虹の色エンピツ~心日和~

虹の色エンピツ~心日和~

私とピアノ。



ピアノは今でも私の人生の中で大切な楽器。
そして鬱時期の私にとって一番支えになったものだと思う。
スランプ以外の時はどんなに辛いことがあってもピアノを弾く事で忘れられたり、
気が楽になったりって言うのもしょっ中だった。
上手く弾けなくてスランプにばかり陥っていた時期は、
ピアノの事が大嫌いになって、見るだけで涙が出たり、
練習室の壁に向かって楽譜を投げつけて、床に楽譜が散乱していて、
それを先輩が見て「どうしたの!?!?」って言う事もあったけど。

何度「私には向いていない、もうピアノをやめよう」と思っても
何かの魅力に引き寄せられて、またやる気になっていた。


リストカットにしても、ピアノに助けられていたのかもしれない。


鬱の治りかけの時も、無性に切りたくなって、
「切りたい切りたい!!」って思っていても友達や先生の
「もし間違って神経を切ってピアノが弾けなくなってもいいの?」
の一言で何とか気持ちを抑える事が出来た。
今思えば酷く切った時も、無意識にピアノの事を思って思いとどまったんじゃないかと思う。

また、私が今こうして楽しくピアノを弾けるのは「鬱」があったからだと思う。
鬱の時は友達も親も何もかも信用できなくて、常に孤独感があったけれど、
ピアノは練習すれば成果が出るし、裏切らない。
「私にはピアノしかない!!」と思って必死に練習していたから、
その時の必死な練習が今の私の音楽を作っているんじゃないかと…。
1~4年まではもう気が違ったように朝から晩まで練習して、
遊びに行こうと誘われても「ピアノの練習が…」って断っていたなぁ。
何てつまらない子だったんだろう(笑)

今は自分の練習方法もあって、本番までの持って行き方も、
自分が本番どういう状態になるかも分かっているから、
遊びたい!と思ったら遊ぶし、練習したい!と思ったらとことん練習する☆
鬱の時は「練習したくない…」と思っても、
練習しないと何か不安で取り憑かれたように練習してた。
無駄な練習をしていたんじゃないかな、と思うけれど、
さっきも言ったようにやっぱりそれも今の私を作っているんだろうな。
辛い時期を一緒に乗り越えたピアノだからこそ、
今でもこんなに大好きで大切な親友なんだと思う。

何でもそうだけど奥が深いから、これからも色々吸収して、
「楽しく」ピアノを勉強して行くつもり☆

どうしてこんなにピアノに魅了されているのか分からないけれど、
何か運命があるのかな、と思って大切にしていきたいな。



→「 消えない傷 」へ。



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