やっぱり本が好き♪

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July 3, 2008

『その男』　池波正太郎

(6)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91883)

カテゴリ： ♪本の覚え書き♪

ある年齢になると脳の動きが変わるという話を読みました。
若いうちは活発に新しいことを覚えるらしく、それ以降は何かと何かを結びつけることに活発な動きをみせるようです。

その年齢にすっかりなっているらしく（笑）、時代小説や歴史物を読むのがとても楽しいのです。歴史上の事件を取り上げた話で主要人物のほかにいろいろな人が実は関わっていた。あっちとこっちの利害が結びついて起こった。などという内容にそれはドキドキワクワクしてなるほど～などと思ってしまうのです。

これ以上読みたいと思ってしまう作家さんを増やしたくない
と、図書館へ行っても無意識に見ないフリをしていた作家さんの一人だったのです（笑）。

しかし看板屋ハマオさんから紹介していただいて我慢できず、おもわず図書館へ予約を入れた本でした。

やはり！おもしろかったです～♪
借りてみたら文庫で３巻ものだったのですが、歴史の話もさることながら１巻が主人公の恋話の一番気になるところで終わっていたので、次の本が届くのが待ち遠しかったです～。

時は幕末、一人の男の子の生い立ちから物語が始まり、彼の成長などからこの時代にするっと入ってこの時代がわかってきた頃内容も動き出します。

新選組ができたり、いろいろな藩や幕府の画策、面白いですね～。
しかしなんといってもこの本で印象深かったのは西郷隆盛でした。始めのうちは主人公も直接出会ってはいなかったのですが、人づてに語られているだけでただ者でない感じが伝わってくるからすごい。早く主人公が出会って、彼について直接語らないかと気持も逸ります。

そして語られた西郷隆盛は教科書でもよく見る写真そのままの存在感あふれる人でありました。

彼の周りに集まった人により流されてしまったような人生のようにも感じましたが、それを拒むことなく先頭に立ち続けていたことが彼なんでしょうね。

歴史に関わった有名な人を主人公としない物語だったので事件や流れを第三者の目的にちょっと引いたところから見られるなかなか興味深い一冊でした。
こういうオーラのあふれる偉人に一度会ってみたいものだと思わずにはいられないのでした。

看板屋ハマオさんご紹介ありがとうございました～♪

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