「武田豊氏を偲ぶ会」設立の趣旨



発起人あいさつ:naive

生前、賜りましたご厚情に、こころより感謝申し上げます。
祖父が亡くなってから、7年の歳月が流れました。
また、新日本製鐵の社長に着任してから、ちょうど30年目の年です。
着任の数年後に、会長に退きました。
この間、何人もの社長殿が任期を全うされてきました。

この会は、祖父と親交のあった方たちの偲ぶこころが、自然にあつまったものです。
したがって、厳密に、枠づけられたものではありません。

生前の祖父の旧知の仲の方はもちろんのこと。
また、そうではなく、たまたま何かの折に祖父の存在を知られた方が、
「こういう人もいたのだ」と、思いをはせていただければ、
その瞬間に、わたしたちと同じ、偲ぶ会の仲間なのです。

まさにこうしたあり方は、祖父がよく申しておりました、”一期一会”の精神につながるものです。
祖父は、「これは、今という瞬間に全力投球して生きなさいということです。
自分の一生というものが、たとえば70年生きようが、あるいは80年生きようが、
一瞬一瞬をどう生きるかが大切なのだということなのだ」と、語っておりました。
この主旨にのっとり、祖父を介してつながる縁を、大切にしていきたいと存じます。

また、わたくしたちは、自分に与えられた日々に全力を尽くして励んでおります。
しかしながら、その中で、ふと道に迷い、指針をあおぎたい時も、多々、生じるものです。
そのような時に、祖父が残した数々の教えをひもとくことが出来れば、と考え、
名言集の出版に着手した次第です。
なつかしむとともに、祖父が激動の時代に残した言葉が、
未曾有の時代を生きる、これからの人々の一筋の光となることを、願ってやみません。

今後とも、温かいご支援、ご協力の程、お願いいたします。
最後になりましたが、皆様の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

2011年3月 


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: