45.ワイルドマグノリアス



これから本格的な夏が始まる。
夏といえば、これしかねえ。

祭
祭り。

地元モセキにも、
馬関まつり、という王道中の王道の祭りがある。
モセキの住民が総出するといってもいいこの祭り。
中学生のころとかは、マジの一大イベント。
この日は、
その夏一番の洋服を着て、
街に出るのが定番中の定番。
当時の俺にとっては、
真夏の祭典G-1(@新日)を超える
超ド級のBIG EVENT。
彼女が出来たら、
まずまちがいないく一緒に行く。
言わずもがな、キメキメ。

内容的には、夜店がずらりと軒を並べるだけで、
なんてない。
強いて言えば、
上記写真のような法被を身にまとった
地場産業系が、モセキの王道音頭、
平家音頭にあわせ、
平家踊りを踊り狂うくらい。
まさかの5000人が参加したりする。

夜店がならぶばかりなので、
基本的に歩く。
幕末の志士のようにただ歩く(@BOSS)。

最終的には、足の裏がクソ痛くなる。
そのため、モセキでは、
歩き過ぎで足の裏が痛くなった際に、
「足が馬関まつり状態やけえねぇ」
などといったりする。

話が逸れすぎたが、
とにもかくにも、
夏といえば、祭りなわけよ。

ましてや、そろそろ

「夏休みが始まるぜーっっ」@マッカ

なこの季節となれば、
祭り気分が高揚して致し方ない。

前置きが長くなったが、
本題に入ろう。

先日のベティちゃんakaBETTY DAVIS以来、
久々に俺のFUNKに火がついたのか、
ここ数日は、FUNKの炎に炙られる日々。

ってことで、今日も一枚のレコ。
久々に聞いた一枚。

magno.jpg
THE WILD MAGNOLIAS

お祭り、とはなんたるか、
を見事に感じさせてくれる。
夏の祭典がそこにある。

NEW ORLEANS出身のはねまくるFUNK楽団。
ってことで、
ニューオーリンズ版平家音頭。
NNNでいえば、
アーヨイッ、ヨイッの王道、
ルーツなども黙ってねえやろう。

ルイジアナ州の港町、ニューオーリンズといえば、
METERSがクソ王道。
どうしたって若いHEDZ的にも、
大ネタBANDとして周知のところ。

さすがにミーターズには勝てんかも知らんが、
このマグノリアスも半端ねえ。
2002年にアルバムを出した意地の現役。
個人的には、99年のヤツも悪くねえ。

つうか、このマグノリアスを語る上で、
意地で知った振りをせねばならないのが、
マルディ・グラ・インディアンってこと。

知っている人も多いだろうが、
簡単に説明するしかねえ。

まずここで、目がとまるはず。

マルディ・グラ@MARDI GRAS。

B-BOYの定番BREAKこと、
BOB JAMESの二枚目 aka 林檎の手、に収録される

「TAKE ME TO THE MARDI GRAS」
(MARDI GRASに連れてけやっ)

を思い出す。

なんかの、MARDI GRASって、ってなる。
ネットで一応、調べてみた。

キリストの復活を祝う「イースター」というお祭りがあって、
その「イースター」の前の40日間について、
キリスト教徒は断食したりするらしいが、
その40日間が始まる前に
「腹いっぱい食うぜ」ってところから始まったお祭りらしい。

フランス語では、太った火曜日を意味する、とのこと。
BOB JAMESの曲は、祭りに連れてけ、ってところなんやろう。

で、マルディ・グラ・インディアンって何か、
って話になるわけだが、
そんまま、祭りに厚く張ったインディアンって思って
おおむね間違いないかと思いきや、
マルディグラに参加できないゲットーの住民たちが
「マルディグラ・インディアン」を名乗り
オリジナルスタイルでマルディグラを祝うようになったみたい。

まぁ、俺のイメージでは、
ストリートの連中が、
そもそも白人のカーニバルだったものを
俺らもやったるぜ、
って感じで騒ぎ出した、ってところやねえかってところ。

特に、ニューオーリンズの
「マルディグラ・インディアン」は
別格に熱く、気合が違うんやろう。

前置きがクソ長いが、
本題のこのワイルド・マグノリアス。
ネヴィル兄弟@METERSなんかとも
当然のようにつながりがあるらしいが、
クソカッコいい。

今、一枚目を聞いているだけど、
マジの半端ねえFUNK。
実際には、宗教、民族問題、人種差別といった
複雑な背景のある歌を歌っているらしいが、
そんなもんは微塵もかんじん。

踊るしかねえやろ、って具合のFUNK音楽。
パーカッションとかが半端ねえ。
また、すきあらば、
コール&レスポンスの嵐。
マジでどんだけ、盛り上げたいんか、ってヤツ。
ホーンの音が、大地に響き渡る。

つうか、このマグノリアス。
インディアン色を出したいのか、
格好とかがマジで半端ねえ。
欽ちゃん仮装大賞どころじゃねえ。
たとえば、こんなん。

magnolias.jpg

小林幸子も目からうろこをボコ落としするしかねえ。

また、インディアン色といえば、
リーダーのことを「酋長」と呼んだりするSKILL。
知るか、と固唾けれんのが、わるくねえ。

で、この一枚目。
一曲目のハンダワンダからして、
パーカッション地獄の踊りたい放題。
テンションを上げてくる。
6曲目には、ラフィンノーズもカバーした
「聖者が街にやってくる」
を半端ねえFUNKアレンジでやってたりする。
最初は、何の歌かわからんかったくらい。
また、インディアン同士の戦いを歌った
IKO,IKOなどもCDボーナストラックで意地の収録。
つうか、オリジナルが6曲に
5曲が追加で11曲って、
約半分がボーナス追加の
どんだけかっのサービス精神。

最後にこれを。

一枚目のライナーノーツの掲載されたメンバーの言葉。
これはパンチラインなので、紹介しとく。

「音楽は僕らの日常だった。

タンバリンがない?
それなら金属の灰皿を二枚使えばいい。

バスドラがない?
タバコの自動販売機を叩けばいい。

音楽を感じてる限り、
何だってありだ。」

また

「音楽に説明は不要だ。
黙ってよく聴け」

まず、マチガイネエ。

一枚目はニューオーリンズFUNKの
とあるプロジェクトから生まれたみたいだが、
現在も、メンバーを変えつつ、
活動をしてみるみたい。

カッコいいFUNK親父連中。

俺らもチョイ悪HIPHOP親父を目指すしかねえ。

今日は、これで。

ピース。




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