りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年03月30日
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カテゴリ: オレとボク
今日の日記


「アイツとオレ12」



バンド仲間のシュウが映画の無料券をくれた。

「彼女が行かないって言うからさ。戦争映画は嫌いなんだってよ。
オレだけでもオマエが良ければ行こうかと思ったけど、試験なんだよな~。
行かなくても捨てていいから!」

日付期限付きのチケットだった。
オレは最終日が丁度試験最終日で、終われば午後は暇だった。

「いいのか?サンキュー!」

オレはアオヤンかイグチでも誘ってみようと思っていた。

が、オレは余計な科目を取らなかったが、
アオヤンは資格が取れる科目を取っているらしく、まだ試験が残っているらしい。
終わったら、赤い水着の女に会うんだと、ウキウキしてる。
イグチはバイト。

オレは映画のことはとりあえず言い出さなかった。
誰も行かなきゃ一人で観てもいいし。
試験後だから、眠いかもしんねーし。

試験がようやく終わって、オレはアオヤンやイグチと帰り、そのままバイトに寄った。
ちょうど昼飯の時間だったから、誰かと飯でも食べられないかと思ったのだ。

「おう~!どうしたんだよ?試験は?」

「よーやく終わった~。飯行くとこでしょ?まぜてよ。」

誰か早番いないか聞いたけど、とりあえず誰もいなかった。
遅番では映画は見れない。

行く気がうせてきた。
いよいよチケットは捨てることになりそうだ。

オレたちが昼飯を食べてる店に、後からサキが来た。

「あれ?今日はサキちゃん一人?」

「うん。二階は、みんな今日まで試験なんだって。午後から誰か来るみたいだけど。」

サキの大学は夏休み前が試験だったらしい。
そのせいか、まだ休みだ。

みんな飯を食べ終わって行こうとした。

「あ、サキちゃん、コイツ今日バイトじゃないから、ゆっくり食ってて大丈夫だよ。」

「んじゃ、またね~!」

オレとサキが二人だけ残された。
以前の飲み会のことがあるので、ちょっとオレは気まずかった。
多分、サキも。

「今日は何時まで?」

「早番だから、5時まで。」

「彼氏とは平日も会う?」

「え?あ、うん。仕事が早かったらね。何で?」

オレは映画のチケットを出した。

「今日までなんだけど、彼氏と行くならやるよ。レイトショーなら間に合うんじゃね?」

「え?赤木くんは行かないの。」

「誰も行かれなかったし、一人で行くのめんどくなった。寝に行くようなもんだし。」

「ふーん。」

サキは映画の券を眺めていた。

「コレ行きたいけど、多分彼は行かないと思う。翌日も仕事あると、映画はね。」

「そっか。」

サキは時計を見た。
オレも見る。
そろそろ行く時間だった。

オレはダメモトで聞いてみた。

「んじゃオレと行く?」

サキがオレの顔を見た。

「バイト仲間と映画観に行くのは、マズイ?
男と女に友情は無い?」

あ、余計なこと言ってるな。オレ。

サキがうなった。

「う~ん、ギリギリかな。」

そして、チケットを一枚取る。

「どこで待ってる?」

やべぇ、嬉しいかも。
顔がゆるみそうになった。ゆるんでるかもしれない。

「終わる頃、駅ビルの本屋にでもいる。コレ電話。」

オレはチケットの裏に携帯の番号を書いた。

「じゃ、後でね。」

サキが店を出ていった。

マジかよ?!

オレはたまらなく嬉しかった。



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最終更新日  2009年07月03日 19時44分31秒
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