りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年03月10日
XML
カテゴリ: オレとボク
今日の日記



「アイツとボク4」



気付いた何人かが、アイツのことを見ていた。
ボクは、アイツに即声をかけた。

「赤木くん!こっちこっち!」

ボクはアイツの肩を押して、仲間の輪に入れた。
今日来ることは、みんなに伝えてあった。

みんな半信半疑だったけど、
アイツが来たら、まるで賭けに勝ったかのように騒いで、
それなりに受け入れてくれた感じだった。

が、ちょっと離れたところにいた奴らが、
アイツに向かって不躾に聞いてくる。

「休んでる間、遊んでたのか~?」

アイツが何でもないことのように返事を返した。

「ああ、そうだよ。」

アイツがムカついてるのがわかった。
相手が少しひるんで聞いた。

「一ヶ月も?」

「そうそう、一ヶ月も!」

面白いことを聞くね?と言う感じで、アイツがヘラヘラと返事をした。

ボクは、何でアイツがそんなことを言ったのかがわからなかった。

「赤木くん…」

ヘラヘラとした態度とは裏腹に、アイツの目が怒っているのがわかった。
マズイ。
このままだとヤツは帰っちまう。
ボクはハラハラした。

ボクは、アイツが移動時間に消えないよう、肩をガシッとつかんだ。
アイツは驚いた感じだったけど、
すんなり教室を移動してくれた。

こうして、ヤツが逃げないよう、一日、一日とボクは彼といっしょにいた。
ボクはようやく使命を果たしたかのような気持ちになった。

「ボクだって、ここにいていいのか、わからないんだよ…。」

アイツが遠回りをして付き合ってくれた大学の帰り道、ボクがつぶやいた。

アイツは、ボクをじっと見て、言った。

「オマエにはオレがいるし、イグッっちゃんもいるだろ?
オマエの居場所はここだ。
こんなつまらないとこに戻しておいて、それはねーだろ?」

そう言って肩を組んできて、笑った。

ボクは泣きそうになった。

ココって、オマエのことかよ?
オマエの中にボクがいるのかよ?

「ごめん…。」

「ごめんじゃねーよ。ありがとう!…だろ?」

「はは…。さっきから、カッコいいこと言うじゃんかよ。」

「まあな。」

アイツは得意気な顔をした。
ボクも笑った。

アイツは、ボクに馴染んでいく。
ボクはアイツに馴染んでいく。

「本当に、毎日遊んでいたのか?」

いっしょにつるむようになったイグチくんが聞いた。
アイツが答える。

「いや、専門学校探してた。あとバイトとか…。」

イグチくんはホッとしたような顔で頷いた。

「ふーん…。意外と真面目なんだな。」

「そうだよ。意外と真面目なんだよ、オレ。」

おどけたように、アイツが言う。
イグチくんとボクも笑った。

「そうなんだよね。意外とね!」

「何だよ、アオヤンまでよ!」

アイツがふざけてヘッドロックをかけてきた。

「わぁ~!やめてよ!」

3人で笑った。

楽しい夏が始まりそうな予感がした。



続きを読む

前の話を読む

目次





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年03月27日 15時35分43秒
コメントを書く
[オレとボク] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

りらっくままハッシー!^o^

りらっくままハッシー!^o^

カレンダー

コメント新着

りらっくままハッシー!^o^ @ Re[2]:アカデミー賞授賞式(03/11) ゆうけんのままさんへ 一年ぶりになってし…

バックナンバー

2025年11月

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: