旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

イタリア映画の流れ



わたしが、イタリア映画に出会った最初の作品は
ヴィットリオ デシーカの(自転車泥棒)でした.
確か高校生の頃です.
泣きましたね.やるせなくて。

1946  靴磨き      V.デシーカ
1948  自転車泥棒      々
1949  無防備都市    ロベルト ロッセリーニ
1950  戦火のかなたに    々

まず、このイタリアン ネオリアリズムの旗手の4作品を
観るべきでしょう。
1943~1945年にかけファシズムドイツの
支配下にあったイタリーの反ナチズムを
強烈にドキュメンタリータッチで撮った(無防備都市).

(戦火のかなた)とこの(無防備都市)が封切られたとき世界の映画観客を圧倒的的に感動させたとその当時父から聞いた・
私家は父、叔父、従兄と皆映画好きで
集まると映画話三昧であった。

イタリアン ネオリズムというのもその時教えてもらった.

ーーーイタリア映画に代表される現実描写の手法
ロッセリーニ、デシーカに見られる。
ニュース映画のようにカメラが現実描写から入りそこから
ドラマへが作られていく・戦争、抵抗運動、戦後の混乱、
当初、F.フェリーニが脚本に参加していたらしいが、
こういう手法ではあらかじめ作ったシナリオはなんにもならず
途中で降りたらしい.

日本でも戦後、戦地から帰った当時の大人たちにとって
虚無の中にあった敗戦後の日本はとイタリアと似ており
これからいかに生き、いかに国を建てなおすか、
考えさせられた熱い映画であったと思う.

この映画を米国で観たE.バーグマンは感激し
彼に熱烈な手紙を出し、挙句の果て、アメリカにいる
夫と子を捨て、ロッセリーニの元に走った話しは
あまりに有名である。

ハイ 次ぎは、ピエトロ ジェルミ監督

☆鉄道員☆刑事
監督自ら主演し、子役の名演もあり、家族とは何か
日本と気質の似ているイタリーは相通ずるものがある.
カルロ ルステイケリのサントラは大ヒットしましたねえ.

天才 フェデリコ フェリーニ
☆道
妻ジュリエッタ マシーナの為に作った映画です.
この作品も日本では非常にいまでもフアンが多いですね.
A.クイーンはこの作品で個性派俳優の一人者となる.
ニーノ ロータの名曲 旋律がいいですね.
☆カビリアの夜、☆甘い生活(仏と合作)
☆アマルコルド

そして、巨匠ルキノ ヴィスコンテイ監督
☆夏の嵐 ☆若者のすべて ☆山猫 ☆地獄に堕ちた勇者ども
☆ベニスに死す ☆ルートウイヒ神々の黄昏 ☆家族の肖像
フェリーニとヴィスコンテイは対象を成す.
前衛とまでは行かないが、抽象的に描くフェリーニ
対し貴族出身のヴィスコンテイはその貴族社会、家族をえぐった.
日本での三島由紀夫と重なる部分も.

最初に記述したデシーカは大好きで本人も何作か役者として
確か出ていたような?
後にS.ロ-レン、M.マストロヤンニとくみ
☆昨日、今日、明日 ☆ああ結婚
などキリスト教の聖職制を痛烈な批判を喜劇としてわたしたちに
贈ってくれた.
この当時
米国ではA.ヘップバーンとヒッチコックの全盛.仏では
アラン ドロンとJ.ポール ベルモンドが人気を2分し
イタリーでは、
ローレン、マストロヤンニ、C.カルデイナーレの全盛となる.

まー女優では、S.マンガーノ、シルビア コシナなどいろいろ
出たが、最後の女優たちが、ローレンとカルデナーレだ.
二人とも庶民派であるが、
皆さんはローレンの☆ひまわりが忘れられないでしょう。
H.マンシーニのあの名曲と共に。
わたしは、☆刑事 ☆鞄を持った女 ☆山猫
☆若者のすべて のカルデイナーレが忘れられません.

いつも町の片隅でじっとなにかを耐えているような芯のつよい
見た目のボリュームとは違う可憐なC.C
(当時そう呼ばれたのよ)
(M.M--マリリン、モンロー、B.Bは、ブリジット バルドー

 でも彼女の作品で一番好きなのは、
作品よりも彼女ということで、☆ブーベの恋人
切なくて切なくていじらしくて

東京に遊びに行った折の(銀座のみゆき座)で一人泣きながら
観ましたっけ.

家族の絆とか家族愛とか描くと絶品のイタリー映画。
個人主義だけど内面をえぐる仏映画、

日本における監督ベスト10で
米国  J.フォード、B.ワイルダー、A.ヒッチコック
    C.チャップリンとS.スピルバーグ
仏   ジュリアン デヴィヴィエ、ルネ クレール
伊   F.フェリーニとR.ヴィスコンテイ
が選ばれている。
お分かりのように半分はヨーロッパの監督です.

若者諸君!
最低これだけのイタリア映画は観てください.
これからのアナタ達の人生観変わるかもよ。
わたしがそうであったように。

各作品はページ一覧、洋画の欄に掲載しています。



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