にゃんカムパニ～

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) から 嘘 ( うそ ) をつき 食 ( た ) べ 物 ( もの ) をせしめてくれば
お 母 ( かあ ) さんを 助 ( たす ) けてやる・・そんな 無理 ( むり ) な 約束 ( やくそく ) にペケ 君 ( くん ) は？？
どうなるん？？ 気 ( き ) をつけてね！！「ペケ 君 ( くん ) 」


「あぁ・・・ 約束 ( やくそく ) しよう。どんな 言葉 ( ことば ) でもよい
嘘 ( うそ ) をつくのじゃ、そして 食 ( たべ ) べ 物 ( もの ) をせしめてこい」
「そしたらお 母 ( かあ ) さんを 助 ( たす ) けてくれるんだね？ 本当 ( ほんとう ) だね？」
「そうじゃ。 約束 ( やくそく ) しよう」
「でもな・・・けして 言 ( い ) ってはいけない 言葉 ( ことば ) があるのじゃ」
「えっ？それは？」
「 感謝 ( かんしゃ ) の 言葉 ( ことば ) じゃ・・」
「 感謝 ( かんしゃ ) の 言葉 ( ことば ) ？？って？？」
「わしは、 嫌 ( きら ) いじゃ！ペッペッペ！あれはどうもいただけない・・」
「あ・り・が・と・う　　とか？」
「え～～い！ 言 ( い ) うな！その 言葉 ( ことば ) が 一番嫌 ( いちばんきら ) いじゃ！
頭 ( あたま ) が 痛 ( いた ) くなる！いまいましい」

軽 ( かる ) くペケ 君 ( くん ) 、 逆襲 ( ぎゃくしゅう ) です。ガンバレ！！

ペケ 君 ( くん ) は 考 ( かんが ) えたのです・・
（とりあえず・・お 母 ( かあ ) さんを 助 ( たす ) けるための 小 ( ちい ) さな 嘘 ( うそ ) なら・・）
（ここから 逃 ( に ) げ 出 ( だ ) して、お 母 ( かあ ) さんを 助 ( たす ) ければいいんだ・・）

「・・・・うん。 言 ( い ) わないよ。 約束 ( やくそく ) するよ」

ペケ 君 ( くん ) ・・ 泣 ( な ) く 泣 ( な ) く 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) と 約束 ( やくそく ) をしてしました。

「そうか！！ 小僧 ( こぞう ) ！！」




あぁっ・・ 約束 ( やくそく ) しちゃった・・
よほど 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 、 嬉 ( うれし ) かったのか・・なぁ？
それほどペケ 君 ( くん ) のお 母 ( かあ ) さんが 強敵 ( きょうてき ) だったんですかね？

「そうか！！よし！ 判 ( わ ) かつた！！おい 黒 ( くろ ) コウモリ！！」
「へい、なんでやんしょ？」
「あのな・・ゴニョゴニョ・・・」
「へい！わかったでやんす」



暗黒魔王 ( あんこくまおう ) と 手下 ( てした ) コウモリはなにやら 相談 ( そうだんくん ) をしました
なんだろ？ 気 ( き ) をつけてね！！「ペケ 君 ( くん ) 」

「それではお 前 ( まえ ) にも 食 ( た ) べ 物 ( もの ) をやろう・・ホレお 寿司 ( すし ) じゃ」
「お 寿司 ( すし ) ？」
「そうじゃ」
「『おいなりさん』はないの？」

ペケ 君 ( くん ) 、 意外 ( いがい ) とやりますネ～

「う～～っ！！ 贅沢 ( ぜいたく ) な 小僧 ( こぞう ) じゃ！！
つべこべ 言 ( い ) わず・・はやく 食 ( く ) え！！」

ペケ 君 ( くん ) ！！なんだか・・この 巻寿司 ( まきずし ) 、 怪 ( あや ) しいよ！！
たべちゃ・・・ダ・・・ 駄目 ( だめ ) ・・っ！！



あ～あ・・・ 食 ( た ) べちゃつた・・・
そうです！！ 手下 ( てした ) のコウモリが のり 巻 ( まき ) に 変身 ( へんしん ) して、
ペケ 君 ( くん ) を 操 ( あやつ ) ろうとしているのです
「 小 ( ちい ) さな 嘘 ( うそ ) 」を 上手 ( うま ) く 利用 ( りよう ) されてしまったのです
大人 ( おとな ) って・・いいえ 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ってずるい 奴 ( やつ ) です。



こうしてペケ 君 ( くん ) は 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) の 手下 ( てした ) になってしまいます。
そして・・ 神 ( かみ ) の 使者 ( ししゃ ) の 子 ( こ ) として 言 ( い ) ってはならない
『 小 ( ちい ) さな 嘘 ( うそ ) から 大 ( おお ) きな 嘘 ( うそ ) 』を 覚 ( おぼ ) えさせられてしまったのです

「では、もじゃもじゃの 森 ( もり ) へ 行 ( い ) け！！
そして 食 ( た ) べ 物 ( もの ) をせしめて 来 ( く ) るのじゃ！」

そして・・ 悲 ( かな ) しいことに・・ペケ 君 ( くん ) は　「もじゃもの 森 ( もり ) 」で、
手下 ( てした ) のコウモリに 操 ( あやつ ) られ 出会 ( であ ) う 人達 ( ひとたち ) をだまして
食 ( た ) べ 物 ( もの ) をせしめるようになってしまったのです。


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