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日本語プライベートレッスンのパクさんが韓国に帰る。
鎌倉には1回しか行ったことが無いので行きたいと言うので、韓国から両親が来て忙しいキムさんを置いて、イさんと3人で鎌倉に行った。
大仏や長谷観音は有名所、こんなに寒くても人がいっぱい。お決まりのコースでは無く、ちょっと違った鎌倉体験をと竹のお寺、報国寺と向かいの浄明寺へ。
やはり、寒いことと中心から少し離れていることで、観光客が少ない。報国寺を入るや否やから、「すごい、綺麗。静でいいですね」と感動している。紅白梅が咲いて、千両、万両、十両が実をつけている。蝋梅も、まだ蕾の三椏も美しい。
「先生、こんな綺麗なところ知っていてすごい」と感激。まあね。これだけホームスティ経験していると誰をどこに連れて行けば喜ぶか大体わかってくるのです、とちょっと鼻を高くする。
浄明寺の紅白梅は見事だった。
ゆっくり歩いていると昼食時間になったので浄明寺境内にあるイタリアンレストランに行く。
「先生お寺でイタリアンですか?」と2人は言った。良いんです。美味しければ・・・。
鎌倉野菜を使って、店内の石釜でパンも焼いているこだわりのレストランだ。
私はお魚の料理をメインに
レストランは山の中腹にある。本堂に向かって降りて行くと、さっきレストランの暖炉の前に居た猫が通り道の階段でじっとしていた。上の木には何匹かのリスががさがさ木を揺らしている。「狙っているんだね」
ネコの脇を通り過ぎながら見ると、なんとネコはそこで目をつぶって眠っていた。
浄明寺茶室は私のお気に入りの場所。開け放たれた障子から冬の寒さが容赦なく流れ込み、赤い毛氈が敷かれた畳が茶室の静けさを際立たせる。水禽窟がある縁側の向こうに蹲と石庭。そこだけ静かな時間が流れて行く。
しかし、昨日は寒かった。わが街では降らなかった雪が、電車で30分しか違わない鎌倉では、そこかしこに残っていた。玄関の広い土間から上がり、畳の真ん中に置かれている火鉢に直行。
浄明寺特製の落雁は食べてしまってから写真を撮らなかったことに気が付いた。
外は寒いのに、淡いピンクの萩茶碗に点られた抹茶はすがすがしい春の色。
お茶を飲みながら見ていると椿の木の下を悠々と、さっきの猫が歩いていくのが見えた。
茶室を出たところで木々をわたるリス(これは台湾リス、増えすぎて鎌倉では困っている)を写真に撮ったつもりが、目の前をジャンプしたリスの後ろ足と尻尾しか写っていなかった。
ここにジャンプしているリスのお腹が
山門に歩いて行くとさっきの猫がまたしても方丈の縁側で寝ている。
どうしてもその寝姿をカメラに収めさせたいらしかった。