旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

フランス映画の宮殿




私が観たフランス映画の名作

戦後から昭和45年くらいまでですか、仏、伊映画は
ハリウッド作品に負けないくらい封切られました.

ハリウッド映画が大型スクリーンでミュージカルや
スペクタクルを製作しているその影で
仏、伊映画は心に残る名作を贈ってきました.

少し触れてみましょう.

仏映画

☆天井桟敷の人々    マルセル カルネ監督
☆大いなる幻影     ジャン  ルノワール監督
☆禁じられた遊び    ルネ  クレマン監督
☆望 郷        ジュリアン デユヴィヴィエ監督
☆勝手にしやがれ    ジャン リュック ゴダール監督
☆女だけの都      ジャック フェデー監督
☆舞踏会の手帖     ジュリアン デユヴィヴィエ監督
☆巴里祭        ルネ クレール監督
☆自由を我等に     ルネ クレール監督
☆恐怖の報酬      アンリ ジョリュジュ クルーゾー監督
☆突然炎のごとく    フランソワ トリュフオー監督
☆去年マリンエバートで アラン ルネ監督
☆死刑台のエレベーター ルイ マル監督
☆かくも長き不在    アンリ コルビ監督
☆男と女        クロード ルルーシュ監督
☆外人部隊       ジャック フェデー監督
☆巴里の屋根の下    ルネ クレール監督
☆地の果てを行く    ジュリアン デヴィヴィエ監督
☆情夫マノン      アンリ ジョルジュ クルーゾー監督
☆オルフェ       ジャン コクトー監督
☆格子なき牢獄     レオニード モギ監督
☆太陽がいっぱい    ルネ クレマン監督

ーーーーー
他にーー
現金に手を出すな、ヘッド ライト、サムライ、ミモザ館、
スリ、地下鉄のザジ、などなどたくさんある.

↑を観ても分かるように、仏映画はなんと言っても
ジュリアン デヴィヴィエが、大御所であろう.
我等の仲間、モンパルナスの夜、白き処女地などまだまだあり、
駄作と言うものがない.
米映画とは全く違うその世界とは何か?
特に(ジュリアン)は日本で圧倒的に人気を得た。
1934年からたて続けに名作を生んだ。
霧に咽ぶルアーブルの港町、混沌にみちたカスバの街、
情景描写の的確さは他の仏監督の追随を許さない...が
なんと言ってもその成功には、彼自身が見出したあの
男優ジャン ギャバンの支えだろう.
この時代の男性はみなギャバン、ギャバン一辺倒で
その人気たるもの、前に述べたアラン、ドロンの比では
なかったであろう。
女性は、どちらかと言うとフェデーの作品
ミモザ館、女だけの都のほうに傾いていたらしい.(おすぎの
好きな作品です)
私はこれらの作品を20代に名画座で観尽くした。
もう、天井桟敷にしても、望郷にしても
芸術の域に入るもので”カンヌ映画祭”が、米のアカデミー賞とは
比べ物にならぬ権威があるのも頷ける.
確かにアメリカ映画にはそれなりの良さもあるが、偏食はいけない
ペシミステイックなデヴィヴィエと対照的なのが、
オプテイミズムがむんむんなのが、ルネ クレールだ.
巴里の屋根の下、自由を我等に、巴里祭、夜ごとの美女、
リラの門ーーこれも好きな作品でこれを見たときに
”フォアグラ”なる食材を知りましたねー.喜、悲劇と言うか.
デヴィヴィエの脂ぎった重量感、哀愁と比べ、
ルネは独特の美学ーージュラール フイリップとの出遭いで
完成させた美学である.
デジタル的な映画に走りがちな最近の映画もいいが
この芸術の都フランスはパリの名監督たちが撮った
素晴らしい芸術作品にどうぞ若い方々ーー
是非 触れてみてください。



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