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ときどき、昼間大将が留守の時間にぽにょさんからお呼びがかかる。
大将がいないときに、私だけをお茶に誘ってくる。
口うるさい大将抜きで話がしたいらしい。
とりとめもない話題から、最近の大将の様子、親戚付き合いのことなどなど。
次から次へと、話題には事欠かない。
こういうおしゃべりというか、愚痴というか、話したいということに
耳を傾けるのも嫁の仕事のひとつと割り切る。
私の意見を求めてるわけではなく、ただ話したいのだろう。
だから、ひたすら聞き役に徹する。
昨日はいきなり古い携帯ラジオを持ってきて
「これ聞けるかな?」と。
電池も換えてみたけどダメ。たぶん壊れてる。10年以上も前のしろもの。
何が聞きたいのかと尋ねると、株式という答え。
持ち株を処分したいから、株式を聞きたいんだと。
そんなこと大将の耳に入ったらまたうるさいに違いない。
よくわからないくせに、銀行員の言いなりになってと腹を立てる。
株のことなら自分に聞けばいいのに、と。
そこはぽにょさんも負けてない。
大将に聞くのはしゃくだから、意地でも聞かない。
そこでこっそり私を呼び出す。
親戚のお見舞いも、一人で行くと大将に怒られるからこっそり行ってる。
病室の引き出しに何がどこに入ってるかわかるようにラベルを貼りたいから
それを作ってほしいと、それも私に頼んでくる。
当然、帰宅した大将に私が怒られる。
ひとりでお見舞いに行かせるなと言っただろうと。
なんできつく行くなと言わないんだと。
ややこしいな。
私がクッションになるしかないんだろうけど、どちらの肩を持ってもややこしい。
ややこしいけど、ぽにょさんはかわいい。
大将には悪いけど、ぽにょさんの昼のお供くらいはしてあげないとね。