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2011年11月10日

楽天が電子書籍で思い切った手を打ってきたな

カテゴリ：電子書籍

日本の電子書籍市場にAmazonがいよいよ参入

先日のブログ記事で、電子書籍ビジネスについて、楽天がAmazonに比べた弱点を言及したところだったが、早くもAmazonを意識した思い切った手を打ってきたな。

Kobo、独自の出版プラットフォーム立ち上げを発表 - 電子書籍情報が満載! eBook USER

Koboというカナダの会社は、電子書籍ビジネスを手がける会社で、米国でのシェアは、現在3位だそうだ。

kobo、Kindle Fire対抗の7インチタブレット「Kobo Vox eReader」を発表 - 電子書籍情報が満載! eBook USER

先日も、「Kobo Vox eReader」というリーダーを米国で発表したばかりだが、日本には関係しないだろうと思って、取り上げなかったのだが、楽天が買収するとなると話は別だ。
間違いなく、このリーダーを日本にも導入してくるだろう。
「Kobo Vox eReader」は、7インチ液晶とWi-Fiを搭載したAndroid2.3のタブレットで、価格もKindle Fireと同じ199ドル。Kindle Fire同様、電子書籍のほかゲームや音楽、動画などを楽しむことができ、真っ向からぶつかる仕様だ。

楽天、カナダの電子書籍事業者Koboを236億円で買収 -INTERNET Watch

「出版、そして書籍の歴史が変わる重要な日」――楽天三木谷氏が明かすKobo買収の意図 - 電子書籍情報が満載! eBook USER

楽天は、自分たちのコンテンツ販売ビジネスを国際展開したいと思っているのと同時に、国内の電子書籍市場を立ち上げるために、自分が電子書籍リーダーを持つ必要があると判断し、Koboを買収することにしたようだ。

カナダ発の“日本語表示可能な”電子書籍リーダー――Kobo eReader Touchレビュー - 電子書籍情報が満載! eBook USER

によると、UIは既に日本語にも対応しているが、実際に楽天が日本で発売するには、さらに、日本の電子書籍フォーマットに対応したリーダーを搭載する必要がある。ただ、それも、汎用的なAndroid端末がベースだけに、それほど難しい話ではないだろう。

こうなると、楽天の電子書籍に対応したパナソニックやソニーの立場は微妙だ。
ソニーは、電子ペーパーだし、自分たちも電子書籍マーケットも持っているのでまだいいが、楽天に頼って電子書籍市場に参入したパナソニックは、楽天自身のリーダーと価格競争せざるをえない不利な立場に追い込まれそうだ。