「優劣のかなたに」
優か劣か
そんなことが話題になる、
そんなすきまない
つきつめた姿。
持てるものを
持たせられたものを
出し切り、生かし切っている、
そんな姿こそ。
優か劣か
自分はいわゆるできる子なのか
出来ない子なのか
そんなことを
今日も子どもも
しばし忘れて、
学びひたり教えひたっている、
そんな世界を見つめてきた。
学びひたり
教えひたる、
それは 優劣のかなた。
ほんとうに 持っているもの
授かっているものを出し切って、
打ち込んで学ぶ。
優劣を論じ合い
気にしあう世界ではない、
優劣を忘れて
ひたすらな心で ひたすらに励む。
今は できるできないを
気にしすぎて、
持っているものが
出し切れていないのではないか。
授かっているものが
生かし切れていないのではないか。
成績をつけなければ、
合格者をきめなければ、
それはそうだとしても、
それだけの世界。
教師も子どもも
優劣のなかで
あえいでいる。
学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。