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July 18, 2005

『死神の精度』伊坂幸太郎

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91883)

カテゴリ： ♪本の覚え書き♪

指定されて死ぬことが決まっている人間をどこか冷めた目で観察する彼によって語られる人間模様。

おもしろかたです！
まずこの設定がすごいですよね。ぽつりぽつりと彼の仕事をあかされてゆくのもおもしろかったし、自分にはいいところがないと悲嘆にくれて「今死にたい」という人に向かって心の中で「残念だが今は死ねない」とつぶやいてみたり、まさかこの題名で笑える内容とは思わず、第一話を読みながら声を出して笑っていました。

しかしそこは死神、いろいろなことをクールに決断してゆきます。
６つの短編がおさめられているのですが、それぞれがとってもいい話で、登場人物それぞれがいい味をだしているんです。しかしそんな彼らも死んでゆく。だから今を精一杯後悔のないように毎日を送らなければとこっちが考えさせられましたね。

そしてこの死神の彼のように「知らない」ということを恥じずに生きてゆくのはとってもかっこいいことなんだなということも知りました。
人間社会に下りてきて一番の楽しみがミュージックという死神。音楽とスポーツは壁がないというところもよかったです。

そして最後の短編。これを読むと一気に押し寄せてくるものがあります！ぜひ読んで味わってみてください♪♪

下記のところで『死神と写真と装幀と』と題して伊坂さんのコメントが載っていました。お好きな方はご一読を。　http://www.bunshun.co.jp/accuracy/index.htm　

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