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the Fourth Avenue Cafё
EP0:HEAVY GAUGE,3
「これが最後の要求だ」ジャックはマイクを握り締め、窓の外をにらみつけ、言った。「爺、30分以内に空飛んでるあの機体を着陸させろ。要求を拒否するのなら、ここにいる政府議員を公開放送に載せて一人一人殺していく」彼が言っている『あの機体』とは恐らくクリフとウォーミアムが乗る共和国船のことであろう。彼はディールが言った<敗北者>を相当根に持っているらしい。彼の言葉には刺があった。
「ただ殺すのではないぞ。裸にしてお偉い方のナニを燃やした後、四方八方から針を突き刺していく。こいつらが例え死を望んだとしても、俺の気分が晴れんまでは殺さないでおく」これを聞いていた政府議員が恐怖に顔を歪めた。彼らは手も足も出せないで居た。彼らが今できることは戦士議員――八方議員の別名であり、彼らを八方議員と呼べるのは身分の近い者が大抵である――に全てを託すことである。
「わかったか、こいつらにとってどれほどの屈辱か。まあ、この虫けら共の苦しむ顔も見てみたいのだがな」ジャックはすっかりディールがこの要求を飲むと確信していた。
だが、彼が言った答えは誰もが予想しないものだった。ディールはしばらく間をおき、こう言ってのけた。『それは出来ないな。要求をのむのはお前の方だ、<敗北者>ジャック・バンド』ジャックは不意をつかれ、勢いよく立ち上がった。
『降参するが良い。お前の頭上には何百機もの共和国戦艦が照準を合わせ、待機しておる』「馬鹿な、冗談はほどほどに――」彼は窓の外を見上げ、言葉を無くした。
ディールが言ったことは本当であった。クリフ達の乗る船を先頭に幾つもの船が空を覆っていた。
「馬鹿な!センサーは反応していないはず!何故だ、何故これほどの船にも反応せんのだ」ジャックは取り乱し始めた。「予想外だ、馬鹿な、馬鹿な!」ジャックは手元の銃を取り、動けない政府議員に狙いを定めた。
だが、それよりも早く共和国軍が扉を破り、中に乱入してき、ジャックを取り押さえた。ジャックは床にひれ伏しながらもよだれを垂らし、叫んでいた。「糞が!何故だ!この俺が気付かないはずがない。誰が根回しした、くそおぉぉ――」しばらく部屋全体が震動するほど彼の声が反響し、それを聞いている者は耳を塞ぎたくなるほど空しい気持ちにさせられた。ここで捕まることは彼にとって人生の全てが崩れ去るのと同等の破壊力があった。
5人がかりで押さえつけられたジャックも、暫く立てば静かになった。だが息は今だ荒かった。「何故だ、――そうか、お前弄ったな」落ち着いたジャックは流石だった――すぐに全てを理解し、自分の後の命を悟った。
コールの向こうでディールは微笑んだ。『流石のお主も共和国の戦士には勝てなかったようだな』「誰だ、お前じゃないな。誰の策だ」ディールは自慢の白髭を撫でながら、こういった。『リードじゃ。第2次宇宙戦争のときお前を確保したリードじゃ』
目を見開いていたジャックは目を瞑り、取り押さえている手から逃れることも諦めた。
そしてジャックによるテロも大惨事を招く直前――火の手が上がる直前――で防がれ、共和国にとって大万歳であった。
二十三、
空中を漂う共和国船連の先頭にクリフとウォーミアムは乗っていた。そしてその機に1機の戦闘機が近付き、中に入っていった。乗っていたのはどうやらリードのようだ。
役目を終えたリードは危機に立たされた友人のもとへ駆け寄り、一発頬を殴った。クリフは呆気にとられながら、不意に理解した。リードが微笑んでいた。
「どうやらバレてたみたいだな」クリフは殴られた頬を抑えて笑って言った。「どうやらそのようだ」リードも笑って返した。遠くで見ていたウォーミアムは口が開いたまま、動かないで居た。
「俺を試したのか」「まあね」「お前の中でも大体抜け出す策は思いついていたんだろ」クリフは少し思案してから、答えた。「それは違うな。俺はお前に託すという策を思いついただけさ」
そう言うと彼は大きな窓に乗り出し、外を見た。「保証は無いが、確信のある策だとは思わないか」リードも続いて外を見た。「そうだな」
「それに俺の頭ではあれらは今頃、この船を蜂の巣にしていただろうしな」クリフが顎で示した先には地面に敷き詰められた無数の電動式大砲があった。
リードもそれを見下ろし、穏やかだが、何処か厳しい口調で言った。「俺も駄目かと思った。あれは反則技だな」リードはそう言うと窓を離れ、椅子に戻った。
「さあ、そろそろだ。犯罪者ジャックとご対面だな」クリフも席に着いた。「終わったな」クリフは安心しきって言い、リードも軽く返事した。だが、実はリードは全くと言っていいほど心は落ち着かせていなかった。
共和国にはまだ問題が残っている。それもただの<敗北者>ジャックと比べものにならないほどの強大な。
――<反逆者レヴー>リスト=ヴィ・ナシス。
二十四、
共和国ミリアンヌ。兄マッドと弟ミッドはスカイテレビ・ニュースでジャック確保を知った。2人は声を上げて喜んでいた。第2次宇宙戦争の熱が冷めない中、急襲されたハズホー。そして襲撃テロ。だが、それらも未然に防がれ、幕は閉じた――と思われた。
尤も2人はそう信じていた。だが、そんな幸福な2人が――。
二十五、
共和国ソロ立収容所――リストが収容されていた場所。3本の塔に囲まれた三角形の高層建造物の内部には螺旋の階段があり、その壁には歴代の裁判長がズラッと顔をそろえていた。時々その顔にはひびが入っており、焼き落とされている者もいた。そしてその階段の上に判決所があった。その判決所の台に彼は立たされていた。全てを失った――希望も夢も意志も失った――ジャック・バンドは八方議員並ぶ前に居る裁判員と裁判長をにらみつけていた。それもふ抜けた笑顔を浮かべて。
ここで彼の判決が改めて下される。
裁判長が手元の紙に目を通し、目下のジャックの今まで犯してきた罪をすらすら読み上げた。
「本名ジャック・ブリード・バンド、35歳。お前は今までに23人の女性を連続暴力殺人にかけ、11人を殺人未遂、脱獄、帝国リーラン軍司令官として宇宙戦争において共和国民を351万8955人殺害、そして今回共和国ハズホーを襲撃、共和国船攻撃、ハズホー占拠未遂――」
途中で裁判長は口を止め、ジャックを見下ろした。彼の異変に気付いたからである。長は不審そうに目線をディール議長に投げかけた。しかし議長は視線を合わせただけで何も返さなかった。
「どうした、ジャック被疑者よ」ジャックは顔を俯かせ、肩で笑っていた。「慎みなさい、お前は今裁判にかけられているのだぞ」
ジャックはそれでも笑いを止めなかった。今度は大口開いて、顔を上げて笑った。それに八方議員は反応し、皆立ち上がったが、裁判員達が制止させた。しばらくしてジャックは止まり、目玉をぎょろりとして裁判長を睨んだ。その表情に彼がぞっとした。
そしてジャックは順々に八方議員の顔を舐め回すように眺め、リードのところで一瞬止まり、また裁判長へ視線を移した。
沈黙が続き、ようやくジャックがにやけた口を開いた。「よう、お偉いさん方。改めて言うぜ、俺は<英雄>なんだぜ。何せあの狂乱的な第2次宇宙戦争で帝国に道を開いたんだからな――俺にとって幸福そのものでしかなかったさ。何故かわかるか、何人殺そうが、どう殺そうが――父の見る前で娘を犯したり、暇な時間は母の首でサッカーさ――罪を咎められることがないからな」ジャックは不気味な笑みで演説した。
ジョニーは立ち上がり、ジャックに襲いかかろうとしたが、これも裁判員に止められた。「下がれ!糞野郎。俺の故郷を襲撃したことを俺は許さんぞ、お前は絶対死刑だ」ジョニーは抑えられながらも吠えた。
ジャックはその方をちらっと見ただけだった。またそれにジョニーは怒った。
「俺は帝国ギマール軍司令官サルファード・フォウンドに歓迎されるのだよ、下級兵が!黙っていろ、クズ」そう言い捨てるとジャックは判決台を下り、皆が並ぶ上座に歩いてきた。
もちろん手錠をされているため、暴れることなどできないが、すぐに警備員によって取り押さえられ、地面に顔を押しつけられることとなった。それでも彼は笑っていた。
「知ってるか、お前等。共和国が今どれほど努力しようが、もはや帝国の領土となるにも時間の問題なのだよ――知ってるんだろ、リード。お前だけは知っているはずだ」その言葉に皆がリードを見た。段々この場が不穏な空気をかもし出してきた。ジャックはリストの計画を何も知らなかった。だが、彼の<賢い>頭で予想はできているのだろう。シリウスのことを。
「悪犬伝説――」言いかけたときだった。流石のリードも取り乱し、立ち上がろうとしたが、それよりも早く立ち上がったのはディール議長の方だった。
「黙れ!<敗北者>よ」彼は怒鳴りつけた。壁に掛けてある歴代の裁判長の絵が微かに揺れた。そして沈黙が流れた。しばらくして先程とうって変わって静かで穏やかな声でディールが言った。「裁判長、続けてください。彼の刑を」
裁判長も落ち着かなかったが、何とか気持ちを切り替え、続けた。「ジャック被疑者、お前は以上の犯罪により、死刑を言い渡す」ジャックは今だヘラヘラ笑っていた。
そして警備員に手を引かれ、判決所を後にしようとしていたときに、彼は最後にこの場に一言言い残し、消えていった。
「俺は神に命を捧げるのだ。神の中で生き続け、ゴミ共に復讐してやる」神、シリウス。
終わった判決所は騒然とした空気となった。たった1つ言われただけのリードも疲れ切って、座って放心していた。それはジョニーも同じだった。ただディールだけは不安な面もちで窓の暗黒の空を見上げて、リストのことを考えていた。悪犬――シリウス。そしてリスト。
もちろんディールたちにはシリウスのことなど予想もできないでいた。
二十六、
判決を終え、牢獄へ行くジャックはいつまでも笑みを浮かべていた。彼を挟む2人の警備員も恐れるほど。するとその彼が何か言った。一瞬聞き取れないものだったが、何度も頭をかけめぐる内にそれが詩であると2人の警備員は気付いた。
神の膝元で安らかに
僕は生きる
寝息を立て
僕は生きる
悪魔の手に導かれ
僕は生きる
悪魔のなすままに
僕は生きる
雨露のように冷たく
犬のように凶暴で
母のように優しい
彼こそ 神よ
おお 神よ
破壊の悪魔 神よ
創作の父 神よ
神よ 涙あれ
神こそ 悪魔よ
僕は生きる
微かな吐息に誘われ
互いが顔を見合わせ、左に立つ体付きの良い大柄な警備員が右の細身の警備員を小突き、目で指示した。された方の警備員は嫌々に恐れながら、ジャックに注意した。「おい、静かにしろ。お前の身分をわきまえろ」
すると今度は口笛を吹き出したではないか。さすがの大柄な警備員も警告した。だが、ジャックはそれに耳もくれず、先に注意した細身の方へ顔を向け、立ち止まった。2人の警備員は力余って少しつまずいた。
「おい、きさま」ジャックは細身の男に笑顔を向け、軽い――だが心臓を握られたときのような心底恐ろしい――忠告をした。
「身分をわきまえるのはどっちだ、クズ」その言葉に2人の警備員は歯を剥き出しに今に襲いかかろうとした。が、すぐに止まった。背後に気配を感じたからだ。
「なあ、<反逆者>さんよ」ジャックはそちらへ目も向けず、言った。
そして2人の警備員の首がはねられた。
二十七、
牢獄への道の途中、真っ暗な場所で2人は顔を見合わせた。ジャック・バンド、そしてリスト=ヴィ・ナシス。ジャックは不気味な笑みを浮かべている反面、リストを恐れていた。奴の恐さは底の見えない、孤立した冷徹なものだった。俺にない恐さだ。そうジャックは常々思っていた。なるべく関わりたくないなとも言っていたようだが。
だが、今ジャックの目の前にはその彼が居た。目をつけられたのか、それともここから助けられるのか。「俺を助けてくれるのか、<反逆者>さん」リストは湿気の多いこの通路に嫌々しているらしく盛んに首もとに風を送り、雫が垂れてくる上を見ていた。「おい、聞いているのか」
リストはジャックの方へ向いた。その瞳にジャックは足がすくんだ。そして全身の毛が逆立った。こいつはやべえ。
「単刀直入に言おう、俺の為に死ね。<敗北者>」ジャックは笑みを浮かべ、構えた。だが、彼の手には手錠が掛けられている。「なあ、俺の手には手錠があり、あんたは武器まで持っている。フェアじゃねーよな」リストは表情一つ変えないで立っていた。
ジャックは汗を滲ませ、必死に考えた。狙われてんなら、しょーがねえ。こいつを殺す策を考えなきゃ。しかし手錠に、武器無しときちゃー、何もできねーからな。何としてもあいつと対等の立場にならなきゃ。
ジャックは試行錯誤を繰り返し、何とかリストと対等になるよう上手く言葉で丸めようとした。
しかしリストはつかつかとブーツの音を鳴らし、近寄ってき、淡々と言った。「俺はお前が手錠をはめられ、身動き取れない機会を狙っていた。その為にはお前が共和国へ何か仕掛けるのを待つしかないだろう。二度とお前の腐った計画を待つのは御免だ。だから、この機会は逃さない」ジャックは悲鳴を上げ、警備員を呼んだ。それでもリストは怯まず、彼に近付いていった。
「おい、フェアにやろーな」ジャックは苦し紛れに言ったが、最後にリストにはね返された。「俺はフェアが嫌いだ」ジャックは絶望した。彼の中には捕まっても逃げ出す策はあった――だから笑っていたんだろう――が、今は逃げられないことは明確だった。
「神の下で生きろ」リストはジャックの首を突き刺した。
二十八、
駆けつけた警備員だが、そこにあったのは2人の警備員の死体だけだった。ディールも駆けつけ、事情を聞き、そしてこの事を漏らさないよう警告した。国民にも八方議員にも。
何故ならディールはこれがリストの仕業だと瞬時に理解できたからである。彼の考えるところ、彼はもっと大きなことを企んでいるに違いなかった。尤もそれがどんなものなのか予想できるわけないが。
そしてその生け贄にジャックは殺されたのだ。この場に残る血痕を調べれば、ジャックの反応が出るであろう。
つまり、リストはこの期を狙っていたのだ。全てはリストの手の平で遊ばされていたということか。
二十九、
共和国ミリアンヌ、ジャック・バンドが殺された翌日の晩だった。その出来事が起きたのは。
いつものように談笑を終えたミッドが出た部屋にマッド兄は1人、ベッドに横になって外を見ていた。これで不安の種も覗かれたわけだ――彼は弟ミッドから<反逆者>のことは聞かされていなかった。
そして安堵して瞼を下ろし、眠りに入った。多少、古傷が痛んだが、今の彼にとってそれはあまり害にはならなかった。何故ならあのジャックが捕まったからである。
そして家全部が消灯した。全てが闇に包まれたというわけである。これで<反逆者>も闇に乗じて行動できる。
寝息を立てマッドが寝ている窓が音もなく開いた。ベールのカーテンが風にあおられ、微かにマッドの髪が揺れた。それにマッドは感覚的に気付き、目を覚ました。窓を閉めず、寝たのか。いや、この季節夜には雨が降り込むから、習慣的に閉めているはず――。
マッドは言葉を失った。彼が見た先、窓のテラスに1人の男が立っていた。スラッとした体格に破れた茶マント、そして流れるような金髪と月光に照らされた顔の傷。
「<反逆者>リスト=ヴィ・ナシス」マッドは体を起こし、テラスへ出た。そこで久しぶりに顔を合わせた友とは、全くと言っていいほど異なる表情で2人は向き合った。
「ここへ何しに来た」「恐いか、<死んだ英雄>」マッドは戦闘態勢に入った。しかしリストは全く動かないでいる。「恐いんだろ、俺が何かしないかと」
「黙れ、<反逆者>」リストは黙って、空を見上げた。星々が散りばめられ、瞬いていた。そして手を握り締め、言った。「<反逆者>。<反逆者>ねえ、言われる度に背筋が、こうゾクゾクしてくる」彼は笑っていた。
「腹の底から喜びが込み上げてくるような、得もいえぬ快感――性交にも似ている。尤もその快感はとうの昔に忘れたがな」マッドの方が背筋をゾクゾクさせた。リストの感情が読めない。何が言いたい。
「何が言いたいか、俺は自ら<反逆者>と呼ばれる存在となった。呼ばれることこそ、光栄。そして今度はお前も呼ばれるだろう、そう――」月光に2人の顔が映し出され、何とも美しい光景となっていたが、現に見れば、笑っているのはリストの方だけで、マッドは心の底から恐れていた。何だ、この掴めない存在、これこそ雲というべきか。いや、神!
「お前は<犠牲者>となる」マッドは我に返り、失った左手に装着した剣をリストに向け、突進した。「だから、俺は<反逆者>となれた」
リストは細い剣をマッドの左肩に瞬時に突き刺し、懐に入れていた小刀で彼の心臓を一突きした。マッドは一瞬状況が掴めず、すぐに攻撃に移ろうとしたが、身体が思うように動かないことにまず気付き、そして目を白黒させ、おぼつかない足取りで窓の淵にしがみついた。そして消え入りそうな声でミッドの名を呼び、音激しくその場に倒れた。
その音にミッドは目を覚ました。
マッドは最後の力を振り絞り、叫んだ。「ミッド、逃げろ!!」そして意識が遠のいていく中、リストの言葉を脳に刻んだ。「残念。俺の狙いはお前だけだ」
そして無念にもマッド兄は命を引き取った。それも駆けつけたミッドの目の前で。倒れるマッド兄に近寄るリストを見て、すぐに状況を把握したミッドは悲鳴に似た雄叫びを上げ、リストに襲いかかった。
だが、リストは先に銃でミッドの足を撃ち抜いた。ミッドはその場に転び、足を押さえながら、それでも立ち向かっていこうと顔を上げた。その時、彼の目の前にリストはしゃがみ、先程の小刀を彼の目の前につきつけた。
「これが何だが、わかるか。お前のかわいい、かわいいお兄さんの心臓を貫通させた正義の剣さ」その言葉にミッドは狂乱し、無理に立ち上がろうとした。が、それよりも早くリストは捕獲銃を彼に撃った。自動的に物体に巻き付くワイヤーが発射され、ミッドの手足が床に張り付けにされ、身動きがとれなくなった。
リストは奇怪に笑い、ミッドの髪を鷲掴みに持ち上げ、顔を向けさせた。「よく見ておけ、これが貴様を駆り立てるであろう」リストはそう言うとミッドの左目下に小刀の先端を突き立て、ゆっくりとそれを下へ下ろしていった。ミッドの左目下に赤い軌跡が辿り、そして顎まで来るとリストは小刀を離した。ミッドは泣き叫び、続けた。身動きも取れず、ただただ傷を負うしかできないなんて。
「悔しいか、屈辱か」リストの笑いは止まらなかった。「痛いか、え?」リストは笑い続けた。「この痛みを忘れるな、傷を忘れるな。そして復讐してみせろ。はっ」リストは小刀を懐に戻し、マッドを担ぎ上げ、静かに闇に消えていった。
残されたミッドは歯を食いしばり、泣いた。
三十、
共和国ソロ本国、その日も雨が降っていた。議員部屋で1人横になっていたリードはふと誰かに名前を呼ばれたような気がして、上体を起こした。だが勿論部屋には誰もいない、居るはずもない。
だが、その予感が的中したのか、彼の無線機がリードをコールした。彼は渋々ベッドから離れ、それを取った。かけてきたのはディール議長のようだ。彼は応対した。
出てきたディールは強烈な眠気に襲われていたリードとは天と地ほど違う形相だった。『リード。ジャック・バンドが何者かの手によって殺害された』リードはその知らせに完全に目を覚ました。
「それは――」『奴の身体事無くなったことからして、狙いは奴の命ではない』リードは脳を奮い立たせ、考えた。「議長、多分考えていることは正解でしょう。しかしこの通信でそれを言うのはあまりに危険すぎます」
通信の向こうで議長は歯を食いしばった。『それが賢明であろう、この会話を聞いているやもしれんからの』「はい」そして2人は通信を切った。
リードは考えるよりも早く足はその方へ向かっていた。彼が向かった先――脱獄したばかりのリストと遭遇したあの場所。
リードはその日も雨だったなと思い、悪い予感が背筋を通り抜けた。デジャヴー。
到着したが、その場には誰もいなかった。ただあの日と同じ土の匂いがしただけだった。いや、同じく雨も降っていた。「やはり、そんなことはないよな――」
幸か不幸か、悪感は的中していた。リードが安堵して帰ろうとした道に彼が現れたのだ。リードは目を丸くし、驚いた。
「リスト、何故ここにいる」リストは静かに彼に近寄ってきた。あの日と同じ――街灯にリストの傷が照らし出された。あの忌々しい傷跡。「それはお前も同じ事だろう、何故ここへ来た」
リードはリストへ銃を向け、慎重に答えた。「昨夜ジャック・バンドが何者かの手によって殺された。それも身体事なくなっていたという」リストの反応はなかった。期待は外れたか。
「ニュースになっていないところを見ると多分、機密事項なのだろう」「それを俺に言っても良いものだろうか、リードさん」
リードは銃を下ろさず、続けた。「機密事項、それはお前がやったからだろうな。お前のこともニュースにされていないらしいからな。今度は俺の質問に答えろ、何故ここに居る」リストは懐に手を入れた。「手を挙げろ」リストはその言葉を無視して懐から何か取り出した。
「何故撃たない?わかっているんだろ、俺がわざわざ銃を取り出すほど馬鹿じゃないって。ならその銃を下ろせ」リストが取り出したのは紙だった。古びたカサカサの紙切れ。千切れていることからして本の切れ端。「これが何かわかるか」
リストはそれを地面に落とし、10歩下がった。その行動で自由に取って見ろと暗示していた。リードは銃をしまい、紙を拾い上げた。
それを見た瞬間、リードは吐き気を催した。紙に書かれていることがあまりにもむごかったからである。「どう思う。信じるか、それを」リードは内容を見た。
――<神の愛児>
選別された女性(16歳に限る)を三日三晩飲まず食わずを続けさせ、四日目に腹を満たす。その日をもって外の日差しから遠ざけ、水だけの生活を一ヶ月を続けさせる。そしてその後一日のみ自由の身にし、どんな願いでも叶えさせる(尤もこの段階で<母>としての優しさを身につけた者を選別する)。その次の日彼女の腹に<選ばれし人間>の精子を送り込み、命を孵化させ、豪華な食べ物のみを与える。九割九分、双子を授かるが、一児のみを授かる者を選別する。そしてその後、最低限の食事をさせ、産ます。誕生した子こそが<神の愛児>、<王>となる――
リードは紙を投げ捨てた。言葉に出来ない気持ちでいっぱいだった。
「俺はそれを信じた。だが、1つ問題があった。それに書いてある<選ばれし人間>が誰なのかわからなかった」リストは星空を見上げた。
「だが、それが何なのか、誰なのかようやくわかった」リストは不気味な笑みを浮かべ、付け加えた。「話を変える。それには書かれていないことがまだあるのだが、それが何なのかわかるか」リードはリストを睨み付けただけだった。
「血だ」その瞬間リードは心臓を握られたような、全身を駆けめぐる悪寒を感じた。
「水だけの生活ではなく、血を毎晩投与するのだ」「<選ばれし父>のか」リストはリードに向けて拍手した。「正解、<選ばれし人間>のな」
「こんなもの只の迷信でしかない」「それはどうかな」リストはまたもや筆舌に尽くしがたい笑みを浮かべた――何かまだ企んでいるような。
「それで、その<選ばれし人間>は見つけたのか」「そうだ」リードは間髪入れず言った。「<敗北者>」するとリストの目が明らかに先程のそれとはうって変わった。
「先程報告があったと言っただろ、そして俺がここへ駆けつけた。お前は気付いているはずだ。俺がみすみすここへ姿を現したお前を取り逃がすわけがない」リストは溜め息をついた。
「不正解――減点ものだ」リードは眉間に皺を寄せた。「良いだろう。お前は嫌いだが、優秀だ。教えてやる」リードは再び銃を構えた。用心にこしたことはない。
「俺も元々<選ばれし人間>は1人だと決めつけていた。だが違った」ここで沈黙が流れた。少し離れた街をかける飛行車の音までもが聞こえてきた。
「正解は3人――<敗北者>、<犠牲者>、そして<反逆者>」リードは目を見開き、言葉を失った。言葉に出来ない感情が込み上げてくるのが自分でもわかったのだ。「<敗北者>は無論、馬鹿なジャック・バンド。<反逆者>はもちろん俺、<犠牲者>は――」「待て」
リードは何とか口を開き、リストを制止させた。「待て。3人だと、それに<反逆者>。お前わかっていて、こうなること――自らが犠牲になる――がわかっていてしているのか」リストは表情のない顔で言った。「第2次宇宙戦争、俺が誕生した本当の日だ。俺は戦場で産声を上げたのだ、<反逆者>として。俺は<反逆者>となったが、専ら帝国の手など借りるつもりはない。ただ利用するにあたって好都合な政府だっただけさ。そして誕生したその日に心に誓った。この戦乱の世は俺が<リセット>してやる、俺無しには成し得ないものだ。そして<リセット>が完了したあかつきには<宇宙創造>だ」
リードは首を振った。あの日の――共に戦ってきた日の友がこうも変わってしまったとは。信じたくなかった。何かの思い違いだ。秀才として八方議員に名乗りを上げたあの若々しい青年リストが――
「何を言っている!リスト」「だが俺は完璧ではなかった。俺は神にはなれなかった」リストは既に声を大に、叫んでいるも同然だった。「だからさ、俺が人生をかけても届かない領域に踏み込める者を探していたのだ、唯一の神になれる者を。そして見つけた」
「それが<神の愛児>だと!お前は間違っている。お前の命を捨ててまで手に入れるものか――そうまでして信じられるのか」リードの説得は空しく闇に木霊しただけだった。
「話を戻そうや、リード」リードは何も言えなかった。「3人目の<ビクティム>」「<犠牲者>か――」
「お前もよくご存じの友達だ、俺は彼が適当だと思った理由はただ2つ。彼が怪我を負って動けなかったから」リードは目を見開いた。先程までのことで頭がこんがらがっているのに、また新たな問題が降りかかってきて、頭で処理しきれない状態にまでなっていた。リードは実際息を荒げ、耐え難い気持ちで真実から逃げ出したい衝動に駆られていった。
「そして2つ目は第2次宇宙戦争において俺の仕掛けた反逆の犠牲になってくれたから。彼こそが共和国の<英雄>で、<犠牲者>なのだよ――マッド・サウンド」そしてリードは晴れない気持ちの中で1つ答えを見つけた――こいつだけは許せない。
「きさまあぁぁ!」リードは撃鉄をおこした。だが、リストのマントをかすっただけで彼にあたらなかったものの、リードは怯まず、剣をリストへ切り込んだ。
しかしリストの方が判断が速く、リードは押し倒され、馬乗りになった。リードは両手を押さえられ、足の方は既にミッドに使用した捕獲銃で身動きをとれなくさせられていた。「――両手と頭部失ってまで、俺の策略通り犠牲になってくれてよ」
リードは血走った目でリストを睨み付け、吠えた。「安心しろ、あいつは神の中で生き続けるのだ」「黙れ!」
「お前が吠えていることからして、気付いているようだな。俺が既に奴に手を出したことを」リードは唇を震わせ、大人しくなった。もう抗う気力さえ失ってしまった。
三十一、
馬乗りの状態でリストは銃を戻した。「それともう一つ教えておいてやろう」リードは何も返さなかった。既に彼は目を瞑り、目頭を熱くさせていたのだ。
「<神の愛児>を誕生させる為の作戦――<敗北者>をつくり、<犠牲者>を殺すまでの作戦を」
リードは何も返さない、返す気力がないのだ。もうどうだっていい。今のリードはリストの言葉など右から左へ流れるだけのものだった。
「俺の作戦はまず自らが<レヴー>となるところから始まった、つまり第2次宇宙戦争のまっただ中に俺の計画は始まったというわけだ。そして次に行うべきは――」リードはここで拳に力を入れたが、ピクとも動かなかった。それもそうだ。あのリストに両腕を支配されているのだから。
「<ビクティム>と<フェイリュア>を選別すること。<犠牲者>の方は容易く見つかったが、困ったのは<敗北者>を誰にするかだった、何故だかわかるか、リード議員」もちろんリードは何も答えない。「俺の<神の愛児>の計画を予測されない為にもなるべく頭の良い奴を選ぶべきだからだ。頭の悪い奴であれば、簡単に<敗北者>となりうるだろうが、共和国の奴等(特に議長)に気持ちの余裕が出来、この計画の真実を知られる可能性があったからな。だから機転の効くジャック・バンドを使った」
リストは捕獲銃をリードの両手に撃ち、地面に固定させた。そして息を切らしながらリストは立ち上がった。リードの方は完全に身体の自由が奪われ、地面に倒れた格好で止まってしまった。
「そしてジャックのみが機転が効くようじゃお前等、共和国も手も足も出ないだろうから、先にリード、お前にジャックの作戦の事を教えておいてやったのだ」リストは1人で演説を続けた。「それからお前の考えた<電力停止作戦>か、見事だったが、所詮俺の手の平で遊ばれていたのだよ」リードは目を見開いた。ようやく正気に戻り始めていたときに新たな事実が降りかかってきた。
「どういうことだ、何故それを――」「共和国内で噂された『マクナイル・ポーフハン博士暗殺』があっただろ。お前はそこからヒントを得たのだ」リードは言葉を詰まらせたが、すぐに抵抗した。「何故だ、何故お前がそのことを――」「全ては俺の計画のうちだからさ」
リストは大声で言い、リードから半歩下がって、両手を広げ、夜空を仰いだ。「博士暗殺説を流したのも俺、ジャックに計画のヒントをこっそり与えたのも俺、そうして最後にこうなることを仕向けたのも俺だ」
「黙れ!嘘に決まっている」「嘘じゃないさ。俺が博士暗殺説を流したからこそ、お前は博士の存在に着目したんだよ!」今やリストは先程までの冷静な彼ではなくなっていた。どこか心の奥で自らが引き起こした真実から逃げ出したい気持ちでいっぱいなのか、それとも只の手に負えなくなった錯乱か。
リストはリードの元へ駆け寄り、顔を踏みつけ、怒鳴りつけた。「お前の作戦はこうだったな――マクナイル博士に半径超長の電波操作装置を作らせ、そして共和国ハズホーの電力を操作した。そうすることでジャックの計画は文字通り停止される。単純だがマクナイルが居なければ成し得ない作戦だ」リードは歯を食いしばり、耐えた。一方リストの方は今までにない程奇怪な、叫びに似た声で笑った。「どんな優れた技術も、作戦も全ては力にねじ伏せられることを証明した作戦だ――尤もお前は嫌でも、この作戦をとりざるを得なかった」
その時、小雨が降り始めた。リストはリードから離れ、闇へ消えていこうとした。だがリードに制止させられた。「待て、<反逆者>リスト」
するとリストの笑みが消えた。「お前の計画が例え完璧だったとしても、俺にそのことを教えたことは間違いだったな」今度はリードが笑っていた。だがそれも強がりであるのは見て取れる。
「ここでお前を殺せば、終わることだ」リストは冷静に戻り、リードの元へ歩み寄ってきた。「だからお前は馬鹿なんだよ」その言葉にリストは足を止め、立ち止まった。「だからお前は八方議員から抜け出すことになったんだよ、だからお前は所詮帝国に使われるだけの人材になるんだよ、だからお前は死ぬ運命にあるんだよ、だからお前は死ぬ<真理>にあるんだよ」既に雨は大降りになり、仰向けのリードは口に雨粒を含み、顔を雨にうたれながら叫んでいた。
「死ぬのはお前だろ、下級兵・八方議員リード」リストはマッドの心臓を突き刺したと同時にミッドの左頬に傷を付けた小刀を取り出した。「はっは、だから言っているだろ、俺に話したことでお前の計画は不完全となったんだよ」
リードの笑みは確信に満ちたそれに変わっていた。リストは初めてそこでそれに気がついたのだ。「そうか・・・」「そうだ」リストも笑みを浮かべた。
「俺達の会話は議長に筒抜けだ」リードは勝ち誇った笑みを浮かべた。「お前はもう逃げられない。それに俺を殺せば、足がつくぞ」それでもリストの笑みは止まらなかった。
この地帯一帯が厚い雨雲に覆われ、土砂降りとなった雨が林を湿らしていた。地面に横たわって動けないリードは泥まみれとなっていた。
「だが、俺は計画を遂行する。果たしてお前等に俺の跡を探せるかな」リストはそう言うと闇へ一歩踏み出した。
「最後に!」リードが大声で叫び、リストが制止した。
「最後に聞きたい。何故、ジャックの計画の日付を削除して渡したのだ。それもお前の作戦の内か」リストは細い目でリードを睨み付け、微かに微笑んだ。「いや、それはお前の腕を見たかったのもあるが、結局は単なる暇潰しだ」リストは笑い声を上げた。さながらミッドがシリウスによって殺された、あの時のシリウスの笑いのようだった。
「お前に子守歌を歌ってやろう、<神の愛児>の詩だ」
神の膝元で安らかに――玉座に居座れ 王よ
僕は生きる――生き続けよ
寝息を立て――健やかに
僕は生きる――生き続けよ
悪魔の手に導かれ――貴方様こそが 王よ
僕は生きる――生き続けよ
悪魔のなすままに――貴方様こそが 王よ
僕は生きる――生き続けよ
――愛犬シリウスと共に野を駆け――
雨露のように冷たく――冷徹が王
犬のように凶暴で――悪犬シリウスが王
母のように優しい――全てを生み出すが母
彼こそ 神よ――貴方様こそが 王よ
おお 神よ――ああ 王よ
破壊の悪魔 神よ――王の手によって破壊し
創作の父 神よ――創作しよ 新たなる父 世界を
神よ 涙あれ――時には涙をお見せ下さい
神こそ 悪魔よ――私にのみ その涙を下さい
僕は生きる――生き続けよ
微かな吐息に誘われ――貴方様の道を進めよ 王よ
雨が降りしきる中、彼は闇へ姿を消した。取り残されたリードの空虚な心はこの情景を見るだけでも痛いほど伝わってくる。共に戦った戦友を魔の手から引き戻すことが出来なかったリードは雨に乗じて涙を流した。結局のところ、俺は何もできなかったではないか、俺が考えてきたこともリストの手の平で転がされてる駒に過ぎなかったと思うだけで辛いのに、その上、何も出来なかった命を守るため、友リストに最後に嘘をついてしまった。
リードは声にならない怒りを腹の底からぶちまけ、雨が降ってくる暗黙の夜空に吠えた。片手のワイヤーを血塗れになりながら、噛みちぎり無線機を取り出し、議長に通信した。「議長、今から報告があります――」
☆HEAVY GAUGE
written & composed by TAKURO
arranged by MASAHIDE SAKUMA & GLAY
愛を忘れたい この世界の終わりと共に
いつも眠れない 覚醒す 真夜中のこの時間
Before I'm dead 悲しいわけじゃない 少しだけ呼吸が止まる
Before I'm dead 淋しいわけじゃない 想い出が血を流す
バカに気の早い 近隣の野望はいかに?
明日を信じない いやそれは期待することと同じか
Before I'm dead 両目をふさいだら 真実が見えるだろうか?
Before I'm dead どうして気づかない 歴史から学べない?
HEAVY GAUGE 悲しみのキワに立ちすくむ2人に
今 世情の雨が降り注いで・・・
あといくつの夢を踏めば安らかに眠れるのか?
もう誰も愛せない 愛すべき者を持たない
OH みじめで無口なこの夜に
偽りでも側にいてよ やせた手を握りしめ
HEAVY GAUGE 悲しみのキワに立ちすくむ2人に
今 世情の雨が降り注いで・・・
あといくつの夢を踏めば安らかに眠れるのか?
もう誰も愛せない 愛すべき者を持たない
OH みじめで無口なこの夜に
偽りでも側にいてよ やせた手を・・・
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