りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年03月04日
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カテゴリ: オレとボク
今日の日記


「アイツとオレ2」



「青山くんからよ。」
母親が聞き耳をたてているのがわかる。

「赤木くん?ぼく、青山だけど…」

「うん。アオヤンだろ?どしたんだよ?」

「いや、しばらく大学来てないからさ…、どうしてるかな~?と思って。」

「ああ…、うん、大学辞めちまおうかと思ってさ。」

ワザと親の前で話してやった。

アオヤンは、高校の同級生だ。
友達って言えば、友達なんだろうけど、
本心を話すほどの仲じゃない。
適当に、相手が望む好奇心を満たしたことを話して、切っちまおうと思った。

「…そうなんだ。大学辞めちゃうの?」

「うん…まぁ…な。」

「もう決めたのか?」

「まだ考え中だけどな。行く気しないんだよ。それじゃな…」

「まだ、決めてないんだよね?とりあえず学校来ればいいじゃん!」

「まぁ…そりゃそうだけどさ。」

ヤツはいきなり声を荒らげて、話初めた。

「実はさ!昨日、サークルの新人歓迎会に誘われて行ってきたんだよ!でさ…」

ヤツが言うには、

自分たちのグループは、某有名女子大と合同のサークルに入らないかと言われ、
誘われるがままに行ってみたらしい。

が、そこは、あまりにも華やかで、自分たちはちょっと場違い。
上手く女子と話すことも出来ず、
男同士かたまって、チビチビと飲んでいただけだった…

…らしい。


「マジで?!へぇ~、そんなとこ行ったんだ?やるじゃん!」

おどおどとしたアオヤンたちを想像すると、
オレは久しぶりに面白いことに出くわしたような気分になった。

「ダメだよ~、ボクたちじゃさ。赤木くん来てよ~。」

おどおどと酒を飲んで気後れしているアオヤンたちの姿が目に浮かんだ。
高校の時からは考えられない光景だ。
アオヤンは、内気で、社交的とは、お世辞にも言えない。
それでも、大学生の行く場所だと、がんばってみたのだろう。

助け舟は出してやりたいが、そんなんで大学行くのも何だかなぁ…。
だいたい、今のオレのテンションじゃ…、ダメだろ。

でも、ヤツとの話は楽しかった。
気付くと周りに親がいたことも忘れて話し込んでいた。

「とりあえず、待ってるからさ!」

「うん、ありがとな。じゃあ、そのうちに…な。」

「そのうちって何だよ~!」

オレは笑いながら電話を切った。
笑った普通の話をしたのは何日ぶりだろう?

ここのとこ、オレの行動を責めるのは母親だけじゃない。
違う学部に行った友達やら、噂を聞きつけた友達、

「何でだよ?」
「どうしたんだよ?」

と、連絡が来る。

その電話の度に、適当に何か答えては、ウンザリしていた。
うまく答えられない。

「まぁ、大丈夫なら、いいんだけどさ…」
「オマエが決めたなら、いいんだけどさ…」

そうして連絡が来なくなった。

オレだってどうしていいんだか、わかんねーんだよ!

正直、専門学校の入学案内を集めてみたり、予備校に行くことも考えた。
けど、
心のどこかに、

あの時に、進路を変更しなければ…

って思いが残っていて、
前に進めずにいた。

とりあえず、学校辞めちまうかな…。
もう、どーでもいいし。

そう思い立った時のアイツからの電話だった。
母親も父親も、オレの笑った顔を見たからか、ちょっとホッとした顔をしていた。

「いくの?学校?」

母親のちょっとニコやかな顔がムカついてきて、
問いに答えないで、オレは自分の部屋に入った。

バカなのかな…オレ。


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最終更新日  2010年03月27日 15時33分05秒
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