大好きがいっぱい

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出血4(入院その4)


でも、何となくまた入院になった時の為に美容院で髪をばっさり切ってスッキリして来た。
そして、私はまた入院する事になる。
8月12日のお昼頃、トイレへ行くと大量の出血。
私は一瞬何が起こったのか分からなかった。
手術をしたのに何故?
とにかくすぐにK市民病院へ。
病院へ着くと手術をした時の主治医が待っていてくれた。
診察の結果、お腹の赤ちゃんは無事。
血液検査の結果、感染症の心配は無い。
出血があまりにひどいので即入院、止血剤と張り止めの点滴そしてベット上安静となる。
ベット上安静といってもベットの周りなら動いて良いと言われる。
この入院中は出血が治まると血の塊が出てまた出血という事を繰り返していた。
その出血の原因は不明。
8月21日の診察で子宮口が手術で縛ったギリギリの所まで開いてきているという事がわかり主治医から話があった。
出血の原因も分からないし、止血剤を使っても改善が見られない上に子宮口がギリギリまで開きかけている事を考えると今の状態のままではいつ破水して出産になるかわからない。
そうなった場合25週での出産になる事。
25週で赤ちゃんが生まれた場合の生存率は50%、そしてもし生きれたとしても何らかの障害が残る可能性は80%。
28週までお腹の中にいさせてあげればもう少し赤ちゃんに対する危険は少なくなるので何とか28週まで持たせたいと・・・そのために完全ベット上安静。
そして、トイレもベットの上で極力動かない生活をする事になる。

主治医の話を聞いた私はだた泣く事しか出来なかった。
結婚6年目にしてやっと授かった赤ちゃん、その赤ちゃんの命が50%なんて・・・。
神様はどうして私にこの子を授けたのだろう ?
こんな事なら妊娠なんてしなくて良かったと・・。
どうせ駄目ならもう家へ帰りたいとまで思っていた。
お腹の中でがんばってる赤ちゃんを私はあきらめかけていた。
そして、自分の事しか考えられなくなっていた。
入院して、絶対安静になってそれでも駄目だなんて私の精神力はもう限界だった。
この子は何があっても大丈夫だと、そう信じ続ける気持ちが途切れてしまった。
今思えばなんてひどい母親だったのかと思う。
お腹の中の小さな命に対してひどい事考えてたよね。


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