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2006年10月03日
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名前はしらなくても、写真見て「あぁ。。」って思う人は多いはず。
小さな葉がかわいく揺れる優しげな雰囲気をもった植物です。
高温多湿なブラジルが原産国なので、乾燥に弱く、そういう状況に長く置かれると葉がチリチリ状態になってしまいます。その様子は、一回り小さくなって、淋しそう。。つうか、、憂鬱そう。。
「アジアンタムブルー」と言うのだそうですが、その憂鬱から脱するのは意外と難しく。。そのまま、、枯れてしまうことが多いようです。

そして、この言葉をそのままタイトルにした作品が大崎 善生の「アジアンタムブルー」という小説です。
恋人の死に直面した主人公は、まさに復活不能な憂鬱の中にいます。
そこからの、、復活、、を、、彼流にはかるのですが。。
時々、、アジアンタムは、その「憂鬱」から抜けだす株があるんだそうです。


エロ雑誌の編集部にいる主人公と癌で亡くなる恋人の切ない恋愛を中心に、いくつかのストーリを絡めながら作品は進んでいきます。世の中にたいするシニカルな目や、、誰もが持ってる虚無感、、青春期のどうしようもない喪失感、、多々、、村上チルドレンな大崎です。
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愛する人が死を前にした時、いったい何ができるのだろう。末期癌に冒された恋人と向かったニースでの日々。喪失の悲しさと優しさの限りない力を描き出す、慟哭の恋愛小説。
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出版元のこんな文章に感情を揺さぶられ、増幅させ「かわいそう」って、泣くのもいいのですが、、大崎は、、お涙頂戴的な恋愛小説を、、書いたのだろうか。。?
この小説家の文章がもつ、、軽さ、透明さから、後半のニースでの描写は、限りなく美しく、切ないもではあるのですけどね。
恋愛の大切さ、愛する人からの影響、、そんなメッセージとは、、別に、どんなことがあっても、どんな状態であっても、自分の状況と別に明日が来る。
他人がみると「死んだような状態、いつ死んでしまってもおかしくないない状態」の主人公。がぁ、、彼自身は、いつか、普通の生活にもどろうと、、人知れず頑張っていたのです。。格闘していたのです。。辛い過去に向かい合って。
生きていく事、前を向いて生活していくことへの強いメッセージが心に残りそっちが印象的だったのですねぇ。。

「人は記憶の集合体」という永遠のテーマを持つ彼は、恋人の死という悲劇的な結末で、ひび割れバラバラになってしまった自分を放棄せず、見捨てず、あきらめず、、根気強く一つ一つのピースを拾い、、眺め、、まるでジグゾーパズル組み立てなおすように、、自分を再生させ、「普通の生活」に戻っていく決意を固める、、人の心は、計り知れない大きなダメージをうけても、時間をかけ、自分と向き合い、、いつか、その憂鬱から立ち直ることができる、、あるいは、、可能性を秘めている。。そんな、彼の想いが胸にこたえるのです。

さて、今日も前置きがながくなりましたぁ。ここからが、、本題っす。(^_^);;

遠い、、昔、、今日、私は白い天上をぼぉぉ~~~と、眺めてました。

廃人のように、ただ、、意味もなく、、ぼぉぉ、、と眺めてた。
そのとき、私はアジアンタムブルーなる言葉は知りませんでしたが、、
まさに、その後のしばらくは、、「多感で繊細<だった>私」は、この状態。。。
でもね、、なんとなく、、復活させていただきました。。
今でも心の痛みは大きいけど、プラスに考える事もできるようになりました。。


仕事先から、可哀想なアジアンタムを家に持ち帰りました。
「アジアンタムブルー」どころか、、真っ茶色、、枯れてる?
それでもなぁ。。なんか、、、いろいろ、、想うところがあって、、
可哀想で放り投げることができなかったのですねぇ。。。
仕事先ではアジアンタムのかわりに、かわいい花の鉢がおかれちゃった。

でね、、この、、ひと夏、、、
霧吹きしたり、、まぁ、、いろいろ、、「努力」をしてみました。。
うむ~。
「復活しましたぁ!」
って、
この文章の最後的には、、言いたいのですが。。
やっぱ、茶色になってしまったのは、、駄目みたい。
今も、茶色のままです。
検索すると、きり戻せって、ある。これも、なんか、辛いよねぇ。。
が、、、そのはじっこに、、小さな芽(株)がでてて、、
なんと、二枝、三枝くらいの緑の葉が。。。
復活にほど遠い、、、、惨めな姿なのですが、、、、
それも、、また、、なぜか、、愛おしい。。頑張ったよなぁ。。(涙目)

そう、、大崎の言うような、、劇的な再生は、、できなくても、、
こんな、、明日へのつなぎ方もあるんだぁ。。
いやいや、、あるんだね。。。って、感じです。

ブラッドベリの本のタイトルではないけど、十月は黄昏の国。
私的には、、憂鬱などとは無縁に脳天気に頑張ろう。。(^_^);;
そう、、彼の「塵よりよみがえり」をゲットしてあるので、ハロウィーンまでに読んでしまおう、っと。
彼の本にはね、「ハロウィーンがやってきた」ってそのまんまの本もあるのよ。
あと、、今月は、アーティチョークさまご推薦の スウェーデンお化けの絵本 も買いたいよぉ。


今日、こんなアルバム聴いていましたぁ。

Upojenie / Anna Maria Jopek & Friends with Pat Metheny
VENTO AZULさんのところで、入荷可能になっていました。
すでに、 ここでも去年紹介してる んだけど、みてたら、、聴きたくなっておもいっきり、爆音しました。
抹茶シフォンケーキつくりながら、、だよん。。。
う~ん、パット、、やっぱり、素敵♪あ、あな・マリアも。。。
その前は、、ダニエルソンの新譜、、だったのにな。





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最終更新日  2006年10月03日 12時48分48秒
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