旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

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≪アイドルを探せ≫



ここのところ、ヨーロッパ映画に固まってしまっています。

やはり洋画では
フランス、イタリーの映画の方が肌に合うようで
繰り返し見るのはそっち方面になってしまいます。

昨夜はB級映画もまた楽しというところで
ミレーヌ.ドモンジョ主演、ドロンの実質的なデビュー作、
≪黙って抱いて≫と≪アイドルを探せ≫を観ました。

黙って抱いては喜劇サスペンスで結構面白く作られていますし。

遊び心がいっぱいのシナリオで笑いましたね。

今日は懐かしいシルビーバルタンのヒット曲を映画化した、
≪アイドルを探せ≫を紹介します。

昭和38年、1963年度の作品ですが
日本でこの曲がヒットしたのは多分、1965年あたりだと
思います。

本格的なシャンソンが定着、沈滞している中、
フレンチポップスというものが台頭してきました。
映画、シャンソン.ド.パリに見られるように
夭逝したエデイット.ピアフやイヴ.モンタンなどがすでに
ベテランのシャンソン歌手になり、変わって
歯切れの良さとシャンソンの歌心はそのままに
若者たちに受けるポップスがフランスでも出てきた。

多分、フランスでは♪アイドルを探せ♪がヒットして
出来た映画なのだろうが日本では逆になったようだ。

当時爆発的なヒットでした.
この映画は単なる歌謡映画というより
フレンチポップスの宣伝映画といったら良いかもしれない。

アダモ、シャルル.アズナブール、ナンシー.ホロウエイ、
ジョニー.アリデイーエデイ.ミッチェル、
シルビー.バルタンといった歌手が
実名の歌手で登場、
たっぷりと歌も聴けます。

ストーリーは
単純なものですが、

当時、人気だったダニー.サバルを欲の深いわがまま娘にして
ミレーヌ.ドモンジョを本当のドモンジョという女優として
登場させている。

筋といえば
女優ドモンジョの5000万のダイヤが盗まれるが
これも出来心でメイドが心を寄せていたレンが職人が
恋人ロバンの頼みでダイヤを盗むが
逃げる途中で楽器屋に逃げ込みギターの中に隠す.

メイドはすぐに誰が犯人か?ピンと来たので彼に
白状させ、ドモンジョに正直に話す。
彼女は3日以内に探して頂戴と快く許してくれた。

さて、これからがロバンはこの恋人を捨て、独自でダイヤを
追っかけ、メイドは彼と一緒に楽器屋へ...。

ところが5台あったギターがその朝完売。
5人の歌手が買っていったとのこと。

それから、歌手たちを追っかけ、その度にアクシデントに巻き込まれ、
二組のカップルがダイヤを追って
歌手たちのロケ先や、ツアー先、ラジオ局と引っ掻き回すという
半喜劇である。

ただ、そこはフランス映画、
おしゃれなのですね。
ファッションも見所有るし、アクシデントそのものも
面白い設定。
何よりダニー.ロバンのちゃっかり、悪女振りが間が抜けていて
憎めない。そしてモデルのようなメイクとファッション。

1960年代の生のフランスの香りが伝わってくるのだ.

街を走る小型の車も良い。
おまわりさんも面白い。テンポよく、唄懐かしく
ヒット曲の連続。
アズナブールはこおろぎのような顔でも唄は良いよねえ.

フランスの喜劇は本当に面白いので
また、機会があれば取り上げます。

ひところ夢中になった喜劇のシリーズ゙があるのです。
とっておきの..。




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