旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

≪キャサリーン・ヘプバーン≫




キャサリン.ヘプバーンが先達て93歳でこの世を去った。
映画史上に残る数々の足跡を残して。

私の好きな女優さんNO.1の人です.

アカデミー主演女優賞四回受賞。ノミネートされること11回。
19歳のときに学生結婚をして、破れ、その後は生涯
独身を通した。

後年、スペンサー.トレーシーと共演し、
この芸達者な初老の俳優に食い入り、
ハリウッドが生んだ最も息の合ったコンビとして9作も
共演している。

彼女の魅力は聡明さ、中性的な男っぽい味という
一言ではすまされないものがある.
どの作品にも共通するさばさばと、またずけずけと
ものを言うキャラクター。
しかしそれと裏腹に内面、ものすごくデリケートで
気が小さく、淋しがり屋で女らしい、
物事の本質を見定める事の出きる人間らしさというものが
溢れていて男女を問わず、魅かれてしまうようだ.

顔立ちは決して美人ではないが、その表情の可愛さ、
そしてからだの線は、すんなりとした流れるような動きがあり
容姿がなんとも言えず美しい。

その着こなしは生まれついた感覚のもので、決して
ファッションデザイナーなどに着せられた
お仕着せのものではない。

共演する男優はトレーシーを除いては彼女と共演というだけで
緊張し、張りきった演技をするという
まさに天才映画女優と言って良いだろう.

初期の作品≪ステージ.ドア≫は彼女の役者としての出発点と
重なるような物語で面白かった。

信念と夢とやさしさとスマートさと深い女の色気とが
常にどの作品にも漂っている。

わたしの鑑賞した作品

若草物語      1933年度ジョージ.キューカー 
ステージ.ドア   1937年度ゲレゴリー.ラカーヴア
素晴らしき休日   1938年度ジョージ.キューカー
フイラデルフイア物語1940年度 忘却
アフリカの女王   1951年度ジョン.ヒューストン  
雨を降らす男    1955年度 忘却 ジンネマン???? 
旅情        1955年度デビット.リーン
去年の夏突然に   1959年度ジョセフ。L.マンキウイッツ
招かれざる客    1967年度スタンリー.クレーマー
冬のライオン    1968年度アンソニー.ハーヴエー
オレゴン魂     1976年度スチュアート.ミラー  
黄昏        1981年度マーク.ライデル

まだ,あるかもしれないが、思い出すのはこういったところです。    
皆様は≪旅情≫.。46歳の時の作品か
晩年の≪黄昏≫でお馴染みでしょうね。
旅情では中年のO.Lのしっとりとした奥深い色気と
愛らしさを感じさせ、人々の共感を得ましたね。

それまでのヘプバーンの魅力の集大成といったものが
全面に出ていました。

それから10年後の招かれざる客ではS.トレーシーとの
夫婦の間にいる一人娘が連れてくる婚約者が黒人であったという
招かれざる客ーーー最後には人種差別を乗り越えて
招く客になっていくというトレーシー共々、
魅力ある親を演じて圧巻でしたね。

そして70代になっての、≪黄昏≫では
枯れた老夫婦をH.フオンダ゙と共に演じきった。

23歳で映画デビューして、実に50年間≪黄昏≫まで
ハリウッドの名役者(女王はふさわしくない)
として現役を通した。

オードリー.ヘプバーンは好きなスターではある.
彼女のようにはなれなくても、
キャサリンのような生きかたの女性にならなれるという
希望は持てるのだ.
そして、オードリーは男優と並んでも絵になる.

しかしキャサリンと並ぶ男性は骨のある
信念のある夢と希望に満ちた男性が似合う。
一緒に夢を追って力強く生きるという..。
映画の中の、キャサリンを選ぶ男性は
きっと一級品だと思ったものだ.

若かりしころのヘプバーンに触れてみてください。
ダイナミックでない、日常を描いた作品のほうが彼女の
魅力が発揮されているとわたしは思います。
ジョージ.キューカーの≪素晴らしき休日≫
≪雨を降らす男≫ーージンネマン??だったかな?
などなど.
ステージ.ドアもフイラデルフイア物語も
招かれざる客もオレゴン魂もみんなみんな好きな作品です。


映画は特に旧い映画は
俳優の出演作を、たかだか一作を観て決めつけずに、
何作も観てみてくださいね.




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