重信川の岸辺から

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2016/09/19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
石牟礼道子自伝を読んだ。祖父母の時代から、『苦海浄土』のころまで詳細につづっている。そこにあふれるのは、豊かな海、豊かな川、豊かな山と田圃だ。

 そこには、たくさんの魚や、木の実や、山菜がある。豊な自然の中でその恵みの中で、人は助け合い、生きてきた。

 そんな村に、チッソがやってくる。チッソは廃液を垂れ流し、水俣病を発生させ、その豊かな自然と社会を壊す。

 さらに水俣病にかかわる戦いに対するチッソの手段を択ばぬ弾圧によって、地域社会も破壊されていく。原発の場合と同じ共同体の破壊がやってくる。

 水上勉さんの『故郷』と同じに破壊された自然と地域社会への限りない哀惜の情がこの自伝にはあふれている。

 資本主義というものは、壊してはならない、取り返しのつかないものを根底から壊しているのだ。それに対する静かだが、心に沁みる異議がここにはある。





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Last updated  2016/09/19 09:14:28 AM


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