りらっくママの日々

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2009年05月23日
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カテゴリ: オレとボク
今日の日記


「アイツとボク34」




「まだ、あの女の子と付き合ってるの?」
ボクは、以前会った女の子を指して言った。

「え?誰?ナナコ?ミカ?」

はぁ~、とボクはため息をついた。

「いや、ボクだって名前は覚えてないんだけどさ。」

「今はテキトーに付き合ってんのが楽しいんだよ。」

相変わらずのことをアイツは言った。

「なんでオマエに女が行くのかなぁ。おっかしーよな。」

「オマエにはカリナちゃんがいるからいーじゃねぇか。
にしても早くね?まだ24だろ?浮気とかしねーのかな?」

「したとしても、イグチくんじゃ、わからないよ。
顔に出ないし、教えてくれなそう…。
何かやっても、ボクらは知らずに事後報告だしね。」

「そりゃそうだ!」
赤木くんが笑った。

しばらく車の中でBGMを聴きながら、
いきなり赤木くんがポツリと言った。

「まあ、あの結婚式のイグチ見たら…
ちょっと羨ましいけどな…。」

赤木くんの気持ちが何となく伝わってきて、ボクは無言になる。

「何、黙ってんだよ?
やめろよ、そういうの。」

アクセルを踏んでスピードを少しあげた赤木くんが、
イラついた口調で言う。

「別に何でもないよ。
どうして、そんなにピリピリした言い方すんの?」

「ピリピリなんてしてねーよ。
何だか腫れ物に触るみたいなオマエの態度がムカつくんだ。」

ああ、やっぱりそうだったんだな。
だから、ボクを遠ざけてたんだ。

だけど、どうして心配しちゃいけないんだよ。
腫れ物だなんて思ってないのに。

「もう、オマエいい加減にしろよ!
ボクがどんなに気を遣ってるかわかんないの?!」

いい加減、ハラがたってきて、つい声を荒らげてしまった。
驚いたアイツがボクを一瞬見て黙っている。

「オマエに、気なんか遣われたくねーよ。」

赤木くんがボソリと言った。

「気なんか遣うなよ!何でも言えばいーじゃねぇか!
オレはオマエのこと何でも話せるヤツだと思ってんだからよ!
気を遣うような関係にするなよ!」

ボクは彼の剣幕に驚いたけど、
言ってることは妙に嬉しかった。

うまく、自分の気持ちを言い出せなくて、
ようやく一言だけ言葉が出た。

「ゴメン…。そうだよな。」

流れていく高速の風景を眺めながら、
ボクは思ったことを言った。

「気なんか遣うべきじゃないよな。
言いたいこと言ってやる。
オマエ、女と付き合いすぎ。
ってか、遊び過ぎだろ?
ちょっとは控えろよ。
じゃなきゃ、もう遊んでやらねーぞ。
それに…」

ちょっと迷ってから、やっぱり言った。

「サキちゃん位、本気にならないと、
結婚なんて相手と巡り会えないぞ。」

ははっと赤木くんが笑った。
ボクは更に付け足す。

「ボクも、オマエのこと何でも話せるヤツだと思ってるよ。」

赤木くんが運転しながら、
まっすぐ前を向いて言った。

「さんきゅー。」


覚えてるかよ、この時のこと。

ボクが、オマエに声を荒らげたのは、あの時くらいじゃないかな?
ケンカって呼べるのも、あれ位なのか?

もう一度、そんなことがあったよな。
でも、オマエ、また仲直りしてくれた。
ボクのために戻ってきてくれたんだよな?

でも、今はそのことだけが、
ボクの中で、
オマエに最高に感謝したい出来事なんだよ。




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最終更新日  2010年03月27日 16時57分04秒
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