Dec 24, 2003
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友人にくっついて行った古本漫画屋さんで「ロリィの青春」を見つけた。

その後の話のおまけ付きが載っている再編集ものが出品されていた。古漫画本屋さんよりも安値で買えた。年末なのに、この頃の郵便は早い。落札してから、2日で手元に来た。
楽しみに一冊づつ読むつもりでページを開いたのだが、一気に読んでしまった。
最初に手に取ってから30年。けれど、そのおもしろさは昔読んだころと変わらない。
いや、昔よりも面白かったように感じる。
小学二年生の時に、クラスで漫画本交換が流行った。
他の人の漫画を借りて読む為には、自分の漫画と交換しなくてはいけない。全然持っていなかったおねえは親に無心した。
一ヶ月に一冊。そういう約束で、コミックスを買ってもらうことになった。

ただ、イラストを眺めるのみ。しかも、本は薄かった。
現在、新聞で連載されている料理ページの上のスヌーピーを見ても、首をひねっている。よくわからない。シンプルな線で描かれた登場人物の表情はどれも豊かでアートなのだが。大人になってわからないものが、子供にわかろうはずもなく。
がっかりの、おねえ。(小学二年生)
そのよくわからないスヌーピーを差し出して友人と交換は出来たものの、いまいち自分的に不満足。友人の貸してくれた漫画はどれも、女の子の目がきらきらなのだった。こういうのが好きなんだけどなあ。スヌーピーは、かなり違うなあ。
初めて漫画を買った乙女のおねえは、最初から失敗の人生だった。
間違いは二度しないと思ったかどうか定かではないが、次の月に本屋さんへ行った時には可愛い女の子の表紙のものを探す。そして出会ったのが、「ロリィの青春」上原きみこ著。
大きな輝く瞳を持った髪の長い少女、ロリィ。そして黒髪のかっこいい男の子クレオとのラブラブなお話し。
8歳の乙女心は、この漫画の虜になった。これこれ、こんなのが読みたかったの。
初めての乗馬の世界・ロリィの妹カーラとの確執・シベールとかいうちょっと病弱な白色の髪(シルバー?)の男の子との、またまたラブロマンス!!どれをとっても、はじめて見るのも聞くもの。
ロリィがどこの国の人かどこの国の話かそんなこと気にしなかった。ああ、ロリィって、かわいい。クレオってかっこいい。
何せ、一ヶ月に一冊なので、何度も読んだ。繰り返し繰り返し。

ストーリーはちょっと出来すぎの感じもするが、それは少女漫画には良くあることでよしとしよう。
が、が、ロリィの年齢設定が14歳!!いるかな、こんな14歳。
彼氏のクレオに至っては16歳。父と兄が倒れ彼はこの年齢で、アメリカのスゴイ財閥の社長となるのだ。そして、秘書連中(どう見ても20代)から「今度の社長は若くてかっこいい」などと言われていたりする。そりゃ、若いわな。未成年だよ。
でもその当時のおねえは、そうか、14歳になるとこんなかっこいい人とめぐり合うのかと思って心躍らせていた。16歳で社長、それも有りなんだ、ああ素敵!と思っていた。8歳の児童にとって、自分より上は皆お兄さんお姉さんなのだ。よくわからない世界。何でも有りなのだ。
そしてその後書き散らす落書きは皆、目のでっかい、星の飛んでいる少女ばかり。お相手は、黒髪のまたまた目の中に星のきらめく少年。

だからいまだに、目のきらきらした黒髪の男の子が、大好きなおねえであった。金髪はピンと来ないのであった。
さっき、年齢を確認しようとしてもう1度本を広げたら、また、読んでしまいそうになった。アブナイアブナイ。
でも、こんなに大事に読んでいた漫画の原作者の次回作を、読んでいない。その存在も、実は最近まで知らなかった。「炎のロマンス」「マリーベル」。皆、上原きみこ先生の作品らしい。その当時はこのほかに漫画を描くなんて想像がつかなかったのか。
そして5年生になって雑誌「花とゆめ」を友人に見せてもらうまでの二年間、毎月買ってもらう漫画は月刊誌「なかよし」となる。ああ、なつかしい・・・。





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Last updated  Jan 18, 2004 01:02:34 AM


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