14:どろろ



今日は、またも、まんが道。13回目。
地味に得意技 LIKE 猪木のインディアンデスロック。
今回挙げるのは、連チャンで申し訳ないが
またも手塚治虫先生の作品。

「どろろ」

手塚先生のプロフについては、
12話目のアドルフの時に書いたので、
そっちを参照してくれ。
医学博士の漫画家。

で、この「どろろ」。
手塚作品の中でも、かなりの王道。
これを1番に挙げてくる人も多いようだ。
※俺的には、火の鳥、アドルフ、
きりひと、BJなどの方がクソオモシレえと思うが。

まあ、とにかく、
ストーリーを簡単に説明する。


戦国武将に仕える醍醐景光は、
天下を取るという野望をかなえるために、
生まれて来るわが子の体を、
48匹の魔物に与えるってことから物語がはじまる。
悪魔に魂を売るってノリ。
この場合は、自分の魂の代わりに、
生まれ来る子供の体のパーツを悪魔に売ったって感じ。

で、生まれた子供。
体の48ヵ所の部分が足りず、
川に流され捨てられる。
48箇所って言えばほとんどねえ。
目も鼻も口も耳も手も足も。

その赤ちゃんが成長したのが、百鬼丸。
百人の鬼丸ではない。それ、やべえよ、まじで。

百鬼丸は、体を奪った妖怪を1匹倒すごとに、
失った体の部分を1ヵ所取り戻すことができる。
で、魔物と戦っていくってのが物語の大筋。

ちなみに、タイトルの「どろろ」ってのは、
旅の途中で知り合った、泥棒を目指している子供の名前。
一緒に旅をするんだが、
普通に読んだら、主人公は百鬼丸。
が、タイトルはどろろ。
この辺を踏まえて読むと、またおもしれえ。
っていうか完全に、手塚WORLD。

で、百鬼丸の行くところに
妖怪や死霊がクソ集まってくる。

まあ、そんな感じの内容。
で、俺が読み終えた感想は、
まったくもって、

「ベルセルク」@三浦建太郎

やねえか、ってところ。
三浦氏本人も、
影響を受けたっていうか、
クソ好きな作品として、
この「どろろ」を挙げているようだ。
っていうか、
俺に言わせたら、
時代・国を変えて、
今の若者に受けるように変えたって感じ。
それくらい共通点がクソある。
俺の場合、ベルセルクを先に読んでいたので、
完全に元ネタに出会った気分。
HIPHOPでもよくあること。
あの瞬間ってなんかしらんが、うれしい。
「おおっ!」
ってなるし。
まあ、それはさておき、
ベルセルクが好きな人は、
ぜひとも読んでほしい。
とはいえ、ベルセルクのエロい絵がすきなら、
意味ねえっていわれとる。
っていうか、
ベルセルクもオモシレエ。
今後の展開も気になるところやね>ベルセルク。

話をもどそう。
「どろろ」
百鬼丸が徐々に精神的に成長していく様はまじで圧巻。
特に、親父と相対したあとなどは
大人になったって気がした。

あとは、妖怪がいろいろと出てくるので、
水木作品が好きな方も、
読んでみるとおもしろいかも。
夏目房乃介って人が、
この「どろろ」に出てくる妖怪を水木しげる
の妖怪と比較して分析している。
氏によると、
手塚の妖怪は人間とのつながりが深く、
また人間中心に見た妖怪観が強いのに対して、
水木の妖怪は風景にとけ込むような形で描かれ、
物語の展開よりも風景やそれにとけ込んだ
妖怪の存在自体の方が
優越するようなかたちで描かれている、らしい。

妖怪がいっぱい出てくるけど、
これは妖怪漫画じゃねえ。
百鬼丸の成長を描いた漫画と俺はおもっとる。

まあ、とにかく、
おもしれえので、ぜひとも。
文庫タイプなら、全3冊。お手ごろ。

時間もねえので、今日はこれくらいで。

気付きがあれば、また書き足す。
そんなところ。
ピース。



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: