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白い百合も咲きました。。ギターにのったポルトガル語には魔法の響きがある。さ迷える現実の重さから心を解放して、体温と実態のない不可思議な迷子にしてくれる魔法の力。。。あらゆる密度、重さから逃げ出すべく、、意識を空中に拡散させいく。。霧よりももっともっと希薄になって空中を漂う。成層圏、宇宙、銀河の果てへと舞い上がり、何光年も向こうにある青い宝石を愛おしく振り返る。天の川を眺めれば、、あらぁ、今日は七夕じゃないの。。。ヴィニシウス・カントゥアリアはアマゾンか川の流域の街で生まれ、リオで育つ、そして、音楽と一緒にニューヨークに渡ったようです。ブラジルの音楽も奥が深すぎて底なし沼なのですが、中古屋に売られていたTucumaのジャケットからこちらを挑発するお顔は、はあまりに私好みな渋い雰囲気で、どことなくハードボイルドな面もちなのでお持ち帰りしたのです。この時、50歳前くらいなんですねぇ。寡黙、ストイックと言う言葉がお似合い。(はぁとぉ)そして、甘過ぎない優しい声にでれでれになったののでした。と、いえども、最近はすっかり忘れて日々の暮らしに明けくれていたのですが、メルドー狂いの音狂閣下がご自身のブログでメルドーコレクションの一枚としてこのアルバム紹介して下さったのでした。彼のサウンドは。都会的洗練と人肌をほんのり感じる柔らかな優しさが絶妙な感じ。ボサノヴァの持つ雰囲気を大事にしながら、きちんと練り上げたサウンドは結構綿密だと思います。デモ、もちろん、緊張感なんて感じない。参加メンバーも豪華。本家ブラジルからはマルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナート、、そして、ニューヨークな繋がりからはビルフリ、メルドー。プロデュースはアート・リンゼイ。彼が関わったオリジナル曲の他、「Vagamente」、「Inutil Paisagem」で、9曲。Praia Grande、、軽やかなサンバのリズムに踊る彼のギターは独特な間をかもし出す。少ない音数だけど説得力ある。マルコスの叙情的なピアノに柔らかな歌声がのって前に前にと進む。雲の上で踊るサンバ。気がつくと目の前に海。静かに心の海に向かう Berlin。ピアノのメルドーとのデュオ。多重録音らしく、彼はアコースティクのギター&ボーカルを中心に、サンプリング?も含めて彼自身が様々な音を重ね、重ねた上で一般的なデュオのイメージ以上の静寂な空間を作り出す。そのまま存在する空気より彼の想像した空気はよりアコースティクな美しさを持つ。そこにビタースウィート、、いや、ビタービタースウィートなメルドーのピアノ。硬質感あるタッチがクールな空間で生なしく浮かび上がる。音使いはメルドーそのものなのだけど、見事にカントゥアリアの世界の住人に。ボサノヴァの名曲が2曲続きます。まずは、エレクトリックギターとフリューゲルの響きが浮遊感を生むVagamente、、とろけた。そして、無意味な風景。Sidinhoのパーカッションだけでなく、エレクトリックサウンドを静かに重ねて独特な浮遊感と冷気を生み出す。静寂とは何か、、そのイメージを知り尽くした感じで、間と浮遊感で都会的と海辺の静寂の両方を堪能。真夏の夜の夢。様々な風景、情景が浮かんでは消え、重なり沈む。ギターリストとしての一面を全面的に押し出した Julinha de Botasは、自らのパーカッション(彼はドラマーでもあった)をのせたビルフリゼールとギターデュオ。2分にも満たない短い演奏に音を大事にした2人のギターが楽しそう。ドナートが参加したFugiu。メルドーと対極を行くような人間味あふれるシンプルな躍動感が楽しいのだけど、英語の歌詞を読むと、、結構、深刻な内容。。このさらり感が、ブラジル的なのかな?Orlaは、自身はアコギ、そして、ダヂがエレクトリックギター、マルコスヴァリーがエレピで重なり合う厚いサウンド。ラテンの哀愁をてんこ盛りにしたConversa Fiadaは、メルドーも巻き込んで情熱的。ソロはメルドーだけど。。。って、フェイドアウトは惜しいよねぇ。。終演は再びビルフリゼールを迎えて So Ficou Saudade。実にビルフルらしい音の選び方の中で、、歌うあなたは素晴らしい。。♪不思議な感覚を胸に残して、ブラジル的ニューヨークの朝は明ける。。いや、、ニューヨークなブラジルの夜はふける。。?夏ばてしてる、ちょっとへそ曲がりな。。あなたに。って、それは、、わたしぃ。たった、40分の対処療法で、ちょっと、元気に。繰り返せば、尚さら元気に。(笑)1. Praia Grande2. Berlin3. Vagamente4. Inutil Paisagem5. Julinha de Botas6. Fugiu7. Orla8. Conversa Fiada9. So Ficou Saudade Vinicius Cantuaria (g,vo, ds, key,perc)Brad Mehldau (p)Marcos Valle (p)Joao Donato (p)Bill Frisell (g)Paulo Braga (ds)Luiz Alves (b)Liminha (b)Dadi (g)Sidinho( perc)Jesse Sadoc (flh)今年の夏ばて対策は、「Jobim Variations/Fabio Zeppetella」をご用意した。いいのよ、これ。ちょっと、アメとムチなところはあるんですけど。。そのうち、、是非。でも、大阪&奈良の暑さはわたしを例年より早くに夏ばてに追い込む。。朝から、アイスコーヒーとか、、お昼は冷たいおうどんとか、、うむ。。。イカン、イカン。なんか、家のこと、、いろいろあるんだなぁ。気が重くなる。だめかもしれない。で、現実逃避したくなる。(単純)って、ことで、もろブラジルでした。。そう、、七夕って、ことで、、一年に一度の逢瀬をお楽しみの彦星&織り姫。お勧めのアルバムは、もちろん、、All is in the Sky/外山安樹子6曲目「星合」は七夕のっことだそうです。一年にたった一度、、って、寂しい?それとも、毎年逢えることを良しとする?彦星さまからの便りには、星屑が入っていそうですね。その便りを、、じっと、みてると、願いが叶うかもしれませんね。。そ、わたしには、、実は、野望があった。このブログのエントリーが今回で、774個目だったのです。少し前に気がついて、7/7の7時7分に777個目をエントリー!!って、考えたんです。(馬鹿)無理だったね。と、出動なのですが、、その前にあちこちでかけなくちゃ。。ご用時すませて、、あそこまで、、ビュン、と、、とんでいけるか。。行けますように。んじゃ、退散♪
2010年07月07日
風薫る5月でございまぁす。気がつけば、暦も季節もまたいでしまっておりました。つうことで、ゴールデンウィーク真っ盛りでっす。お天気にも恵まれて、ETC日和ナ方も多いと思います。我が家の連休は、家の整理整頓に明け暮れるはずでっす。新潟は、なんだかうきうきワクワク良いお天気です。あぁ、、先日は北欧のフィンランドとか、スウェーデンとか、、行きたいな。。って、いいまくっておりましたが。。。(そういえば、、マイミクさまが今ストックホルムにいらしてた!)やっぱ、南風吹き始めたら、、そよそよ、わさわさ、、ブラジルでしょうぉ。。。(笑)真夏はすぐにやって来ますが、その前哨戦に。。。小さな小さなゴールデンウィーク企画でっす。ジャズミュージシャン イン ブラジル!って、ので、2008年ボサノヴァ50周年の年にでたものを三枚ほど。。。ジャズミュージシャン イン ブラジル!Rio / Till BronnerChristmas Albumで、なんだ、やっぱりうまいンじゃん。とは、思ったのですが、どうもクラシックのヴォーカルとのコラボがわたくし的に、、許せなくて。。気持ちはわかるんだけど、彼のスタイルとはやっぱり違和感あるって、、感じだったンだもん。これが出たときも、ちょっと冷ややかな斜め目線でしたが、わたくしがブラジル関係で信用している世捨て人が「良い」っていうしね。もともと、現代のチェットなんて大それた冠で売ってるのですが、そのアンニュイなボーカルは悪くないっす。ペットもスペイシー&リリカルな感じで良い意味で日常空間に入り込めるのです。この人のマイケルフランクスに通じる働くことを根っから拒否してる雰囲気は好きだよん。まぁ、美しき美貌は未だ劣らず。ライバルボティがオッチャン化してル中、良い方向に歳くってます。ゲストにブラジルの大御所さまたち&カテを越えた彼の気になる人々を惜しげもなく起用して、しかも、気負ってないところがこのアルバムの成功への架け橋。(爆)曲もブラジルの音楽好きな人達なら、ほとんど知ってるだろう、って選曲で、そこに豪華なゲストが参加するので、これも良い意味ブラジリアンサウンズのコンピ集みたいな感じで超素敵なモンです。ミルトンのあの深い味わいある声にも嬉しくなるが、ヴェネッサ・ダ・マタとか良かったな。わたくし的には、ルシアーナ&ミルトンも良かったな。ルシアーナは、オルタのAquelas Coisas Todasでも頭でペットとユニゾってたん。三枚の中では、一番、すんなり受け入れられるかもしれません。全曲、ブラジルで録音シテルわけではありませんが、何とも良い感じでゆるくて(笑)これから夏に向けて、オススメです。はい。Carioca /Stefano Bollaniこれも、ボラーニがリオに言って録音したものが、13曲とイタリアのライブが3曲って、、2006年の録音に、2008年の春のライブを付け足した、って、良く、、判らない物なのですが。。ひいき目にみて、内容は悪くない。(爆)ボラーニは、ヴィーナスからジョビン集だしてて、お気に入りなのですが、これもブラジル音楽に精通してるのを伺わせます。ティレのように豪華ではないんだけど、ジャズファンには有名ではないかもしれないけど、実力者をそろえて快進撃なのです。一発目、Marco Pereiraのギターにやられないブファンのヤツはいないでしょう。Ze Renatoの参加するA Hora Da Razaoも何とも美しいのでした。はい。ボラーニは、相変わらず凝ったアレンジなのですが、そのヴァーサイタルな才能から来るバランス感覚をうまくいかして、ジャズピアノを堪能しながらブラジルサウンズも堪能できる良いアルバムです。リーダー作はやり過ぎる傾向もありますが、彼の地ブラジルで好きな音と空気に触れてとても楽しそうです。日本ではあまり有名な曲は出てきませんが、良い曲が次々現れますので、こちらも心を無にして心を遊ばせましょね。わたくしてきには、最後のライブ3曲はこのアルバムではいらなかったかもなぁ、、って思ったりもしますが。。まぁ、ファンだし近況ってことで、、いいかしらネ。(笑)Randy In Brasil / Randy Breckerさて、最後はデブッチョだけど何故か今も進歩しているランディさまがブラジルで録音したアルバム。ブラジリアンライトフュージョン?って感じのアルバムです。お天気の良い今日みたいな日に、ドライブにお供させたらきっと気持ちいいのだナ。めちゃキツイ作りではないのですが、随所で彼の進化し続けるペットが鳴り響きます。前妻美貌のイリアーニとの想い出の地ブラジル。当然、ローカルなミュージシャンたちとの交流も深く。。(ホントかな)、やはり、素晴らしメンバーが集合になってます。しかも、ジャヴァン、ジルベルト・ジル、ボスコ、リンス等大御所の曲を取り上げてます。でもね、彼のオリジナルもなかなかいいのです。3曲目のGuarujaの美しさには目が潤むし、6曲目のSambopのジャズ&サンバのミクスチャーされた曲とかセンスいいのだな。2006年の録音なので、最新作、ってわけでもないんでしょうが。。あなた、そりゃ、ランディのブリリアント&おおらかなペットですごす午後のひととき。。Fazendo Horaの歌心も良いのだなぁ。。うっとりしますぜぇ。最後のリンスの曲でも、高らかに鳴りひびいてたなァ。ね?たまらないでしょう?と、お時間になりました。。(汗)嬉し楽しゴールデンウィークも真っ盛り。皆さまは、、日頃のお疲れを充分回復する連休になりますように。んじゃ、退散!
2009年05月02日
冬の終わり、、春はゆっくり、ゆっくり、、忍び足でやってくる。のっそり、のっそり。。私たちは、気配は感じても、その姿は見えない。ところが、こちらが一度、街角でちらりとでも姿を認めた後の彼は素速い。電光石火で準備を始め、あっとういう間に春になる。長い冬、雪の下で冬を過ごしたパンジーが、白い花びらを風に揺らす…。水仙の芽が、一気に伸びる。まだまだ、色鮮やか、、とは、いかないけど、、2週間前には必需品だったオーバーコートは既に重たい鉄の塊のように見える。。そう…、人の気持ちなんて、簡単に左右されてしまうのです…。明るい陽射しの中では、やはり、柔らかな色のスプリングコートに変えておでかけね。。そう。。気分を変えようね♪冬に届いたトニーニョオルタの新譜。今日みたいな、温かな陽射しによく似合う。。オーガンジーのカーテン越しに入る光は、部屋のなかでより春らしい光になる。このアルバムは5月の録音のせいかな、ジャケットは秋色。(ブラジルだからね)でも、でも、円盤まわすと私の気分は春色。トニーニョはブラジルのMPBの大御所。。。独特のスキャットまじりのお歌、疾走感&浮遊感のあるギター、そして、心浮き立つオリジナルメロディ。。それはまるで、瞬間移動装置の如く、CDが回り始めたとたんに私達は脱日常。一瞬にして、異次元の旅人になるのです。Summer Time1曲にバイオリン、Ouro Pretoにハンドクラップが参加していますが、基本的にはソロアルバムということでいいとおもいます。全15曲、Summer Time、Cry me a river以外はオリジナルです。1曲目から、ギター&スキャットでスペイシーな世界が満載。オリジナルのどの曲も、タイトルが浮かばなくても、すぐにメロディが浮かぶ曲ばかり。説明の必要は無い…。ただ、聴けば良いのだから…。このアルバムに録音された多くの曲が、彼が若いときから弾き語りしている曲達。たぶん、聴く側に目新しいものはない。。でも、それで良いのです。この世界は不変で良い。変わらないものが存在する安心…。彼の出来不出来はそれぞれのアルバム事にあるわけだけど、でも、彼の世界はずっとこれ。聴き慣れたメロディを一緒に口ずさむ…。初めて聴いたあの時にタイムスリップする…。そして、今の自分に想いを馳せる…。いつもの、あのギター。いつもの、この声。いつもの、メロディ。いつもの、あなた…。今であり、過去であり、未来にもつづく時間をすごせる至福。クリアで生々しい録音。彼の弾く複雑なアルペジオが空気を震わせる。そこに彼がいるように直接空気が震える。そして、私の心も…震えちゃう。「Durango Kid」「Durango Kid 2」と重なる選曲に、大好きなBroken Kiss(Beijo Partido)も多重録音か、サイドギターとのデュオか?たっぷり聴くことができる。スタンダードも、まるで彼のオリジナルのよう。どの曲にも、彼の声やギターに含まれている哀愁。沢山の哀愁を心に吸い込んで、私は深いため息をつく。そう、ため息をつくしかない…。今日は、2曲目Ouro Pretoの憂いにうるうるいたしました。。2005年は、ウィーンでの録音。あ!秋じゃないじゃーーん!!1.Mocicade 2.Ouro Preto 3.Summertime 4.Second Time 5.From Ton To Tom 6.All Of Those Things 7.Sagin 8.Vento 9.My Best Brother 10.Third Island 11.Samba For Rudi 12.Broken Kiss 13.My Blue Bird Canario 14.Cry Me A River 15.Tuesdays Waltz Toninho Horta (g, vo)Rudy Berger (vln) #3新潟は春になりましたぁ!確定申告のきせつでしたねぇ。って、締め切りは明日だけど。気温の上昇にしたがって、、私も行動範囲もひろげなくちゃ。冬眠は、お終い!ほら、先日のクリスマスローズ。咲いたものもあるし、沢山の蕾がふくらんでますね。春です。今、我が家に訪れた人達は、優しい彼女たちのお出迎えをうけます。はい。
2008年03月13日
フレッドハーシュ、マイケルブレッカーと本人達が望んだわけではないのでしょうが、「死」とい人生の究極の命題を考えざるを得ないアルバムがつづきました。おちゃらかで、脳天気な私なんだけど、体調や気候もあって、なんだか気分が重たくなってますね。仕方ないよね。で、昨日あたりから、心と体のリハビリ体制にはいっていまして、Toninho Hortaのスペイシーなサウンドをたて続けにきいてましたぁ。(^_^)v我が愛するブラジルは、MPBのギター&ヴォーカルのトニーニョオルタさま。このアルバムは彼のソロアルバムでございます♪「2」って、ナンバリングからわかるように当然「Durango Kid(1993)」というアルバムの第二弾。どちらも、私の中では名盤あつかいなのですが、タッチの差で「Durango Kid 2」がお気に入りで愛でています。オルタさまは、ギター好き&ブラジル好きにはたまらん魅力をはなっておりますからねえ。基本的にはアコースティックギターと「声」そして、メロディアスなオリジナル曲で創り出す独自なファンタスティックな世界。ブラジルのボッサはもとより、クラシック、ジャズ、ポップスといろんな音楽がミクスチュアされた音楽のセンス、ギターテクニック。男性にしたら高めの声ではいる「浮いた感じの(^_^);;」スキャット&歌の世界、、。ははまるとたまらんのだなぁ。。。その歌声は彼の浮遊感あるギターに、さらに浮遊力を付ける天使の羽根でござる。彼のアルバムを聴くと、まず、上昇気流が吹き込んで、わっと、空間が広がり一気に地上300メートルに(3000メートルでも良い)視線が上昇しまっす。鳥です。鳥。鳥のように自由に空を滑空してる気分でございます。アルバムは13曲中Dorival Caymminoの曲が1曲。あとは、オルタさまの申し子達。オープニングから素敵な曲がつづきます。Aquelas Coisas Todasアップテンポでリズムを刻むギターとヴォイスのお見事な一体感に、思わず、「ぱっぱらら、、、」って、途中で、一緒にうたっちゃいますよね~。この1曲目かなり好きで、4分半が終わると、単純な私はご機嫌な気分になってしまいまっす。一転、静かにオーソドックスに弾きがたるCanto de Desalento。アルペジオを効果的に使った美しい演奏。これ、ハープで聴いてみたいよねぇ。続くDona Olimpiaも大きな空間を感じる曲。次第に熱く登り詰めていくオルタに誓ってしまうのである。何処までも一緒にいきまっす。私。Dorival Caymmiの曲、Saudades da Bahia。軽やかに。(まぁ、軽やかでない曲は無いけどさ)これまた名盤彼の2作目「Toninho Horta」の1曲目、Aqui, Oh!もう、この陽気なサンバがちょっとお洒落に再演されてます。ギターカッコイイ!!これまた、名盤「Moonstone」にも収録されてるLiana。美しいギターソロがの後にふわっと入ってくる彼のヴォイス。こういう瞬間がたまりませんです。で、そのタイトル曲にもなった、Pedra da Lua(Moonstone)。ファンタジックで、幻想的な雰囲気ももった美しい曲。Viver de Amorもファーストアルバム「Terra Dos Passaros」からの曲。よく見れば、このアルバムから沢山再演されてますね。Litoralも明るい曲調で繰り返し歌詞の中にでてくる「Litoral」が、女性の名前だと思った。だって、愛おしそうに叫ぶんだもん。なんと、[The Coast] 海岸だって。(-_-);;自然賛歌の歌なのかなぁ。Bons Amigosもしみじみした味わいのある良い曲だよね。Meu Canario Vizinho Azulと、タイトル通りの自由で大きな空間が広がる。Amor Infinitoは、短いんだけどこのアルバムで一番ジャズっぽい感じがするかもね。Falso Inglesも「Terra Dos Passaros」にも納められてた曲でした。あ、あっちでは、Falso Ingles [Wonder woman]でございましたねぇ。。始まりと終わりをファーストからの曲できめたのは、原点を見つめるような意味もあったのかもしれませんねぇ。オルタさま、その心は?う~~ん、気付けば静かに終演。なんと、たった49分の世界。彼の持つ世界は、色彩豊かで、何処まで無限に広がるファンタスティックな世界。周りの空気が軽くなって、あなたにも羽根が生えちゃうこと請け合いまっす。そんでもって、ギターテクニックのかっこよさは、世界中のギターリストの憧れパットメセニーが敬愛してることで証明済みです。あなたと私の心の平和の為に一枚どうぞ。。(きっぱり)が、これって、廃盤なんだねぇ!うっそ!!!どうして?叫んで退散。。。orz..1. Aquelas Coisas Todas [All of Those Things] 2. Canto de Desalento [Without Hope] 3. Dona Olimpia [Mrs. Olimpia] 4. Saudades da Bahia 5. Aqui, Oh! 6. Liana 7. Pedra da Lua [Moonstone] 8. Viver de Amor [Living for Love] 9. Litoral [The Coast] 10. Bons Amigos [Good Friends] 11. Meu Canario Vicinho Azul [My Neighbor Blue Canary] 12. Amor Infinito [Infinite Love] 13. Falso Ingles [Broken English] Toninho Horta (g,vo)Big World Music (BW2014) 1995オルタ効果その2。「忘れてしまいたいことや♪どうしようもない寂しさに包まれたときに」こんな時にも酒など飲まずにオルタさまで社会復帰できます。(たぶん・・)でも、オルタさま、、かなりの巨漢です。その歌声とギターからは想像できない、、巨漢です。。..はい。
2007年07月11日
「アントニオ、そっちで元気にやってることとおもいます。ヴィニシウスには会った?...........」こんな言葉ではじまるジョイスの手紙がついた、ジョイスとトニーニョ・オルタのアントニオ・カルロス・ジョビン集です。ジョビンが亡くなってすぐの1995年にニューヨクで録音された、日本盤です。MPBの輝くスターである二人が、ブラジルの生んだ世界的音楽家ジョビンの死を悼んで録音にのぞんだ、究極のコラボレイト。ジョイスがヴォーカル、オルタがギターで、(互いに2曲づつ、ギターとヴォーカルも)同じ歳、まるで母の子守歌のように慣れ親しんだジョビンの曲で、シンプルな構成ながらも、自由自在なやりとりで、まさにインプロゼイションの極地とでもいうような展開ばかり。ボサノヴァ曲ではあるけど、ボサノヴァ集では無い、彼らにしかできないサウンドです。ジョイスのすばらしい歌声もオルタの多彩なギターも、二人が広げた大きな空間をまるで大空を自由自在に飛び回る鳥のように、所狭しと自由に飛び回っている。ジョビンの作り出した、極上の環境の中で踊り、舞う二人。。。喜びや悲しみといった感情を薄絹のようにまといながらも、、二人のまわりの空気が、軽くなって、どんどん、、宇宙にむけて拡がっていく。天国のトムに手が届きそう。。な。。ほどに。1曲目「Ela e Carioca」は、まさにリオっ子、ジョイスの為の曲。(リオデジャネイロっ子はカリオカとよばれるんだって)いなり、全開のスキャトもギターとの会話もほんと非の打ち所がありません。ホント、この二人、最強コンビです。朗々と、ゆったりとブラジルの自然、川の流れを歌い上げる、「Correnteza」もすばらしい。優しいギターの調べに誘われるように、歌い始める「Inutil Paisagem」もゆっくりと、、でも、思索的で好き。ギターも綺麗。4曲目「Frevo de Orfeu」は、ジョイスもギターを弾き、オルタも唄う、まさにふたりのコラボレーション。ものすごく、楽しい!音楽って凄い!ギターが二本あるだけなんだよ!この後、、3曲、愛の唄がつづきます。ちょっと、レイジーで哀愁のあるスローバラードLigiaはしっとりと、、ちょっと、茶目っ気のある感じの愛らしい「Vivo Sonhando」、そして、、恋心たっぷりのバラード「Dindi」。ため息のでるような、、3曲。。特に、ジンジ、、好きだわ。ジョイスの歌声もオルタのギターも澄み切った水色。いぇ~い、この演奏も好き♪「So Danco Samba」ぴったりと、息のあった、ふたりが、互いに共振してどんどんイメージが拡がっていく感じがたまりませんです。はい。次の「Outra Vez」も、ほんと、軽々とすいすいと泳ぐ感じでいいの。10曲目が、タイトル曲です。邦題が「あなたなしで」。やっぱり、ここでは、あなたは、、トムでしょう?ねぇ?再び、ヴォーカルのデュエット。とけあってラブソングそのものです。次は、ジョイスもギターをとる。ギターで、交わす会話も、ジョイスのスキャットもなにもかも自在。最後は、「彼女はカリオカ」別、、ヴァージョン。すこし、ゆったり、シンプル、オーソドックスな優しいかんじかな。静かに幕をとじましょう、って。ジョイスは、歌詞やメロディを歌心たっぷりに唄うだけでなくて、全身で音楽を感じていて、スキャットと動作!と「テレパシー」で、オルタとの会話を楽しんでいく。オルタのギターはやっぱり、すばらしい!ブラボー!って、古い?ハーモニーはやはり天才っていうか、もって生まれたものなのでしょうねぇ。ギターだけ聴いていても、まったく飽きることなく、次々と曲想やジョイスにぴったりと対応していくのです。でも、ハーモニーがいいとか、リズムがいいとか、コードワークがどうとか、そういう事を超越しちゃった、すばらし「出来事」の連続、かなり高密度な演奏なのですが、そのいう事よりも、ひしひしと伝わって来るのは、静かで熱い彼らのトムへのふか~~い想いなのです。ジョビンを深く愛した二人が、二人の共通語でつくりあげた世界。誰にもマネのできない唯一の世界だとおもう。。なっ。1,Ela e Carioca2,Correnteza3,Inutil Paisagem4,Frevo de Orfeu5,Ligia6,Vivo Sonhando7,Dindi8,So Danco Samba 9,Outra Vez10,Sem Voce11,Este Seu Olhar / So em Teus Bracos12,Estrada do Sol13,Ela e Carioca - Take 2 -Joyce (Vocal & Acoustic Gutar 4,12)Toninho Horta (Acoustic Gutar & Vocal 4,11)今日も暑かったですが、八月もすでに後半。(つうか、私的には締めがはいって、月末)先日は、新サンマを美味しくいただきましたが、なんと、、今日は秋鮭、だそうで、、はい。。ちと、、早くはありませんか?そうえば、朝晩、虫の声がきこえます。日中は庭のブナの木で、蝉が鳴いたりしますが、日が落ちるのも随分、、早くなりました。あぁ、、秋になっていくのでしょうかぁ。。黄昏れちゃうよなぁ。。と、、近くのツタヤには、ジャズ批評は入荷しないって、わかりました。どひゃ~、ほんとかよ。スイングジャーナルや、ジャズライフは見たことあったので、、うむ~~、大丈夫だとおもったんだよなぁ。。ちょっと、あわてる、、私。。でおくれちゃった。オラシオさん、ごめんなさい。m(__)mま、いつも、こんなものでしょうかね?紀伊国屋なら、、どうかしら?
2006年08月24日
機の音のしこちゃんが、キャンドルナイトの話をしてました。最初、忘れちゃってたんけど、思い出しましたぁ!夏至の夜に電気を消して、蝋燭の灯りですごそう、、ってイヴェントでした。昨今流行のスローライフの考え方にも通じる地球に優しい、人の心にも優しいイヴェントであったのでした。。夏至だぁ、、っておもったら、なんだかわくわくしてきました。子どもの頃から、宇宙の営みに関係する、「言葉」大好きなんですよね。因みに、私の実家では冬至を「星祭り」として祝います。一晩中起きてるんだぞ。つうことは!!夏至は「陽祭り」かしら?スウェーデンでは、そのまんま夏至祭りってあるんだって。(これもしこちゃん情報)と、なぜか心浮き立つ私にずっと、降臨したのがミルトンさま。昨日の朝一は、街角クラブ、なるアルバムを聴いてましたが、ミルトンのミナスに入ってる「砂の岬」がぐるぐるしちゃったので出してきたアルバムがこれです。Milton Nascimentoってお方は、知ってる人は御ひれ伏すくらいなMPB(ブラジルのポピュラーミュージック、って事らしい)の宝です。知らないと、全然知らない(当たり前かぁ)清く正しいジャズファンの私は、ブラジル!ボサノバ!サンバ!リオでおどろうぉ、って感じなのですが、何年か前にブラジルの音楽の主流、MPBとよばれるものを沢山の人にどどど~~~って、教えて貰った。(いまだにパンク状態)ミルトンはそこで燦然と輝くスターで、ウェインショーターを始め、パットメセニーなどジャズ界に人と親交もあつい。。そういうアルバムがあったわねぇ。。その彼が育ったところが、Minas(ミナスジェライス)というブラジル南東部の山の方なんだそうです。でで、詳しいことは検索すれば、いっぱいでてくるとおもうのだが、簡単にいってしまうと、、ここのミュージシャン達の音楽をミナスサウンドなどと呼ぶほど、不思議な魅力にあふれているのであった。。。地球には、人間がいて自然界が存在して、、などと言いますが、彼らの音楽は人は自然界の、宇宙の中に居るんですよ、って、改めて意識させてくれるような感じ。私的、宇宙のファンタジーってかんじなのでーーす。このアルバムもいろんな音楽のジャンルのエキスが「まじゃこじゃ」なのですが、鳥の目的な視界、、大空を漂うような浮遊感、きらめく光と陰のような美しさ、遠くこだまする大地の精霊、遠く遙かな大陸の記憶、神のような大きな懐、、そして、胸がしめつけられるような美しいメロディなどなど、、、、初めて聴いたときからぐちゃぐちゃに好きなったアルバムです。別にアコギで、独り弾き語りしてる自然回帰的なものではなく、ジャズ、フュージョンって感じもあれば、ロックもあり、エレクトリックなサウンドもあり、オーケストレーションもあれば、、なんか、英国御用達のバンドの雰囲気もあったり?する。。こうやって書くとなんだか雑多な人工的な臭いすら感じるのでしょうが、、、がぁ!なぜか、感じるものは、大自然、宇宙、それを通り越した超自然的なもの、、そんな「大きな」もの感じられる、あるいは一体になれる、そんな幸せな感覚です。ええぞぉ。アルバムは、子どもの歌声ではじまり、Paula E Bebetoのメロディが挿入されたタイトル作ですぐにミルトンの不思議なフォルセットと子どもの歌声が、異次元的な空間に誘い込んでくれます。心地よさを感じたら、あなたもそう、、ミナスファン。ブラジル初心者の私もすぐわかるトニーニョオルタのBeijo Partidoの切なく美しいメロディもミルトンが歌い上げていて、これだけでも私なんぞ胸が詰まって涙ぐむのあった。ミナスの宝物だよねぇ。。遠い目で、孫にでも思い出を語るような、Ponta de Areia。まっすぐに遙かかなたの海をみつめて、歌詞になっている言葉よりも沢山沢山の思い出や想いを込めて、ミルトンの歌声はまっすぐに私の胸に入ってくる。少し暗い重たい曲をはさんで(ブラジルは圧制されてた時代があるので、戦士的な意味合いが隠された歌などもおおいのだ)、ヴォーカリーズの短い曲で、軽快な明るさに戻し、このアルバムで、影武者のように出没したPaula e Bebetoがはじまる。最後は、少し警鐘的な意味合いのありそうな?強いまなざしを感じる曲で幕をとじます。なんだろう、、宇宙の果てまで想いが飛んでいってしましそう。。と、あまり難しい事を考えずに、私的スローライフな一枚ということで。1,Minas2,Fe Cega Faca Amolada3,Beijo Partido4,Saudade dos Avioes da Panair (Conversando no Bar)5,Gran Circo6,Ponta de Areia7,Trastevere8,Idolatrada9,Leila (Venha Ser Feliz)10,Paula e Bebeto11,SimplesおまけNorwegian woodCaso voce queira saberMilton NascimentoToninho Horta 他いっぱい(^_^);再び、テーマジャズは違うだろ、、って突っ込みに土下座。
2006年06月21日
連休も、、もうすぐ終わり。。比較的天候に恵まれたとおもうのですが、皆さんは何をしてすごされましたか?私は、四月の終わりから入院してる実家の父を見舞い、引っ越し前の家の掃除(取り壊しの準備のため。。)それから、ここの家の屋根裏部屋の整理!、そして、ガーデニング。。。バーゴラのバックに絡ませた、白いつる薔薇が蕾みをつけてるのをみつけて、うれしくなりました。。もうすぐ、薔薇の季節です。季節も初夏にむかって少しづつ動いていて、きっと、この連休は家でブラジルの音楽をかけて居た人も沢山居ますよね~。お休みの午後をボサノヴァ聴きながら、ゆったりと過ごす。。。いいですよね。考えただけで、口元が、、微笑んでしまう。。。あなたなら、、何を聴きますか?私は、ジョビンの曲の中で、「Chovendo Na Roseira(薔薇にふる雨)」というワルツの曲があって、私は、時々これが無性に聴きたくなります。ワルツの持つ軽やかな動きと、ジョビンらしく、音の階段を微妙に掛け違いながら、でもきれいに滑らかにメロディをつなげていくすてきな曲です。最初は映画の子供が遊ぶシーンのためにつくられ、「Children's Games」そして、歌詞がついたときに「Double Rainbow」でも、ポルトガル語では「Chovendo Na Roseira」並べると、まったく意味のつながりの無い、三つのタイトルを持つ曲です。でも、「薔薇に降る雨」って、タイトルが一番好きだな。ジョビン本人が参加で持ってる三枚は、みんなお勧め。。まずは、Elis ReginaとJobimの掛け合いではじまる有名なアルバム「Elis & Tom」。Elis Reginaのすてきな歌はまるで、本当に雨にぬれる薔薇の花がみえるようなすばらしい歌です。他の曲もどれもすてきで、お気に入り盤です。次は、「Edu & Tom」、Edu LoboとJobimの共作で、互いの曲を演奏してる。基本的にはデュオで大人の静かな会話なのですが、声、ちょっと、兄弟みたいだよね。シンプルで、薔薇の香りがどこからともなく漂いそうです。薔薇のイメージからちょっと、Elis Reginaが優勢だけど、これも好きです。最後はジョビン名義の「Stone Flower」こには、Children's Gamesのタイトルです。この軽やかで優雅で、、気品のがあるけど、お茶目な感じもして、、、とても、好きなヴァージョンです。ちょっと、地味めな感じも私好みのアルバムです。番外編で、「Familia Jobim」というアルバムもなかなか楽しくて好きです。本当のジョビンファミリーが演奏してる、、って、だけでなくて、ブラジル好きにはうれしい、スターの二世がいたりします。そういえば、ジョンパチことベースのJohn Patitucciが「Songs, Stories & Spirituals」で、演奏してましたがアレンジがちょっと重く暗いかんじで、自分の好みとちょっとはずれた記憶があります。やっぱ、軽やかなのがいいな。。。みなさんもおすすめの「薔薇に降る雨」がありましたら、教えてくださいね。そして、連休には、どんなアルバム楽しみましたか?
2006年05月06日
こちらは、晩秋というより、もう、、初冬ですね。。。今朝は、寒かった。。。みぞれもふったり、陽も差したり、、、そう、、冬の日本海特有の天気なのですね。母は、馬っ鹿天気などといっております。(その通りなんですけど。。。)で、、外は寒いけど、部屋の中は暖房もはいって、暖かです。こんな時って、部屋の中にいると、不思議と幸せな気分になってきますよね。そう、、クリームシチューのCMみたいな感じ♪こんな時にかける音楽はIvan Linsのラヴバラード集、Love songs - A quem me faz felizしかないでしょう。。。はぁとが暖まります。Ivan Linsは、ブラジルのMPB大御所です。甘く優しく、まるで羽毛にくるまれてるような暖かな声、唄い方。素敵なオリジナルの数々。。。若い頃は、圧政に反逆する戦士でもあって、ちょっと過激なアルバムもあったりします。名盤は沢山ある。このアルバムのテーマは「愛」。男と女。ね?真夏に聴くよりは、、今頃からの定番でしょ?内容的には非常にポップで、リラックスしたアルバムです。この一つ前に、Jobiniandoという、ジョビンに敬意をあらわしたアルバムがでてるのですが、このあたりから、唄い方も、大変やわらかでふわふわ具合がましてる気がします。。。最近はどうなんでしょう。。。14曲中6曲が彼の曲、このアルバムでの新曲もあります。他の曲は、ブラジルにこだわらず、彼の好きな曲、気になっていた曲などカヴァーしており、ほんとゆったりと「愛」をいろいろな角度から唄ったアルバムです。彼は、ピアノ、エレピ、そして、アレンジを担当し、、そして、もちろん唄っています。ポピュラーやジャズからの選曲もあるのですが、ちょっとしたアレンジや、フレーズにブラジルのサウターヂを感じてしまう私。若い頃のアルバムに比べ、ブラジル度低いといえ、やっぱり、ブラジルの風がふきますよね。曲によって、ゲストもはいり、雰囲気をしっかり盛り上げてくれるのも楽しい。1曲目から、大好きな曲です。これ、どんな意味なんでしょう。。。ふんわりとポル語の感触で、優しさの中にも、オルガンのソロが何となくアバンチュールな感じ。2曲めは、ジョージベンソンの「Give me the Night」に録音されています。彼自身もそのままのタイトルのアルバムだしていて、ジェイン・モンハイトという女性ヴォーカルとデュオになっています。華やかに、そして、まったりと。。3曲目はご存じのジョビンの曲。私も大好き。切なく、涙がでそうにセンシビティに唄い込んで途中にはいるフリューゲルのソロもそっと涙を流す後ろ姿を見つめるよう。。。優しく切なく。。4曲目ジョンレノンのラヴ。ジョンの囁きも最高だけど、イヴァンリンスも、とけてしまいそう。。。とけて、、とけて、うっ、、大変甘くなりました。5曲目、、もう、悩殺チューンが続きます。。スティビーワンダーの名曲。ダニロカイミのフルートをフィーチャーして、めちゃくちゃかっこいい仕上がり!6曲目は、映画「男と女」の挿入歌をワンダ・サーとのデュオ。そして、バックにトランペットを哀愁をもって響かせ、もう、泣きヴァージョン決定版。。7曲目は、静かで美しいサンバ。8曲目何故かイタリア語で、バイオリンも入る少しヨーロッパ風の洗練された感じの曲。9曲目はすっかり、ブラジル風にアレンジされたAll the things you are。おなじみ、ジェローム・カーンとオスカー・ハマースタインの名コンビによるジャズスタンダード。ジャズギターで演奏されるときは、かなりアグレッシブな感じの演奏が多いきがしますが、ここはもちろんリンス風に優しく。10曲目は、アルバムタイトルにもつかわれてる、少し震える声でせつせつと語りかけていく彼のオリジナル曲。11曲目スキャットも入って、エモーショナルに盛り上がる!12曲目シンプルに、でも、やっぱりリンス♪13曲目、ダイアナの旦那様コステロが歌った「She」だけど、、リンス!!14曲目、最後も愛情たっぷりの彼のオリジナル。素敵なハーモニーで最後までリンスの世界をたのしませてくれます。大人には大人にならなくちゃわからない世界があるんだい。。。えっへん。。。。。。。。♪しかし、、、自慢じゃないけど、こんな洗練された都会的な恋はしたこと無いっ!つうことで、この後は、今宵楽しく、、そして、ある夜、、、。1. Lua do Arpoador2. Love dance3. Insensatez 4. Love5. S para ganhar voc (My cherie amour)6. Plus fort que nous7. Ex-amor 8. Ti amo9. All the things you are 10. A quem me faz feliz11. Esta tarde vi llover 12. Visionarios13. She14. FogueirasIvan Lins - Vo,Pino..テーマジャズは、、違うよね、、、、m(__)m
2005年11月19日
落ち着かなかった休みがあけ、優しい音につつまれたいとおもって探し出してきました。絶対ジャズ、ってテーマ選択は間違いなのですが。。。m(__)mボサノヴァの神様、ジョアンジルベルトのJoao Voz E Violao、邦題、声とギターです。まぁ、そのまんまですね。ジョアンが自ら、カエターノにプロディースを頼み、その結果、このジョアンたった独りの弾き語り意外のなにものもプラスされてない、内省的でいながら、聴く者の心を解放してくれる素晴らしいアルバムができあがりです。三十分ちょっとのこのギターの弾き語りのアルバムは、ジョアンの素晴らしいギターのテクニックや心安らぐ声の魅力が、たっぷりつまっていて、何処をどう切っても、ジョアン以外のなにものでも無いアルバム。10曲中、2曲がカエターノの、、、と、、、書きつつ、、、、誰の曲であっても、ジョアンのボサノヴァ以外のなにものでも無いと、つくづく思う。。。人の人生ははかない。ボサノヴァを奏でるギターも実にはかない。そして、それを唄う声も、まるで空気が震えてるようで、実にはかない。でも、そんなはかなさが、こんな大きな至福の時をあたえてくれる。夏の午後もいいけど、秋の風にふかれながら聴くのも人として生まれた幸せ。ジョアンを知る者の幸せ。幸せをわけましょう。。。Desde Que O Samba Sambaから、Chega de Saudadeまで幸せかみしめましょう。1.Desde Que O Samba Samba2.Voce Vai Ver3.Eclipse4.Nao Vou Pra Casa5.Desafinado 6.Eu Vim da Bahia7.Coracao Vagabundo8.Cor Do Pecado9.Segredo10.Chega de SaudadeJoao Gilberto(Vo,G)
2005年10月11日
夏も終わりに近づいてくると、こんな光と影が交互するようなアルバムいいですよね。以前から欲しかったアルバムなのですが、かろうじて夏の終わりに間に合いました。去年かな?ネットショップのサイトで話題になってました。今年になって、リンクしていただいた方々の中にも愛聴してる方がいて、聴いてみたいなぁ~、っておもってたのです。。。アルゼンチンはブエスノアイレス生まれのシンガーソングライターです。でも、なぜか、ボッサテイストもばっちりで、明るさと哀愁の両方をたっぷりもった、どこからながめてもブラジルの粋って、感じです。オーソドックスにサンバ、ショーロ、ボサノヴァ,そして、MPBとまるごとブラジルを消化して、ストレートに表現してるとおもいます。11曲中8曲は素敵なオリジナル曲で、残りはアリ・バホーゾ、カエターノ、ジョビンなどの曲です。カバー曲も悪くありませんが、オリジナルがなかなか素敵。一曲目、親しみやすく明るいメロディとともにはじまり、気づくと一緒にフェスタを楽しみにしてる自分がいます。自然と体が動いて、スキャトしちゃいます!静かに、ゆっくりと、たんたんと気持ちを伝える、バラードの2曲目、情感たっぷりと、静かに「語る」ボサノヴァの4曲目は一発目からノックアウト。とくに、4曲目。男性に耳元でささやかれてみたい症候群の女性!集合!!切なく甘い歌声と、すばらしいインスト部分と。。。私も青春の1ペイジに、こんな瞬間が、記憶が、、ほしかったです。はい。ストリングスがかぶさった、アレンジも柔らかな印象と絹のような感触を。唯一のインスト曲の8曲目も、記憶のどこかに聴いたことがあるような(^_^)ブラジルらしい雰囲気ををもった流れです。つづく、9曲目も、楽しく、軽快にブラジルしています。他のどの曲も、聴くほどに親しみやすく、また、多彩な彩りです。最後のパラチは、リオのパラチ地区のことだそうで、南の国の光がたっぷりなサウンドです。なんだか一緒に口ずさめる楽しい曲も多く、アルバム全体からは、自然な優しさがあふれてます。「街角」、と名付けられたタイトルどおり、ブラジルの昼下がり、薄暗い路地裏、見あげる空の青さ、吹き抜ける風の爽やかさ、遠くの喧騒、恋人達の囁き、いったこともない異国の「街角」を、思い起こすような飾り気のない、それでいてちょっとおしゃれな雰囲気です。がっつり聞き込むのいいけど、昼下がりのBGMに、夕暮れ時に、冷たいビールとご一緒、、って、いうのも最高かと。私のCDは日本版なので、曲名に邦題もつけておきます。果たして、これが良いことか悪いことか、、ちょっと悩むのですが。。作曲者が書いてある他は、Beto Calettiこと、ベトさまのオリジナルです。1,Chegaste 君は来た2,Tua chama 君の輝き3,Faceira (Ary Barroso) 魅惑的な君4,Quando voce voltar 君が戻ってくるとき5,Voce nao entende nada (Caetano Veloso) 君は何もわかっていない6,No mar da cancao 歌の海で7,Choro do Tom トムのショーロ8,No Cais 埠頭で9,Circular 日は繰り返す 10,Avarandado (Caetano Veloso) / Triste (Tom Jobim) アヴァランダード / トリスチ11,Paraty パラチ Beto Caletti (G,Vo)Guido Martinez (B)Diego Alejandro (Ds,Perc.)Osvaldo Belmonte (P)and string quartetそんでもって、日本版にはおまけとして、動く画像が、、が3曲!ついてます。と、、私はみてないんですけどぉ(T_T)
2005年08月28日
夏になって、ボサノヴァがあちこちで聴かれるようになりました。ボサノヴァ集というわけではないですけど、蒸し暑い夜にぴったりな、涼やかなブラジルものを二枚。Oscar castro-neves(もちろん、ギターで参加してます)のプロデュースによるトゥーツ・シールマンスの世にも豪華なブラジル音楽特集です。一応、、トゥーツ・シールマンスはハーモニカの人ね。ギターもたまに弾きますけど。ブラジル音楽に造詣、敬愛の深い彼だからできたCDで、すばらしいブラジルの音楽を集めただけでなく、その曲のライター達にもアルバムに直接参加してもらっています。Milton Nascimento始め、ブラジルのMPBの面々、、Ivan Lins、Edu Lobo、Dori Caymmi、Gilberto Gil、Joao Bosco、Chico Buarque、Caetano Veloso、Djavan、Luis Bonfa、、、 全部書ききれないです。ここまで書いて、バチがあたらないか心配になるほど、凄いメンバーです。う~ん、黄金期の紅白歌合戦、みたいにおそれおおい面々です。ホント、どの演奏も素敵なのですが、Vol.2が聴く回数多いです。選曲のせいかな。。?でも、一枚目も、同じくらいすばらしい仕上がりだし、曲もかぶることはないので、「ブラジル音楽の、決定版!」的な感じで、思い切って二枚いかがでしょうか?寄せ集め集とり、良いとおもうんですけど。。はっきりいって、一曲づつお勧めなくらい、素敵なCDです。それぞれのブラジルのスターを知らなくても、充分に楽しめます。あなたは、どれがお気に入りかな?The Brasil Project1.Comecar de Novo2.Obi3.Felicia and Bianca4.O Canatador5.Joana Francesca6.Coisa Feita7.Preciso Aprender a So Ser8.Fruta Boa9.Coracao Vagabundo10.Manha de Carnaval11.Casa Forte12.Moments13.BluesetteThe Brasil Project Vol.21.Ce2.Choro Bandido3.Retrato Em Branco E Preto4.Obsession5.Travessia6.Flora7.Unconditional Love8.Papel Mache9.O Futebol10.Linda (Voce E Linda)11.One Note Samba12.Oceano13.Samba de Orfeu同じ風景を観ても、その人の過去によって想いは違ってきます。音楽も同じ。私にとって、トゥーツ・シールマンスのハーモニカの音色は、セピア色した想いでにかぶさります。そして、ブラジルのメロディは、そんな想い出に鮮やかな色彩をつけてくれます。是非、今年の避暑はこの二枚で♪
2005年07月12日
なんだか、暑い日でした。温度はさほど高くないのでしょうが、からだが慣れていないせいか、ちょっと、くたぁ、ってしました。こんなときは、涼やかな爽やかな風に吹いてもらわなくては。。。Gil Goldsteinは、ピアノ、エレピ、そしてアコーディオンまで演奏してしまう鍵盤奏者です。最近はオーケストラなどのアレンジのお仕事でも大活躍しています。一昨年だかにでてたマイケルブレッカーのワイドアングルズのアレンジも彼でした。パットメセニーとも共演してるし、天下の矢野顕子だって共演してる。正直、まじめに追っかけてるわけでないのですが、結構好きなアルバムにひかかってます。マルティーノと出してるデュオは、私の超・・・お気に入りです。このアルバムは、Romero LubamboとToninho Hortaが参加して、パーカッションやヴォイスも入って、ブラジリアンサウンド一色、って感じです。大好きなトニーニョオルタは、ここではリズムギターとヴォイスに徹しています。でも、10曲の内4曲参加していて、そのうち2曲は彼の曲!そもそも、アルバムタイトルも彼の曲からきています。一曲目のMy Foolish Heart が始まったとたん、思わずにんんまりすること間違い無しです。見事なまでに、彼のサウンド。大空に舞い上がってしまいそうなMyFoolish Heartではじまります。アルバム全体にLubamboのギターに、Hortaがリズムとヴォーカルなどもつけて、浮遊間と広がりのあるサウンドです。Gil Goldstein、ピアノで追いかけたことないのですが、ピアノも綺麗だし、何より、サウンド全体を眺める能力は、抜群だとおもいます。彼には必要な音と、自分のすることがよくわかってるし、もちろん、じっとしてることも音楽には、必要な事だというのがよくわかっている。アコーディオンもひいてますが、どちらかと言えば何処か、のどかでやさしい響きですね。郷愁もありますが、ブラジルが遠くヨーロッパにつながってる事を思い出させるような感じがする。不思議な優しさ、のどかさがあります。最期、Dori CaymmiのAmazon Riverで、美しく、静かに幕を閉じますが、心の中には、いつまでも優しさと、情熱を秘めた・・・・ブラジルの水色の風はふくのですね。。。涼しくなったね。素敵なジャケットでしょ?内容もまさにこんな感じなのです。試してみてね。1,My Foolish Heart 2,Luisa3,The Phoenicians 4,White and Black 5,Valentine's Day 6,Correnteza 7,Segura Ele 8,Infinite Love 9,Jeca's Baiao 10,Amazon River Gil Goldstein (P, Accordion)Romero Lubambo (G)Toninho Horta (Rhythm G, Vo)Armando Marcal (Perc)Maucha Adnet (Vo)
2005年06月09日
初夏を感じるような陽ざしです。こんな日はブラジル人にならなくちゃ!きらきらした光のダンスをみながら、聴く一枚ですね。以前に紹介した、Duetsと言うアルバムに続く2作目。イタリア人のフルートNicola Stilo&ブラジルギターのToninho Hortaですね。ガットギターと、みずみずしいフルートの音色と、まさに夏の一枚。以前のアルバムはデュオでしたが、このアルバムではイタリア人のバンドをバックに、10曲中8曲がヴォーカル入りで、女性ヴォーカルはもちろん、オルタの歌もとても効果的で澄み切った爽やかな風がふきます。ニコラが中心の世界なのですが、言うまでもなく、オルタ無しではこのアルバムの魅力は十分の一も無かったとおもいまいす。ジョビンのOlha Mariaやトニーニョの曲はファンには本当にたまりません。でも、このアルバムのすばらしさを支えてるのは、オリジナル曲の軽やかな美しさ。どの曲も個性的で、美しいです。演奏の素晴らしさと、ヴォーカルの美しいハーモニーとが、本当に爽やかなブラジルの風となってふいてきます。かなり洗練されたサウンドなのですが、嫌みな感じはいっさい無いとおもいます。そして、その演奏に参加するイタリア人のメンバーには、ボラーニやゲストには、バティスタ、リタ・マルコチュリなど、個性的な面々なので、ブラジルやオルタファンだけでなく、ジャズファンにも楽しみ倍増な一枚なのです。ボラーニやバティスタのソロの美しさもうっとりします。そう、最期はイタリアのsenza fineという曲で、終わるのですが、私はこの曲が大好きなので、いつも、「また、かけなくちゃ。。。」って、エンドレスになってしまいます。だって、この曲の邦題は「恋は終わりなく」って、、ね。絶対、お買い得なブラジリアンジャズの一枚です。今年の夏の為にいかがですか?一応、、メンバー。Nicola Stilo - flute guitar Toninho Horta - guitar voice Silvia Donati - voice Barbara Casini - voiceStefano Bollani - piano Pietro Ciancaglini - bass Roberto Gatto - drums Alfredo Minotti - percussion tefano Rossini - percussion guestsRita Marcotulli - piano on # 6 Stefano Di Battista - sop.sax on # 4 10 Marco Rinalduzzi - guitar on # 3 ねね、、私的にはすばらしい!
2005年05月21日
ジャズで投稿したら違うかな・・。でも、半分くらいジャズスタンダードだからいいよね。(と、予定外に書いた日記はあまりに誤字脱字だらけで、修正しましたです。(^_^))パットメセニー好きな kotaさんのUnder The Red Skyで、Toninho Hortaが話題になっていた。このブラジリアンギター、大好きでございます。メセニーはミルトンナシメントが好きだったようで、ナシメントのアルバムに居たこの素晴らしいギターにも注目していたようで、オルタのアルバムにも参加してたりします。オルタは、ギターはまるで鳥のように自由に大空を舞う感じ。ジャズギターのテクニックもはいってるけど、やはり、唄いながら(スキャットしながら)自由自在に演奏していく姿は、Toninho Hortaのサウンドとしかいいようがない気がする。一作目のTerra dos Passarosから、もう、どのアルバムも大好き。朝は、Durango Kid 2をきいてましたぁ。今日は、少し前から行方不明になっていた、Toninho Horta とジャズフルート奏者 Nicola StiloのDuetsをやっと探し出した。内容的にはジャズとボサノヴァのコラボレーション、って感じなのでしょうかねぇ・・この二人が一緒にお仕事してるアルバムは、Duetsの後にもVira vidaというのがあってこれも最高。DuetsToninho Horta (g,vo)Nicola Stilo (fl)Duetsはジャズのスタンダード、オルタの曲、ニコラの曲と配分よろしく、一曲めが始まったとたん、水色の風が吹いてきてしまうと言う優れ盤。真冬の雪景色だって、澄みきって爽やかにみえてしまうというものです。いつも自由に飛び回るオルタですが、この奔放でモダンで幻想的なムードのフルートと実に楽しそうに、演奏していきます。ニコラのフルートは、とても魅惑的な音色で、なんだか、知らないうちに知らないところに「さそいだされた」ような気分にさせてくれます。きっと、オルタもそんな彼の作り出す空間で、自由に羽ばたいてる気分になってるのではないのかしら?時に絡まり、離れ、緊張感を保ちつつも、二人は最後の最後まで、楽しい時を過ごしていきます。本当に楽しそうです。恋人達のじゃれ合いにも似た、親密なひとときです。コルトレーンのNaimaにはじまり、エヴァンスのVery Earlyで終わるのですが、そう、ニコラはチェットベイカーとの共演もあり、My Idealも演奏してるのですが、ここでは、オルタは英語でうたってます。ブラジル語でなく英語だぁ。アルバムからは、シンパシーを感じながらお互いを認め合う、フルートとギター、そしてヴォーカルで作り出す、幸せな世界が堪能できます。これねぇ・・・真夏の夜に聴いたら最高、ってずっとおもってましたが、クールなサウンドですが、気持ちがとても解放されて、ヒートアップいたしますので、雪景色にもいけましたね・・。お試しくださいませ。ブラジルの音楽って、人間とそのまわりが(自然、宇宙、環境・・・)、一体となってる感じが自然に表現されてていいですよね。
2005年02月21日
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