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2016.07.21

大橋巨泉さんの死を悼む

カテゴリ：政治

昨日１９時のニュースで大橋巨泉さんが亡くなられたことを知った。

巨泉氏は 「安倍晋三の野望は恐ろしいものです」 と戦争国家へ傾斜する安倍政権の危険性に警鐘を鳴らして野党への投票を呼び掛けていた。

「がん闘病」大橋巨泉　週刊誌コラム無念の最終回（東スポ 2016年06月27日）

籾井ＮＨＫはどう報道するんだろうと見ていると「最後はがんとの闘いでした」といって予想通りといえば予想通り巨泉氏の平和主義や安倍政権への批判には一切触れなかった。最近はどのテレビ局のニュースもつまらない。一番重要な点を逃すニュースはもはや意味不明の時間つぶしだ。テレビ局がどれだけ安倍政権におもねっているかを確認するためだけにテレビをつけているような状態だ。

自分の死を伝えても、自分の主張を伝えない日本のテレビニュースを巨泉さんはあの世でどう思って見ているだろうか？

戦時中大本営の垂れ流す嘘で耳や目を塞がれて軍国少年に育って悔しい思いをした巨泉氏の口を今テレビ局は塞いでしまっている。

さすがに「報道ステーション」は巨泉氏が「徹子の部屋」に出演した時や相川欣也さんが亡くなられたときの弔辞の映像を使用して反戦の主張を取り上げていたが、直接的な安倍政権批判の部分には及び腰の印象があった。

大橋巨泉の遺言「安倍晋三に一泡吹かせて下さい」がテレビの追悼特集でことごとくカットに！その政権批判を改めて聞け（リテラ）

テレビ局はすっかり口を塞がれてしまったように見える。それとも自分から口をつぐんでいるのか。

なぜ大手マスコミは「電通の疑惑」を報じないのか　東京五輪の裏金問題 (ITmediaビジネス)
　忖度より情けない。公的機関への依存。

次に政権が塞ごうとするのは我々の口だ。もうそれは、始まっている。

吾々の口が塞がれようとしている―ブログランキングへの不正行為（弊ブログ）

巨泉氏が選んだ戦いの相手はがんではない。巨泉氏が自分の意思で最後まで戦っていたのは安倍政権である。

第290回まだクイズダービーが出来る 日本を戦前に戻そうとする安倍政権とはペンで戦います
　（KYOSEN.com）（リンク切れ→「週刊現代」バックナンバーを探すしかないか...）

巨泉さん「週刊現代」（講談社）7月9日号掲載の連載コラム「今週の遺言」最終回

〈今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。だが今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずな事が連日報道されている。書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです〉

「巨泉さん安倍晋三に一泡吹かせることができず申し訳ありませんでした。許して下さい。」と私たちが謝りたくなってしまう。最後までまさに死力を尽くして残される者達の為に戦った巨泉氏に哀悼の意を表したい。

巨泉氏の思いに報いるには我々が彼の戦いを引き継ぎこの国の国家主義や戦争への傾斜を阻止することであろう。

余談だが、巨泉氏が司会を務めた「世界まるごとHowマッチ」への出演で有名人となり最近では極右の米国人として知られるケント・ギルバート氏をどういう思いで巨泉氏は見ていたのだろう。

ケント・ギルバートさん「人生を変えてくれた恩人」（産経WEST）