第2章 育児法なの?母の趣味なの?


はじめは半信半疑ながら、食を変えたり、
病気の時の対応を医者頼りから、家での手当て法を
取り入れて様子を見るようになったり、
衣・食・住のナチュラル化を目指して、
情報収集をしながら、新しいことを
取り入れていくようになります。

実際、かなり楽しんであっという間に
はまっていきます・・・^^

そのようなライフスタイルの変化に伴って、
確かに子どもの心身も影響を受けます。

病気の経過がわかりやすくなって、
風邪を引いてもこじらせなくなったり、
病院に行くほどではないなー、と
様子を見ているうちに子どもの身体が
病気を超えられるようになったり・・・。

食を正したら、舌がある意味肥えてきて、
自分の身体に必要なものをちゃんと欲するように
なったり・・・。

「おー!やっぱりスゴイ!自然育児だぁ!」なんて
どんどん自然育児度が高まっていく・・・(笑)

あ、決して悪いことじゃないんですよ、自然育児。
私も運命が変わるナチュラルマザリング、なんて
テーマを打ち出しているくらいですから^^。

ただ、よくよく周りを見てあげてください。
子どもの為!と思って色々取り入れている
その対象の「我が子」、
家族の健康を!と思っているその「あなたのパートナーや
その家族」どうでしょうか?
幸せそうでしょうか?

それとも、余計なおせっかい!なんて反応では
ないでしょうか??

また、自然育児的充実のために勉強している
色々なこと(講演会や講座など)や
購入している様々なもの(自然派化粧品や
健康器具、本やナチュラル・グッズなど)は
本当に自分や家族の役に立っているでしょうか?

ひょっとして、育児中のストレスや不安感を
紛らわすためや、単なる購買欲求を満たすために
なっていたりしないでしょうか?

私がここで見極めて欲しいのは、
よい育児法、と思い込んでやっていることか、
それとも単なる母親の趣味としてやっていることなのか、
というところです。


「あ、もっともらしい建前はちゃんとあるけど、
 実際は結構私のシュミでやってるんだぁ」

なーんて思える部分があれば、それに気づければ、
かなりイイと思います。
そういう部分って、意外と多いのではないかしらん??

一番困るのは、「イヤ!これは正しいこと・いいこと
なんだから!」なんてガンガン突っ走っちゃうと・・・
子どもは親の価値観だけを押し付けられて、
成長するに伴って、アップアップ~、
パートナーや家族は、ドンドン引いてっちゃって、
「もう、スキにすればぁ~?」状態にもなり兼ねないです、はい。

自然育児って、良い面も沢山あって、もっと
みんなにも知って取り入れて欲しいけれど、
でも、それでも、それを子どもや家族に押し付けて
しまっては、ちっとも「自然」じゃないんです。

むしろ、趣味!志向!主観的価値観、なんだから
もっとそこに素直に、気楽にやりませんか?
その範疇(はんちゅう)がわかれば、
子どもも家族も、もっと楽に受け入れられる部分が
増えると思いますヨ。

「子どもの生きる力を育む」ことって
母親の価値観だけを押し付けていては
絶対に逆の効果しか生れませんよね。

そこを忘れなければ、ホントにいいと思います。

「自分の」
趣味だったり、志向だったり、今はまっていること、
であれば、個人的にそれを追求することに
なんら問題はありません。むしろ自然なこと。
でも同時に、自分の主観的なことだ、と気づければ
それをムリヤリ誰かに押し付けたり、「理解してもらえない」
と必要以上に悩むことはナンセンスだ、とわかります。

「子どもをひとりの人格として尊重する」なんて
言うは易し、行うは難し、ですが、
ちゃんと時々は思い出しましょうね♪



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