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ごった煮底辺生活記(凍結中
バトルラケッター 01
その少女の名前は"白金 沢(しらがね さわ)"といった。
今日で、9才。今年で小学四年生になる。
その少女の目前で二つの首が中に浮かんでいた。
それは彼女にとってとても重要な首だった。
両親のであった。首が回転するにつれ切断面から血が糸をひいている。
そして、最愛の両親の首は少女の手のなかへ。
見ると目の前に両親が立っていた。首の上には何も無い。
今日は少女の誕生日だった。白金一家は休日の買い物に来ていた。
買い物とは少女へのバースデープレゼントに他ならない。
しかし、少女へのプレゼントは彼女にとって最悪の物となった。
道行く人々はそんな少女の悲劇をまったく無視して通りすぎて行く。
いや、彼等にはこの悲劇が見えないのだ。
そして、少女はその日から孤児になった。
----- バトルラケッター -----
10年後。
日本は変わっていた。
思えば5年前の東南アジアでの謎の大爆発から世界が著しく変化していたが、
中でも日本の変化はずばぬけていた。
突発的な技術革新により、経済は格段に伸びた。
反面、往年のベビーブームをしのぐ急激な人口増加。
金持ちと貧乏人の差は急激に広がり、結果、国民は上流階級と下層階級と
よばれる身分に二分化された。
上流の生活は昔の貴族、武家と呼ばれた階級と等しく、下層はいっきに
落ちて奴隷、非人的なイメージであった。
企業は上流相手に続々と新製品の開発を進め、また、どんな物でも売れたため、
空想の世界の道具もどんどんと実用化されていった。
代表が、エア・カーや、人口知能ロボット、星間飛行、宇宙ステーションなど。
そして今、刺激を無くし退屈した上流階級に大人気のデスマッチいや、
スポーツの「バトルラケッター」があった。
第一章 「白金 沢」
夜。八時半。
東京のビルの谷間に一人の人影があった。
工事現場を照らす照明が影を写し出す。
影が棒状の物を降り上げた。打ち降ろした。
サラサラと髪がなびく。影は長い黒髪をもっているのだ。
「ゴクロウダッタ」
上空から聞こえた電子音声を聞き、影はそちらに振り向いた。
「なによ!」
「キョウノブンダ」
静かなローターの旋回音と共に電子音声の主が降りてきた。
球形の機体の中央に大きなカメラアイがあり、機体の頂点に飛行するため
のプロペラがついている。
球形の下側がぱくりと開くと、その中から紙幣が3枚すり出てきた。
10万円札だ。
今の一万円札とほぼ同等の価値がある。絵は聖徳太子だった。
うけとると、影は手にもった"原子炉内蔵レーザーつるはし"を地において
首にまいた白い手ぬぐいで汗を拭いた。
白金 沢だった。
10年間、孤児の身でどのような生活をしてきたのか。
19才である。体はもう一人前の女に育っていた。顔は中の上といった
レベルだが、眉毛が少々濃い。そのせいか、どことなく女らしさがうすい。
白のティーシャツにうす茶のスカートという服装はこの時代からすれば
女の服装ではない。たまにその筋の男が着ている程度の物だった。
「ドウシテオマエハ コンナ、チカラシゴトヲスルノダ!?」
電子音が聞いた。女ならもっと簡単な方法がある、という事だった。
この時代はそこまで荒んでいたのだ。だが--
「馬鹿言いなさんな」
の一言で笑う女がここにいた。
上流階級ならまだしも、まさか、まさか下層階級にいたとは。
「それより、自分の心配したほうがいいわよ」
沢がいきなり真顔で言った。気のせいか、背後の暗闇で何かが動いた。
「ン、ナンダト!?」
「なんでって、そんな大金もってるんだから! んじゃね。」
沢は右手を上げながら工事現場を去っていった。
パドロア社建築課作業区と書かれた出入り口を抜けた時、沢は足を止めた。
背中中程までのびた黒い髪をなびかせながら辺りをかるく見回し、
「もういいでしょ。でてきなさいよ」
と言う。同時に暗闇から、
「よくも邪魔をしてくれたな。このガキ」
と返事が帰った。
返事と共に暗闇から姿を現したそれは一人ではなかった。
「このデス・モーストの邪魔をしたんだ。ゆっくり殺してやらあ」
デス・モースト。このあたり一帯のスラムを支配する暴力集団である。
総員50名とゆう大グループだ。暗闇から出てきたのは10人ほど。
しかし、殺すとは。
この時代の保安機関は上流階級のためにのみ存在している。
下層階級のために動くことはないのだ。
この状況での殺人は罪にならない。
対するのは白金 沢ただ一人。しかも19才の女。
「あら、助けてもらったと言ってくれないかなあ!?」
なんと、沢はまったく動じず、手を振り上げ指は天を指した。
その場の目はそろって天を見た。
漆黒の空だった。が、その中を動く巨大な物がいた。
機体の左右から伸びた機銃は地を狙っている。
沢の働いていた作業現場の上空に待機していたガードシップであった。
「わかった!? あそこで金を奪っていたら、あんた達みーんな死んでたよ」
暴力集団デス・モーストの面々はみな青ざめていた。
沢は一人得意げに胸をはっている。
えへん、と言った時、デス・モーストの下っ端が言った。
「お...おい! この女、し、白金 沢じゃあねえか!?
隣町のデビルズ・パーティーを一人で潰したって噂の...」
多数の視線をあび、白金 沢はニコリと笑った。
次の瞬間、デス・モーストの面々は一目散に逃げていた。
死神の微笑みに見えたのかもしれない。
「...なによ、せっかくかわいく笑ったつもりだったのに...」
沢の笑顔はひきつっていた。
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