているスタンドがあったりして、つられてちょっと休憩することに。これは車で旅する醍醐味ですね。止まりたいときに、止まりたいところに、止まりたいだけ止まれること!たまたますごくいい匂いがするレストランでランチにしました。トゥルーチャ(マス)の丸ごと唐揚げとフレッシュなセビーチェ、それとポテトのエビのスープ、これが大当たり、最高に美味しかった~!
美味しそう~な手作りマラクヤ(パッションフルーツ)アイスクリーム!ほんとに美味しかった~!
やがて主幹線を離れるとさらに高地へのくねくね道が続いていく。マニュアル車の運転を娘に教えておいたことが実を結んだな(ニンマリ!) 美しいアンデス山脈の絶景を眺めながら、くねくね道を高度をどんどん上げていきます。キロトアに着いた頃にはものすごい霧が立ち込めて、まるで雲上国に迷い込んだかのよう。千と千尋の世界だねー。ここは標高
3900 メートル。富士山より上にいるわけだ。ここも観光客はまず見かけませんでしたね。山岳地帯に住む、独特の艶やかな民族衣装に身を包んだキチュア族の人々が道をたまに行き交うくらい。キチュア族はペルーの山岳民族のケチュア族とは別なので間違えないようにね。天気はあいにくで寒い、明日は晴れるといいね、とホテルのお兄さんに言われていたけど、夕方、せっかくだからとホテルの外に出た途端に霧がいっぺんに晴れてきて(!)奇跡的~~!
それじゃーと、はるか下に見えるキロトア湖までのハイキング、
30 分だからと言われて。。。でも下ったらまた上がらなくちゃいけないんだよね、とはもちろん思ったけど、見るからにもうたまらないマジカルなターコイズ色の湖の色あいに惹かれ、騙されてトレイルを降りていきました。たまーに人々とすれ違うくらい。雲上国は空気も極上にひんやりと澄み渡り、まったくの静けさ。まさにサウンド・オブ・サイレンス。その耳に痛いほどの静けさを「聴く」ためにあちこちで休み休みしながら、はるか下に見える魅惑色の湖へ。
30 分というのは嘘ばかりで、結局往復
3 時間かかった大変なコースだった!!またしても娘に騙されたなー。でもここは十分に騙されがいがある(!)素晴らしい神秘的な眺め、もう驚きの連続でした!
見るからにWOW! 魅惑のキロトア湖、あの岬口まで結局降りることになった。静けさが耳に痛いほどのサウンドオブサイレンス・・・
帰路の登りトレイルを必死で登ります。頑張れ!の厳しい娘コーチのホイッスルの如き厳しいかけ声に押され、はぁはぁと息を切らしながらもやっとのことで日暮れにホテルに戻ると、宿主が部屋の薪ストーブに火をつけてくれてホッとしました。このストーブが一晩中、部屋を暖かくしてくれた。でも高地だから、火の燃え方が全然違うんですね。何か煮え足りない、物足りないというか・・・そうだった、ここは沸点も
100 度ではないのでした!
翌朝はあの神秘的な湖をもう一度上から(!!)ひと目見たくて、歩いて出かけると、もうそれはそれは、え!何これ?!?!の世界になっていて、昨日見た湖とはまったく違った顔を見せてくれたのでした。火山噴火のためにできたこのカルデラ湖は、紛れもなく南米一、いやきっと世界一美しくて神秘的な魅惑スポットです。この地にもアンダラ、チンタマーニグリッドをつなげられたことに感謝です!
エクアドル高地にある神秘の湖、刻々と色合いが変わるさまはもう、ずう~~~っと見ていても決して飽きませんでした!
娘のプランによれば、そこから次の訪問地、温泉街の
Banos を目指すらしい。キロトアからパンアメリカンハイウェイを走らせて
3 時間くらい。ときどき車を駐めて標高
5000 メートル級の山並みや絶景に見とれたり、コーヒーを飲んだり・・・だんだんと温泉地独特の雰囲気あふれる街へ入っていきます。いい感じ~!この時期、エクアドル全域で夜
10 時から明け方
4 時までの外出禁止令が出ていたけど、私たちには無縁のことだったね。エクアドルではフェイスシールドは不要だったから楽でした。
アンデスの絶景を眺めながらくねくね道を温泉街バニョス・デ・アワ・サンタを目指します。
夕方、さっそく温泉に浸かりに行きました。水着と、そして頭にキャップも必要で、日本の全裸でゆっくりできる温泉とはだいぶ違うけど、それでもすごくゆっくりできた。温泉の裏側には天然の滝が落ちていて、滝壺に入ったり、寒くなると温泉に浸かったり・・・豊富な水量、もう最高でしたね。やっぱ、温泉はいいですねぇ~~~。街なかを歩いて、カンでここ!というレストランに入るとほとんど大当たり!ですね。
豊富な水資源、天然温泉にゆっくり浸かって神経をほぐしました。ほっとする。。。
朝、チェックアウトの後、高地
2600 メートル?に突き出した大きなブランコ乗りたいと言う娘に付き合わされて(!)行きました。
NO と言えなくて。そしてまさか自分もブランコに乗ることになろうとは!そればかりかそこにあったジップラインまでやらされるとは!娘との旅はびっくりのチャレンジ続きです。
雲霧のなかに長~いブランコで、ブイ~~んと投げ出された!
そこからもトンネル続き、絶景続きの驚きのシーニックドライブ。ジグザグ道の上がったり下がったりで、運転はかなり大変そう。わぁーっ!と娘。何だか偶然にもジップラインで飛んでいる人を見ちゃったらしい。あれやりたい!お母さんはやったことあるけど、私はまだないからとかいって、ハンドル握ってるからその時点でさっさと
U ターンしてしまうから・・・仕方ない、じゃあ私は見てて写真撮ってあげることにする。だったはずなのに、でも気がつくと一緒にやらされている自分がいて、えっ?!?!
なんでこうなったのか? はわからない・・・けど・・・
もうこうなったら笑うしかないよね。落っこちたら谷底へ真っ逆さまというスリリングなびっくりコースのジップライン、ワクワク度満点の
3 本コース、
1 時間くらいかけて楽しんで
15 ドル(そう、エクアドルの通貨は米ドルなんです)。こんなに安いのはきっと米国みたいに高い保険がないからかなと思った。でもほんとにスリル度満点で楽しかった~!
さらにくねくね道を進めると、今度は川底をはるか下界に見渡せるところに張り出した細い板一枚、そこで巣の形をしたところに座る肝だめしまでやる羽目に!こうしてどこまでもワクワクは続くのでした。
やっと一応このあたりまでという目的地に着いて、それから宿探しという極めて自由で風まかせの旅。その村、ミサワリで探したホテルがまたびっくりでした。娘が電話であれこれ交渉してくれて空室ありと。そこで待っていてと。どういうこと?と思って、ま、待てというから待つこと
15 分くらい?なんでこんなに待つの?と思ったら、なんと、ホテルのボーイがカヌーに乗って迎えに来た!そして車を安全な車庫に駐車したあと、荷物も全部積んで、カヌーでホテルへアマゾン支流を渡ってチェックインという仕組み!これにもびっくり!アマゾンのジャングル気分満喫のロッジで、ここも普通なら満室らしいのにすんなり部屋がとれて、しっかりアマゾン気分。午後はアマゾン川を船で進み、原住民らの村でシャーマンらが使うアマゾンの薬草ツアー、もちろんアヤワスカの木もいっぱい生えていた。美味しいココア・チョコレートもいただいて、あれ食べたらもう普通のチョコには戻れそうにない!
アマゾン川カヌーでお迎え、上陸して、ホテルにチェックインします。
アマゾンのジャングル体験ツアー、いやはや、もー
ここで問題発生。エクアドルの通貨は米ドルだし、カードも使えるというので気軽に考えていたら、ホテルが今はカードは使えないということになっていた。(コロちゃん対策で、ほとんど観光客来ないから
VISA とかの手数料払いたくないホテルがキャッシュオンリーにしていたんですね)、困ったなーと。でも翌朝対処ということで、アマゾンの村でゆっくり眠りにつきました。
翌朝、チェックアウトしたあと(というか、まだ未払い!)、カヌーに乗って、ホテルの可愛らしい女の子( 16 歳だって)が近くの大きな街まで 30 分くらいかな、一緒に私たちの車に同乗して、 ATM に連れていってくれました。やっとたどりつけて現金で支払いができて、その子はバスで村へ戻っていきました。もちろんいっぱいチップあげたらすごく嬉しそうで、その笑顔はとても美しかったです。
アマゾンの村のあとは、元旦に赤道に立つために(これが私の最大の目的だった!)ミタデルムンドへ。これもくねくね道でけっこう大変だった。夜になると霧が出て、しかも悪夢のラウンドアバウト(円状交差点)みんなセンターラインなんてただの「提案」に過ぎないと思っている人々の運転のなか、なんとか目指すホテルに到着して、ミタデルムンド(文字通り、世界の真ん中)で大晦日を迎えたのでした。
翌朝、元旦、赤道マーカーへ向かうとき、娘が路上である鍵が落ちているのを見つけた!このキーがどこにつながるのか?これで何を開けるのかな?
元旦には赤道の真上でご挨拶できたことはすでに元旦にご報告させていただきました。赤道上で生タマゴをあっさりと、スッと立てることができた娘は
” エッグマスター
”
と呼ばれることになりました!
元旦に赤道上で ” エッグマスター
”! の称号を獲得!イェイ!
赤道上で、イェイ!
赤道のあとは、娘が主張して譲らなかった森のなかのツリーハウス宿泊!というアイデアにのせられて(またしても!)、アンデス山脈の深い雲霧森のなかにある美しいミンドの街を目指して車を走らせました。何でも、ここはバードウォッチャー天国らしい。森は森でも先日までいた熱帯のアマゾンの森とは大違いです。森の奥深いところにあるそのツリーハウスにたどり着くのもスリル満点、雨霧の視界の悪さのなかのぬかるみ、でこぼこ道、ジャングルそのもの。娘、運転上手!よくぞ、無事に到着させてくれて感謝。あとで夕食に街なかに出てみると、ミンドの街はかなりおしゃれで洗練された外国人目あての瀟洒な街並み、グルメレストランなどもけっこうあったり、産物のコーヒー、ココアで作られた純度の高いチョコレートなどジャングルの恵みがいっぱい並んだバザールも出ていて、歩くだけでも楽しかったです。
またでこぼこ道をえんえんと戻り、雲霧林のなかのツリーハウスへ。かくして私達は元日からして、地上
7 メートルのツリーハウスで過ごすことになったのでした。びっくりするけど、ちゃんとシャワーもトイレも木の上にあって、部屋は快適、眺めはもちろん最高、
WIFI もビンビン入ってます。夜は真っ暗で、森のなかからこれまで聞いたことのない鳴き声とか聞こえてきましたね。霧が出ていたから星は見えなかったけど、いやはや、元旦から地上7メートルでは、今年は一体どんな年になることやら??
元日から地上7メートルのツリーハウスで始まった2021年、この先、はたしてどうなるの?
翌朝、娘の提案で森のツアーに行くというので
6 時前起床(!)。
7 メートル下の下界に降りて(!)早朝、ガイドさんが双眼鏡を3つも持って現れたとき初めて、あ、これはバードウォッチングツアーなんだと知りました。初体験。オラクルの家にもよくたくさんの美しい鳥さんたちが来てくれるけど(アリゾナもバードウォッチ天国ですので)、アンデス山脈ならではの鳥たちはまったく違った種類。娘は結構、のめり込むように楽しんでいたみたい。私は肉眼で見る鳥たちが好きです(笑)。このホテル自体にもたくさんの鳥達がやってきて、特にハチドリ(ハミングバード)はもうブンブンとうるさいほどにたくさん群がってやってきて、それは驚きでした。
森を出た後、最後の夜は首都キトの少し北(北半球になるのね!)、大きくてカラフルなバザールが開かれていることで有名なオタヴァロの街へ向かいました。私は断捨離したばかりだから、ほとんど買うものはなかったし、それって気楽でホッとしますね(笑)。とても素敵なホテルで最後の夜を過ごしました。
おそらく国最大規模のオタヴァロバザール、カラフルな民族調のものが溢れるばかり並んでいます。
翌朝はゆっくり空港へ向かい、レンタカーも無事に返して(ホッ!!)胸を撫で下ろした感じ。娘の運転、かなり上手。ほんとにお疲れ様でした!車だとほんとに自由にあちこち好きなように動くことができて、めいっぱい最大限に楽しめたことにも感謝です。キト空港はもう超モダンで綺麗な空港でびっくりします。でも突然、すべてが欧米の空港価格に戻るのにもびっくりですが。
とにかくもう、
VIVA エクアドルです!。大自然の恵みがいっぱい残っていて人々も優しいし、安価でさまざまなアウトドアアクティビティが存分に楽しめる凄さ。エクアドルは今どきなかなかない、希少な地上に残された天国かもです。ほんとはガラパゴス島へも行こうかと考えたけど(はい、ここ、エクアドル領です)、すごく観光地化してすごく高いのと、別にトカゲ見なくていいかなというのと、コロ規制がものすごく厳しいようでそれだけで却下でした。それよりもこの深い魅惑のジャングルにまた戻りたいです。次は絶対、ウォーターボールをやるぞ!
キトからマイアミへひとっ飛び。マイアミに戻ってからの旅は、次回へ続きますね~。
もうすぐ春ですよ~、動き出しますよ~、ナマステ~!!
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