おぢさんの覚え書き

おぢさんの覚え書き

2016.06.24
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カテゴリ: 読書
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★★★★ 1/5読
旧石器から平安までが扱われているが、弥生から奈良あたりまでが手厚くなっているようだ。弥生後期から古墳前期がメインのおぢさん的にもうれしい。13人の著者による論考を集めた形で少し見た所以下の章に興味を引かれた。
「弥生文化と小篠原銅鐸群」、「前期古墳のいろどり」、「後期群集墳と渡来系氏族」。他にも面白そうな節が多数。
1992年出版でやや情報が古いのが玉に傷か。



鈴木直人、谷口榮、深澤靖幸編『遺跡が語る東京の歴史』 (2009)

★★★★ 1/4読
遺跡に注目して東京の歴史を教科書的に記述してある。東京が興味の中心ではないが東京にも興味があるとか、近隣ということでおさえておきたいという人には手頃な分量。
東京のある特定の時代を詳しく知りたいという人には物足りないと思われる。逆に東京の原始から近代までの歴史全般を守備範囲としたい人のリファランス用には良いと思われる。



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『放射性セシウムが 与える人口学的 病理学的影響』 (2015)

★★★★ 1/2読
興味深い図や表が多数掲載されているのだが、その表の意味するところが分かり易く説明されている訳ではない。また掲載されているデータに基づいて見解を述べている部分とそうではない部分が混在していて、その見解を導き出したデータを見たいという部分があったりする。などなどいろいろ読者が吟味しなくてはならないので骨は折れるが、そこら辺を丹念に読む意欲のある読者には有益なデータも多いだろう。



伊藤隆『大政翼賛会への道』 (初版1983中公新書)

★★★★ 3/4読
内容が濃くメモを取りながら読みたくなる。急ぎ読んでいるので十分読みこなせていないのだが財界、官僚、右翼、軍部、革新、既成政党などの多様な人物の思惑が激しく対立して大政翼賛会が難産の末誕生したことが分かる。
日本の太平洋戦争前の政治が独裁者や強力な勢力に統率されていたのではなく多様な勢力の綱引きの結果であったという印象を受ける。
舵の取り合いをしている間に結果的に進んだ道が戦争そして敗戦の道だったということか。


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Last updated  2016.06.25 23:04:05
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おぢさん@ Re[3]:無(03/15) なんだかねさんへ (続き)昔ある人がお…
おぢさん@ Re[3]:無(03/15) なんだかねさんへ お久しぶりです。永ら…
おぢさん@ Re[1]:土器-編年(02/14) 上毛野形名さんへ 長いこと返信もせず失…
なんだかね@ Re[2]:無(03/15) おぢさんさんへ 遅ればせながら「人新世の…
上毛野形名@ Re:土器-編年(02/14) はじめまして。 記事中の「土器の編年」…

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