December 5, 2005
カテゴリ： ♪本の覚え書き♪
母子家庭、不倫をしていた女性、退職間近の男性、彼女が突然留学してしまった彼だったりと、複雑な中にいる主人公達なのに軽い笑みを浮かべて読んでしまう、そんな物語でした。
けして軽く考えているのではなく、不器用だけれど前向きでじわじわっと心が温まるような物語。
どれも心ひかれ、彼らの先を想像せずにはいられないものばかりでしたが、最後の書き下ろし『うぐいす』が中でも心に残りました。
…私は死ぬのは恐くありません。しかし私の死と同時に、愛したひとの思い出がこの世から消えてしまうのが悲しくてならないのです。…
そんなサトヨさんの気持が、世田谷線の響きとともに私の中をこだまするのでした。
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好きな時間に好きな世界へと入り込める本。<br>図書館を最大限に利用して、家事育児の合間に新たな本との出会いを求めて前進（迷進?!）中です。
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