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戯言であ~る。。(^_^);「Kind of Blue」は、すべてワンテイクで録音された、って神話がありましたが、二年くらい前に長靴屋さんに公然とでてたメイキング盤「Another Tracs of "Kind of Blue"」を聴いて私の中ではすっかり、その神話はうち消されました。。でも、信じてる人はどうぞ、、そのままで。M(__)Mそういう気分にさせるアルバムだもんね。小さな声で、、言ってしまうと。。マイルスは、「がんがん」駄目だししておりましたぁ。。やっぱ、恐いっす。と、、そんなことはどうでもよくて、、、真っ暗な宇宙に浮かぶ、宝石のように青く輝く地球、、のようなアルバムは、そんな神話を作りたくなってしまうんだよなぁ、、って感じですよね。そして、私の中では宇宙のオアシス的アルバムの中の、これまたオアシス的曲が、「Blue In Green」エヴァンスが作ったこの曲は、その後インストで沢山の演奏家が取り上げています。あなたはどんな演奏が好きですか?ん?と、この曲、、歌詞をつけて歌ってる人たちもいますよね?私に大好きなメレディスダンブロッシオは、「Echo of a Kiss 」で唄ってます。このアルバム、「私的」クリスマスアルバムなのですが、5曲目が、「Blue In Green」。例によって、控えめに切々と女性の心の内をつづった唄なのですが、、(泣けますよねぇ)ふと、、、、以前にBeware Of Spring!のコメントでも書きましたが、ネット上でのある書き込みをおもいだしました。以下、ご本人の確認とって、抜粋いたします。-----・・・・ちょっと、略・・・・m(__)m調べた範囲では、"blue in green"というフレーズに慣用句としての特定の意味はないようです。文学的に前例があるという訳でもなさそうです(もちろんその可能性はゼロではありませんが)。なので、字義通りの意味はまさに「グリーンの中のブルー」です。英語的見地から言えることは、greenが「嫉妬」「青春・青二才」「お金(ドル紙幣の色から来た)」を意味することもある、ということだけです。僕はblueが色でなくて憂鬱という感情であれば、対応するgreenは嫉妬かなと考えましたが、「連想」のレベルにすぎません。「若者の苦労」かもしれないし、「札束に埋もれるほどの金持ちの憂鬱」かもしれません(笑)。たくさんの想像を生む、素晴らしく曖昧なタイトルの見本だと思います。(ちなみに作曲はマイルスかビル・エヴァンスか、はたまた共作かという議論があったようですが、今はビル・エヴァンスだったと認められているみたいですね) そこで、マイルス以後のアーティストの解釈、すなわちBlue In Greenに後から付けられた歌詞を2つ見つけましたので、どれほど異なる解釈が可能か、という例になると思います。もっとも、既存の曲に歌詞を付けるのは解釈というよりも、そのアーティストの原曲に託した自己表現という意味合いの方が強いですが、解釈の参考にはなるでしょう。 まず、blueを憂鬱、greenを嫉妬とする例です。 ----- 作詞:Meredith d'Ambrosio 歌手:Tierney Sutton 収録CD:Blue In Green (Telarc) Hues of blues and greens surround me Knowing you have found another love has turned my world to sorrow Green with envy for another Hearing shame in either one to soar through life with you Can't lose these hues of blues and greens ----- この歌詞は僕のつたない耳で聞き取ったものですので、間違いがあるかもしれません。"green with envy"はまさに慣用句で、「嫉妬で顔が青ざめる」という意味があります。恋人を他の人に取られてしまった女性の悲しみをこの曲に託したわけですね。 次は、blueを空の色、greenを海の色とした例。 ----- Sky And Sea (Blue In Green) 作詞兼歌手:Cassandra Wilson 収録CD:Traveling Miles (Blue Note) Tossed between the sky and sea, we'll sail until we find the harbor lights. Our life is but a dream of blue in green although it seems the end draws nearer with each passing day. We'll always sail this way until we find our home. ----- 海の色は英語でもblueであり、greenとするのは一般的ではありません。だから解釈というより連想・インスピレーションといった方がいいかもしれません。人生を空と海の間に放り出された舟に例えて、でもきっといつか安住の地を見つけられるいう楽観を込めた歌詞です。 ね、同じタイトルの同じ曲でも色々解釈できるからおもしろい。きっと正解なんてないんですよ。そう思いませんか? -------ええとね、これは、リンクさきの「ジャズ&オーディオ通信」のjazzaudiofanさんが何年か前にネット上の「ある場所」に書き込んでいたものです。昔から、知的でわかりやすい文章ですよね~。こっそり、読んでいたのよ!印刷もしちゃっていたわ!(^_^);;ご縁ですよね~♪先日このアルバムを聴きながら、ふと、思い出したのでご本人に確認とって書き込みしちゃいました。m(__)mそう、詩が先にあるわけでないから、曲からインスパイアされたいろんな歌詞ができていいわけですよね。どちらも思索的な雰囲気が漂い、歌詞の向こうに、、マイルスの渋いミュートがきこえてきそうです。。さ~て、あなたが、ヴォーカルになったとして、、どちらの歌詞で唄います?それとも、、、あなただけのオリジナルをつくります?か??今日、こんなアルバム聴いていましたぁ。Aria/Bebo Ferra & Paolino Dalla Portaびゅ~んと、飛ばしたデュオのアルバム。。。着いたっ!前回の「Bagatelle」をあまりに聴きすぎてた為、ピントこないかもしれないなぁ、、って思ったのですが。。。あぁ、やっぱり、このデュオは、私にとっては不滅ですわ。。。orz....涙。痛すぎる、かっこよすぎる。。。orz....嬉。今年の夏は、、これで、どうにか、、乗り切れるかも。。知れない。。。orz....祈新潟はお祭りの真っ最中です。今日は民謡流し。。明日は、、「花火」。。
2006年08月08日
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秋の夕陽は綺麗だけど、すとん、とおちますね。。。あっけないわ。好きな秋もあっとうまに終わりますね。そして、駆け足して、、冬になってしまうのです。11月も、半ばになると、、少し、気持ちがざわついてくるものです。毎年、この時季、、憂鬱になってしまうのですが、、それでも、薄くなった陽にすけるブナの葉の茶色の美しさに思わずため息。晩秋の色ですねぇ。。日本海の冬独特の大荒れのお天気の日に用事があって、万代島にでかけました。用事の前に、友達とスタバランチのお約束とったのですが、そのビルにはHMVがあるのです。。。。ランチが終わって、、、なぜか、、HMVに居る、、私。目新しい、、クリスマスアルバムも、、ないよなぁ。。ニューリリースの棚に「Aria / Bebo Ferra & Paolino Dalla Porta」の日本盤があるのを大変嬉しく横目でみながらも、、(偉いぞ、HMV新潟ジャズ担当者殿)欲しいアルバムは見つからず、見あたらず、、、なんとなく手にとったのは、随分前にリンク先で話題になっていて、購入を迷っていたこのアルバムです。Jean-Pierre Como入りのフランスのベーシストの澤野のSKETCHシリーズからのリリース。最近、なぜか。。澤野の新譜を購入してない私ですが、つい、手にとってお会計でございました。以前から皆さんのお薦めだった、コモ初体験っす。Pierre-Stephane Michelは、フランスのベーシストだそうです。澤野から既にピアノトリオで二枚アルバムをだしており、今回はピアノをJean-Pierre Comoにかえてのリリースです。クレジットされてる曲10曲、All The Things You Areを除いて他は彼のオリジナル。オリジナル、なかなか、よかったですよ。4ビート主体の、ロマンティックで美しいメロディ、自然や風景が見えるというより、、絵画を眺めるようなイメージの曲が多いきがしました。わぁ、いかにも~、って感じの出だしで、ちょっと、びびったのですが、ベースソロが終わるあたりから、3人でぐぃぐぃと引っ張っていく演奏からピアノの表情の豊かさが嬉しくなる。時折はいる、スピード感溢れるフレーズと叙情豊かな艶っぽさ自然と同居してるピアノ。2曲目は、「革命前夜」みたいな、面白いテーマにつづくのは、超速いテンポで流れるように弾くピアノ、ベースのソロも聴き応え有り、短いけどスリリングで緊密度の高い演奏。このトリオのレベルの高さと相性の良さをひしひしと感じるのではないでしょうか?目にもとまらぬ速さで疾走するピアノなのですが、無機質な感じはせず、続く、、ロマンティックな3曲目にすんなりつながってしまいました。哀愁も含んだ優しさと、シンプルさにおもわず、うっとり♪4曲目、フレーズを重ね、積み上げていく、、美しさの中、次第にスピード感が増していくピアノのエモーショナルな演奏かっこいい。速くても、優雅。ベースソロの後の揺れ動く振り子のような、、演奏が気持ちいい。。。フォークロアな雰囲気の素朴さをもった5曲目もいいな。再び、優雅で洗練されたムードが満載の6曲目。冴え渡るコモの指の動き。。しっかりしたベースラインにのって、切れ味のよいフレーズがよどみなく続く。少し影のある雰囲気の曲を挟んで、8曲目はお馴染みのAll The Things You Are 。スタンダードといえ、ヨーロッパ色の味付けで、オリジナルの中にぽんと紛れてもなんの違和感もなし。されど、原曲のおもしろさもきちんととどめており、インテリジェンスの高さ感じてしまう演奏です。情熱をぐっと隠して、音数抑えめの9曲目のバラードも綺麗です。繊細で気品のある音選び。優雅。。優雅なのですねぇ。。コモって。ちょっと、エキゾチックな味わいのあるタンゴっぽいメロディがキャッチーな10曲目。終わったのかなぁ。。。って、思ってると、、王子様が迎えに来ますので、、(笑)あわてて、、切らないようにね。端正で洗練されたヨーロッパピアのトリオでした。リリカルで、ロマンチシズムがたっぷりなんだけど、凛とした気高さも漂ようのですね。緊張感やスリリングな感じもあじわえるし、全体に、曲調や曲順などもよく考えられてるし、ヨーロッパの優雅な、、気品ある、、といっても、コモはスピード感溢れるフレーズを次々と繰り出すタイプですので、静寂系は駄目、って人にも全然オッケイだとおもいまーーす。やっぱり、困ったら、、澤野かな。(笑)あ、ベース(^_^);ヨーロッパのベースらしく、クラシックの基礎を持ち、お洒落な繊細な音楽的なセンスがいっぱいで、自分を表現していくことに努力しているベースでした。でも、決してでしゃばりではありませんので、ご安心を。1,Chapo-Bas 2,L'occitane 3,Haute-Fidelite 4,Stella Maris 5,Chateau D'argol 6,Rayon Vert 7,Axel 8,All The Things You Are 9,Volte Face 10,14 Quai De La Quarantaine & Secret TrackPierre-Stephane Michel (B)Jean-Pierre Como (P) Frederic Delestre (Ds) どうやら、、コモは、ここではかなり、、よそゆきしているらしい。まぁ、それでも私的にはかなり興味がしんしんなピアノの仲間入りしちゃったのですが。。当初の目的だった、「storia…」をやはり手に入れてみたいという、、欲望が、、、ふつふつと。。。。moguさ~ん、、やっぱり、ただでは、、かえれなかったよぉ。しかも、、moguさんに返すアルバムすっかりわすれちゃったんだよね~。また、今度ね。m(__)m
2006年11月13日
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子どもの頃好きだった本の一つにコナンドイルの「失われた世界(The Lost World)」がありました。初めて読んだときの興奮は、、大人にになってのクリポタとの遭遇より大きかったかもぉ。(爆)たぶん、ホームズのシリーズを読むより先に読んだと思うのですね。子どもの頃の夢の一つが恐竜の卵の化石を発見することだったのです。でも、科学や考古学や発掘ものの本に興味もあったけど、やっぱり、最初にはまったのが空想科学小説って、ヤツねぇ。タイムマシン、宇宙人、恐竜のいる世界、、ワクワクモンですがな。ジュールヴェルヌやH.G.ウェルズ等、、空想の世界のお話しを、、まるでしりとりでもするように次から次に図書室で読み漁ったものです。夕陽がさす小学校の図書室が懐かしいなぁ。充分大人になった今でも、「失う」と言う言葉は何故か魅力的で、その響きに妙にひかれしまうのです。あ、、別に何か失いたいわけではオマヘン。(きっぱり)存在してたのに、消え去ったもの、手が届かなくなったものに対する郷愁かなぁ。わからん。ここでは、過ぎ去った人生への回顧の意味でつかわれてるのだと思うのですが、「Lost Time」は心に響きますね。過ぎ去った時間は絶対に戻っては来ない。失ったものは決して戻ることはない。ラーシュ自身の解説にあったように、In Search of Lost Time(和訳「失われた時を求めて」)ですからねぇ。2004年のトリオ作品「I am That 」より、5年の月日がたちました。。新旧あわせて14曲、全てオリジナルね。There Is A Butterfly In My Roomはヤンソン好きなら、誰もが納得するような親しみやすいメロディ。ラーシュの解説に「生きるということは蛹の中に囚われているようなもの。死ぬことは羽根を得て、蝶になることだ」とあり、この曲は若くして亡くなった女の子に捧げられてるいるのですが、悲壮感など全くなく、明るく躍動感があり、まさに美しく羽ばたいてる蝶のように軽やかです。今いる世界から飛躍することはどんな時も難しい。こわい。こんな元気のいい羽ばたきができるなら。。しっとりと始まるAt-one-mentは、次第に快活に、、今を思いっきり闊歩します。北欧はスウェーデンの夏を描き、そこに特別な想いを馳せるMidsummer。ベースソロが夏の風を運びます。Siljan Waltzは、風景に触発されたのか、素敵な想い出があるのか。。透明感があって、美しいメロディを奏でながらもよくよくスィングするヤンソンのピアノ。楽しいそうな3人です。In Search Of Lost Timeはタイトル曲ですね。わたくしてき白眉。好きだなぁ。。こういう落ち着いた空間のある演奏。余分な装飾がなくて、無駄なおしゃべりがなくて。。でも、何となく説得力のある言葉をかけられたような気分です。Simple Song Simple Lifeは、あらぁ。。と、何となく懐かしい気分になる、、メロディです。ナチュラルに生きることは難しい。そう、意外と力強い演奏だと思うんだけどな。One Hand Clapping、12音技法をつかった禅問答。フリーな空気が心を無に。。Fishermanは、新潟のライブで聴いたことがある躍動感ある曲、ボーイングで始まる.God´s Delays Are Not God´s Denials、静かなのに気づけばエモーショナルな気分に。A rare Italian Bird、その軽やかなピアノを聴いていると嫌なことは忘れちゃいそうになる。芸術の都イタリアの人達に広くリスペクトした曲。Where is the blues 4は抽象的な表現です。心に大きくぽっかり空いた空洞。。って、感じかな。Gods who shitはアフリカのリズムを元にしたクールでアグレッシブな曲です。甘さを排除して何かを求道するシリアスな感じがいいな。New Roomは、綺麗ななメロディなのですが、創作に関しての神に祈るような真剣な気持ちが伝わってくるような曲でした。最後は、美しい時を紡ぐピアノの女神が舞い降りたHilda。ピアノソロの澄んだ音色は余韻の余韻を残して時間の狭間に舞い上がっていきました。。終演。あ、ほとんど触れてませんが(爆)、ベースもドラムも素晴らしいサポートです。シュルベリ健在♪あの美しい音がきこえてきます!やっぱり、ラーシュヤンソンファンにどうぞ。。♪砂時計の砂は最初はゆっくり落ちてるように見えるのですが、残りが少なくなると急いで落ちてるように見えるでしょう?やがて、落ちる砂がなくなってしまうと、時間がとまったわけではないけど、、その静止した世界に、、とても、、不思議な気持ちになるでしょ。そんな不思議な時間を感じられると思います。14曲、短い曲はなくしても良いかなぁ。。って、思ってたけど、最後のHildaはたった2分でも失神もので美しいかな。。1.There Is A Butterfly In My Room2.At-one-ment3.Midsummer4.Siljan Waltz5.In Search Of Lost Time6.Simple Song Simple Life7.One Hand Clapping8.Fisherman9.God´s Delays Are Not God´s Denials10.A rare Italian Bird11.Where is the blues 412.Gods who shit13.New Room14.HildaLars Jansson (p) Christian Spering (b) Anders Kjellberg (ds)既に、ツアーは今日から始まっていまァす。行ける人、、まだ、、間に合うぞぉ。9月8日(火)大阪 Live Osaka KOO'ON9月9日(水)ブルーノート名古屋9月10日(木)六本木 スイートベイジル STB1399月11日(金)横浜 Dolphy9月12日(土)吉祥寺 SometimeレーベルのHPをみると、土曜日の吉祥寺は売り切れですね。他も、残り僅か、、と、出ているようです。ねらい目は、、名古屋かぁ。。!(スウェ~~デンよりは近いですネ)オリジナルメンバーで来日しないかなぁ。。って、思ってましたが、、現実となりましたねぇ。しかし、愛しいLars Danielssonさまは、メンバーから抜けてしまってました。もちろん、Christian Spering も素敵ですけど。何せ、一途で思いこみの激しいわたくしとしては、簡単にあの三位一体を忘れるわけにはいきませんが。。まぁ、でも、聴けるなら、聴きたいな。。行けるなら、行きたいな。。。♪と、しっとりと、、秋にぴったりな感じで、外山さん、ヤンソンのアルバムが続きました。。がぁ。。何故か、クリポタの2009年のライブ盤が海賊屋さんからきちゃったりして、、全部聴いてないけど、凶悪なクリポタフレーズに、、わたくしの脳みそは再び、、狂い始めております。ありゃまぁ。。って、ことで、退散♪
2009年09月08日
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