Epilogo


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 街道には、暖かな日差しが満ちている。
 長靴から外へ続く道は、周囲になにも遮るものの無い広大な景色を旅人に見せていた。
 指輪に文字列が光り、通信の受信を告げる。
『――こちらはアンドレアだ・・・兄貴、今どこにいるんだよ?』
 フッ、と笑みを浮かべ応答するカルロ。
『ファミリーでの呼び名も久しぶりだな、アンディ。』
『ああ・・・・・・で、どこだ?親父が結構血眼になって探してるぞ?』
 ・・・・・・あの親父のことだ、よくやった!などといって抱きついてくるのは必至だろう。
『漢に抱擁されるのだけはゴメンだ・・・から現在進行形で逃げてるんだよ。』
クックック、と向こう側で笑っている声が聞こえる。容易にその光景が想像できたのだろう、アンディもその経験はあるはずだ。
『分かった・・・じゃあ、そのまま適当に旅を続けててくれ。ああ、それと・・・』
『ん?』
『任務放棄で親父がキレてる。ということで、目標がそっちに向かってるから後はよろしくな。』
『はぁ!?お前、ちょっと待――』
「て・・・・・・」
 背後にもやはり何も無い街道。その道を、一台の車が走ってきていた。

 空を見上げると、美しい青空。
 そう、思わず笑ってしまうような、そんな空だった。








アトガキ。


後書き・・・WEBverともいいましょうか。
ちなみに、文集にもちゃんとした後書きはありますが、それは一応割愛ということでよろしくお願いします、はい。

で、このERETICI・・・色々と担当のY少年やら挿絵担当のW少年やらに迷惑かけたり無理を言ったりしたものですが、恐らく文集では頑張ったそのクオリティを見せてくれることだろうと思っています。

作中には色々なサンライズネタ(ガンダムやらコードギアスやら・・・)が出てきますが、書いてる時の私のテンションがそんな感じだったというだけで、それ以外の深い意味はありません。分かった人は喜んでください。

試験勉強を放棄してこその益荒男である、まる。('07/03/02・・・試験前日)


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