虹の色エンピツ~心日和~

虹の色エンピツ~心日和~

鬱が治ったキッカケ。



私の鬱が治ったのにはキッカケがありました。

「こんな私なのに見捨てないでいてくれるこの友人達を失いたくない!!」
と強く思うようになったからです。

リストカットしても、その傷跡を見せても周りの友達は受け入れてくれる。
「辛いときは呼んでね」「いつでも電話して」って言ってくれるし、助けになってくれる。
私のことを心配し、力になってくれる優しい友人たち。
でも、その心の中は?今は良くても段々呆れて来るかもしれない。
このままだとこんな優しい友人たちも失ってしまうかもしれない。


そうしないためにはどうしたら良いのだろう…。


私はこれから一生この暗闇の中で生きていくんだろうか…??


一生抜け出せないかもしれない恐怖と、友達を失う恐怖。
どちらも絶対に嫌だと思いました、何としても克服しなければと。
そうしないと私は生きていけない。

それからの私は数ヶ月間、毎日大学から帰って、どうしたら良いのか部屋で考え続けました。
初めは思考の迷路で、何回も考えては納得して、また同じ事を考えて…の繰り返し。

そして考えているうちに、ある事に気付きました。



「今まで自分が辛いことを周りのせいにしていたけれど(心の中で)、もしかしたら私自身の問題かもしれない。」


「私自身が変わらない限りこの苦しみは続くんだ…!」


「だったら自分の事について考えてみよう。」



そう思い立ったらあとは早かったかも…。
誰だってそうだと思うけれど、自分の嫌な部分を認めるのって凄く辛くて、
その間も何度もリストカットをしたし、泣きながら考えたりもしました。
でもここで逃げ出してしまったら逆戻り、苦しみから逃れるためには死ぬしか道はない。
毎日死んでしまいたいと思って生きること…。
それだけは絶対にイヤだ、そう思って諦めなかった。

その間の事は今はあまり覚えていないけれど、
とにかく私の人生の中で一番頭を使ったんじゃないかと思う。


そして考え初めてからずいぶん経って、朝、目が覚めた時何かいつもと違う事に気付いた。

カーテンを開けて、外を見たら空が凄く青かった。
視界も澄んだ感じ、何て言ったら良いんだろう。
今までは暗闇の世界だったのが、いきなり明るい世界になったって感じかな。
初めて清々しい気持ちになって、心の闇も何もなかった。


自分の事も嫌いじゃなくなっていたし、新しい私がそこにいた。


それから先は今と同じで、友達と話していても何の疑いも持たないようになったし、
気持ちも前向き、心から楽しいと思うようになった。
そうか、今までの事、結局は私自身の弱い心が原因だったんだ。
友達が信じられなかったんじゃなくて、私自身を信じられなかった。
だからこそ友達を疑ってしまって、その気持ちがいつでも拭いきれなかったのかも。
自分の容姿が気にいらなければ、オシャレする努力をすればいい。
自分が何かしてもらいたかったら、まず自分から行動しないと始まらない。
今まではピアノ以外は何もせずに諦めていただけ。
何もかも積極的に自分から歩いて行けばいいんだって事に気付いた。
自分から人に与えてもいないくせに、「優しさをちょうだい!!」
くれないから「私のことが嫌いなんだ…」って間違った考え方をしていたんだ。
貰ってばかりいる人間の事を誰が好きになるだろうか。

例えば、人と会話をする時に一人だけずっとしゃべってて楽しい?
お互い相づちを打って、お互いが話をするから盛り上がって楽しいんじゃない?
どんな考えでも一方通行じゃいけないんだなって思った。

だから今鬱病で苦しんでいる人にも言ってあげたい。
まずは自分について見つめ直してみたらいいんじゃないかな?
人に対してどういう考えを持っているか。
自分の事しか考えていないんじゃないか。
自分だったら何をされたら、言われたら嬉しいか。
自分の嫌な部分を見つめる事って辛いけれど、それを乗り越えたらきっと楽になれるよ。

文才がないから良い言葉が見つからなくて、伝わらないかもしれないけれど。



→「 神経内科 」へ。



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