Nのブログ 

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「魂はあるか?」



るとき、それまでの記憶を一切置いて生まれてくるそうです。

そして、この人生で心に響く出来事やうずくような感覚、何度

見ても感動し涙する映画などは、今生、魂が生まれてきたかっ

た所以に結びついているのだそうです。

僕たちは、人生で手にした物(お金や家や宝石や車など)何一

つ持って帰る事はできません。そればかりか、年齢と共に肉体

的には失うものばかりです。視力、聴力、体力・・・。そして

誰でも最後は病気になって終のときを迎えなければなりませ

ん。しかし、その肉体的条件と引き換えにして、この人生を振

り返ったとき、忘れられない思い出の数々、悲しかった事、う

れしかったこと、その体験を通じて得られた境地だけが、持っ

て帰れるとともに、自分が生まれてきたかった理由が明らかに

なってくるそうです。

そして、この人生での深い後悔が再び生まれ出ることを願うエ

ネルギーになり何度も転生を繰り返し、進化していくのだそう

です。


死んだら終わりの人生観、死生観は、生きている間に人を押し

のけても自分が得をすることを追求するように思います。

しかし、人間は肉体が本体ではなく、肉体を動かす魂が本体で

あると思います。なぜそう思うようになったかというと、僕は

1991年5月にロスにあるクリーブランドカイロプラクティック

カレッジにおいて人体解剖を体験させていただきました。

兵庫医科大にてすでにカットされた検体を勉強させて頂いたこ

とはありましたが、自分で検体をカットするのは初めての経験

でした。午前中はレクチャーで午後より実習です。

当たり前のことですが、教科書に書いてある通り胃も肝臓も小

腸もその他筋肉からなにから何まであるのです。そのとき、不

思議な感覚になりました。「このおばあさん(検体)も生きて

僕たちと同じように笑い、怒り、悲しみ、喜んだ人生の時間を

過ごし、今何かのご縁でこうして僕の解剖の検体となってくだ

さっている。しかし、生きてるというのはいったいどういうこ

とか?だって臓器はついてるのに動いていないから死んでる。

物質としてはあるのに死んで動かない。ちょうど電化製品が

故障していなくても電気がこなければ、つまりコンセントに

つないでなければ動かないのと同じ。では、人の身体を動かす

エネルギーはいったいなになんやろ?脳が死んだらすべての臓

器が止まり死んでしまう。でもその脳を動かしているのはな

に?」僕はこのとき人間は完全に何かによって生かされている

と感じました。人体の精妙さを少し勉強するだけでもそれが偶

然に出来るものではなく、意図され創られたものであるとわか

ります。この解剖を体験したとき「人体を動かしているもの

が、霊とか魂とかいうものかもな」と素直にそう感じました。

「身体はその魂が人生を経験するために、体験するために乗る

乗り物に過ぎないんとちがうやろか」そう直感しました。

そして「人は生かされていることを多くの患者さんに伝えなけ

れば」と思いました。その後、様々な出会いや様々な書籍から

も自分の直感は正しいのではないかと思いつつあります。


わたしのメンター(師)によると輪廻転生を繰り返す理由は、

前世において

1.捻れてしまった関係の再結・・・今生も捻れた関係 になるみたいです。
2.志、半ばで終わってしまったことの成就
3.人や場の照らし
4.魂の成長(カルマの修正)
以上4つだそうです。

わたしたちはこのようにして何度も何度も人生を送って進化成

長しているのだそうです。あの世で、「できるならば、もう一

度あの人にあの子に会いたい!もう一度あの花の香りをかぎた

い!もう一度波の音を聞きたい!などを願い、思いどおりにな

らないことがはるかに多く、会いたくない人や嫌な出来ごとと

も会わねばならず、また逆にいつかは愛する人と別れなければ

ならない愛別離苦の苦しみ、つまり四苦八苦で耐え忍ばねばな

らないことを知ってなお、生まれて来たかったわたしたちなの

です。肉体がなければ、魂だけでは体験できないのです。

だから、苦しい状況に置かれてもこうして生かされていること

は本当に幸せなことなんですね。


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