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先日買った「AERA」の表紙は、マイケル・ムーア。今日、約10年ぶりに電話で話した元同僚の会話の中にも出てきたので、マイケル・ムーアの「キャピタリズム マネーは踊る」を見てきた。<あらすじ>2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言われる同時大不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産で、自宅や職を失う人々が続出。本作を撮影中だったムーア監督は、$マークのついた大袋を手にウォール街へと突入して行く。アメリカでは人口の1%の人に富が集中し、下層の99%の人の富をすべて合わせても、その1%の富裕層の富の方が多いのだそうだ。「持てる者がますます富み、持たざる人はますます失う。21世紀の資本主義はこれでいいの?アメリカに追随しないで、そのままの日本でいて」と、マイケル・ムーアは言う。GMの破綻から世界不況に至るエピソードを、風刺を利かせて、わかりやすく伝えている。でも、富の集中は1%。諦めてはいけない。99%の力を合わせなければ。そして、オバマの当選。I'm on your side. と言う言葉に、人々は涙を流す。エンディングに久々に聞いた「インターナショナル」オバマは、この映画の後に、アフガニスタンに兵の増派を決めたりしているけれど、アメリカが変わっていく強い期待を感じた。
2010.01.16
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最近、どうなってしまったんだろうと思うくらい記憶力が悪い。1ヶ月ほど前に見た、映画の名前が出てこないのだ。主演俳優も、あの有名な人~チョコレート工場に出てた・・・と思うだけで出てこない。ネットで調べてみたら、「パブリック・エネミーズ」主演は、ジョニー・ディップ。でも、恐ろしいことに、内容もあまり思い出せないの。寝てないんだけどなあ。それほど心に響かなかったと言うことだろう。去年は、今までで一番映画をよく見た年。ダンナが退職して、二人で出かけることが多くなったのと、予告編をよく見るので、見たい映画が多いこと。ダンナが見たくない映画は、娘と行ったり、一人映画も平気になって、3回行った。いつも行く映画館が、5回見ると1回無料で見られることも大きい。ウィキペディアで「2009年の公開映画」のページがあったので、忘れないように、記録しておこう。内容が記憶に残っているものを★マークで3段階に好きなものを、☆マークで3段階にしてみました。K-20 怪人二十面相・伝 ★★☆☆マンマ・ミーア! ★★☆☆ベンジャミン・バトン 数奇な人生 ★★★☆☆☆余命 ★★★☆チームバチスタの栄光 ★★☆チェンジリング ★★★☆☆☆イエスマン “YES”は人生のパスワード ★☆レッドクリフ ★★☆スラムドッグ$ミリオネア ★★★☆☆☆グラン・トリノ ★★★☆☆☆ 余命1ヶ月の花嫁 ★★☆60歳のラブレター ★★☆☆アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン ★★☆ターミネーター4 ★☆☆愛を読むひと ★★☆☆劔岳 点の記 ★★☆☆ディア・ドクター ★★☆☆ノウイング ★☆☆ハリー・ポッターと謎のプリンス ★☆☆アマルフィ 女神の報酬 ★☆☆私の中のあなた ★★☆☆ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ ★★★☆☆あなたは私の婿になる ★★☆さまよう刃 ★★☆☆カイジ 人生逆転ゲーム ★★★☆☆僕の初恋をキミに捧ぐ ★★☆沈まぬ太陽 ★★★☆☆☆ゼロの焦点 ★★★☆パブリック・エネミーズ ★☆イングロリアス・バスターズ ★★☆☆2012 ★★☆
2010.01.08
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今日の夕刊に、「3Dテレビ時代幕開け」の記事が出ているけれど、今年初めて見に行った映画は、3Dの「アバター」。夫婦50割引の1000円に300円プラスして、専用の3Dめがねをもらった。3Dめがねは、赤と青の左右色の違う紙製の眼鏡かなあと思ったら、割としっかりしたサングラスのような眼鏡。私は普段眼鏡をかけているので、二重にかけたわけだけど、3Dでない予告編は、画面が黒っぽいだけで違和感はなかった。さて、「アバター」あらすじは、下半身不随になり、車いす生活を送るジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く。慣れない土地で野犬に似たクリーチャーに襲われていた彼は、ナヴィ族の王女(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。と、言うようなよくある内容だけど、映像がきれい。衛星パンドラは、アニメの「もののけ姫」みたいな世界で、ナヴィ族や出てくる生物のCGがすごい。アカデミー賞のメイクアップ賞や美術賞は絶対取るだろうなあ。3Dはすごく楽しめた。私たちはいつも一番後ろの席で見るんだけど、ふわふわ浮かぶクラゲのような生物は、2席前まで来るような感じだったし、空を飛んでいるときは、自分も一緒に飛んでいるような感じ。映画を見ているよりも、USJのアトラクションのよう。アトラクションは、数分で終わって、あ~もう終わり?という感じだけれど、約3時間も楽しめる。そう考えると1300円ってとってもお得。この映画は、絶対3Dで見た方が面白いと思う。新聞の記事にはアバターの写真が出ているけれど、これからどんどん、こういう作品が出てくるんだろうなあ。
2010.01.07
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昨日、公開されたばかりの「沈まぬ太陽」を見てきた。昔、原作を読んですごく感動したので、すごく楽しみにしていた映画だ。今月見た映画をお勧め順に。「沈まぬ太陽」【ストーリー】昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命じられた。かつて共に闘った同期の行天四郎が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たすも不遇な日々は続くのだった。そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こり…。 原作は、国民的人気作家・山崎豊子の同名小説。累計700万部を超える大ベストセラーで、かつ、未だ映像化されていない最後の傑作と言われる小説の、待望の映画化だ。主人公・恩地を演じるのは、渡辺謙。途中10分の休憩を含み、3時間を超す大作だが、全く時間を感じさせず、見応えがあって、ぐいぐい引き込まれた。あれだけ長い長編を、上手くまとめたなあと思う。今の日航の問題の原点なので、帰ってからも、主人公や、会長、当時の政治家などモデルが誰なのか調べてみたりした。これ以外に、最近見た映画。「私の中のあなた」【ストーリー】11歳の少女アナは、白血病の姉に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によってこの世に生まれた。母サラは愛する家族のためなら当然と信じ、アナはこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきた。そんなある日、「もうケイトのために手術を受けるのは嫌。私の体は、自分で守りたい」と、アナは突然、両親を相手に訴訟を起こす。しかし、その決断にはある隠された理由があった…。 娘と見にいって、久々に泣いた。母親の気持ちも分かるし、アナの気持ちも分かる。内容は重いけれど、ケイトの恋愛エピソードなどもあって、ほのぼのとした後味だった。ケイト役の子がすごく上手い。ケイトが作ったアルバムに書いていたメッセージの訳(ちなみに訳者は戸田奈津子さん)が少ししか無くて、なんて書いてあるのかが気になった。党首なら、わかるんだろうなあ。「さまよう刃」【ストーリー】残虐な犯罪を続ける少年犯。彼らは“少年法”に保護されている。最愛の娘が、少年達によって、凌辱され殺された。ある日、謎の密告電話により、失意のどん底に落ちていた父親・長峰重樹は、犯人を知ることになる。「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う…。そして、長峰を追う2人の刑事。織部孝史と真野信一。被害者の絶望は、永遠に消えない。そして、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。法律を守る。という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。それぞれが苦悩しながら、事件は衝撃の結末に向けて、加速していく…。 ダンナの好きな東野圭吾の作品だけれど、私は原作を読んでいない。寺尾聡がやっぱりよいなあ。ラストは、一瞬どうなったのかと思ったけど、ちょっと考えて、ああこういうことだったのかとわかった感じ。少年犯罪の処罰のしかたは、やはり今のままではいけないと思う。「あなたは私の婿になる」【ストーリー】ニューヨークの出版社で編集長として辣腕をふるうマーガレットは40歳。その暴君ぶりから社内では密かにクソ女呼ばわりされていた。が、ある日突然、国外退去を告げられ愕然とする。実はカナダ国籍の彼女、うっかりビザの申請を怠っていたのだった。このままではせっかく築いたキャリアを失ってしまう。窮地に立たされ、咄嗟に絶対服従のアシスタントで28歳のアンドリューと結婚することを宣言するのだが…。 飛行機の中で見た作品。公開前で、得したなと言う感じ。
2009.10.25
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お化粧を落としたら、右目の下から頬にかけて、青黒いあざが出てきた。一昨日、敦賀の映画館で、大失態を演じてしまった。最近、趣味は映画鑑賞です。と言えるかな?と思うくらいよく映画を見ている。ダンナとも、娘とも、一緒に出かけると、映画を見て、食事をして、と言うことが多い。一昨日、敦賀で見たのは遅ればせながら、「ターミネーター 4」「ターミネーター」は、1と2を見たのに、3を見ていないので敬遠していた。ダンナはが選ぶ座席は、いつも画面の左側、後方。私の希望は、通路そば。一昨日、映画が終わって、まだエンドロールが流れているとき、トイレにも行きたくて、まだ暗いのに階段を下りていった。ちょっと広めの通路まで来たとき、出入り口が右側だったので、腰をかがめて座席を横切った。じゃまにならないかなあと客席の方を見上げていたら、そのとたんに、が~ん。段差があって、両手にものを持ってたもんだから、階段の角が、顔面直撃。顔なのに、頭も痛く、しばらく立てなかった。電車で帰るのに、腫れたら大変と、トイレに駆け込んでハンカチで冷やしていたら、映画館の人が氷を持ってきてくれた。処置が早かったので、腫れが少なくて済んだ。前を向いて歩くこと、映画は、暗い間に立たないこと を反省。ちなみに最近見た映画、「アマルフィー」「ディア・ドクター」「愛を読む人」「ノウイング」
2009.07.30
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今月はよく映画を観ている。一昨日は、「剱岳 点の記」を見た後すぐに「60歳のラブレター」を見た。夫婦二人で2本見ても4000円。あまりお金をかけずに、二人で楽しめる娯楽だ。あまりしゃべらずに二人で過ごせると言うのもいい。「60歳のラブレター」は、全国から寄せられた手紙をまとめた書籍「60歳のラブレター」を原案に、タイプの違う三組の夫婦の人生模様を描いている。世代が近いので、自分と重なるところもある。なかなかいい話だなあ、と思ったけれど、2時間ドラマでも良さそうな内容。特に映画館に行かなくても、DVDでも良さそうだ。「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」近くの映画館でしていないので、娘と一緒にちょっと遠いところまで見に行った。ジョシュ・ハートネット×木村拓哉×イ・ビョンホンという話題の3人なんだけど、難しいし、気持ち悪い。1回だけでは何が言いたいかよくわからないんだけど、もう一回見る気が起こらない。せっかく人気の俳優を使っているのに、もったいないなあ。何度も見たくなるような内容にすればいいのに。木村君は、顔をウジ虫が這っても目を開けたままで、すごく頑張ってるとは思うけれど、人物設定がはっきりしていないのと、セリフが少ないのは、英語が苦手だからだろうか、なんて思えてしまう。2046といい、なんか訳の分からない映画ばかりでるなあ。今日の、「スマステーション」では、「月1ゴロー」でこの映画を取り上げるらしい。吾朗ちゃんは、どう評価するのだろう。
2009.06.27
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久々に見ごたえのある映画を見たので・・・「剣岳 点の記」【ストーリー】日本地図完成のために、命を賭けて登頂に挑んだ男たちのドラマ 明治40年、地図の測量手として、実績を上げていた柴崎芳太郎は、突然、陸軍参謀本部から呼び出される。「日本地図最後の空白地点、劔岳の頂点を目指せ」―当時、ほとんどの山は陸地測量部によって初登頂されてきたが、未だに登頂されていないのは劔岳だけだった。柴崎らは山の案内人、宇治長次郎や助手の生田信らと頂への登り口を探す。その頃、創立間もない日本山岳会の会員も剱岳の登頂を計画していた。 山の景色が、素晴らしい。過酷な撮影だったんだろうなあ。本当に見ごたえのある映画だ。浅野忠信が、落ち着いたいい俳優さんになってるなあ。この頃、すぐ眠い・・・・
2009.06.26
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昨夜は、かなり書いたところで、画面が一つ元に戻ってしまった。Vistaになってから、それが悩みの種。ときどきそういうことが起こる。マメに保存してなければ、あ~あと言う感じ。私が何か間違った操作をしているのかも知れないなあ。今週末で終了するので見たかった「余命」を見てきた。「チェンジリング」と共に、強い母性を感じた。<余命>【ストーリー】命の尊さ、生きることの素晴らしさを描く感動作 敏腕外科医・百田滴(松雪泰子)は結婚10年目にして妊娠する。過去に乳がんを患い、子供を授かることを期待していなかっただけに、カメラマンの夫・良介(椎名桔平)と至福の時間を味わう。しかし喜びもつかの間、全身性の乳がんが再発する。出産は38歳の滴にとって最後のチャンス。しかし産んだところで自分は育てられない。子供を諦めて治療に専念すべきか、ガンの進行を早めることになっても子供を生むか、病を知り尽くした滴は苦渋の決断を迫られる…。 泣けた~結婚10年目にして妊娠、そして死に至ることがわかっている癌の再発。なだらかな死への道を選ぶか、大きな喜びを得るために早まる死への道を選ぶか、究極の選択だ。私には、滴の選択がよくわかる。でも、男性や、若い女の子には受け入れがたいかも。自己満足でしかないと、映画自体に賛同できないかもしれないな。私も自分は理解できても、娘が同じ立場だったら少しでも長生きする方を選んで欲しい。滴は早くから親をなくして自立してきた。誰にも頼らず、気丈に生きてきたのだろう。強いけれど繊細でなそんな滴役に松雪泰子はぴったりだ。でも、妊娠8か月ぐらいでした行動は理解できない。産むと決めたのだから、夫婦で出産の喜びを分かち合い、子どもの将来のこと、病気にどう立ち向かっていくかを話し合ってほしかった。でも、最後、大きくなった息子が「生まれてきて良かった」と言う場面で救われた。少ししか出ないけど、息子役がいい。滴が確かに、彼の中に生きていると感じさせてくれた。滴の故郷の奄美大島の風景がいい。行きたいなあ。<チェンジリング>【ストーリー】C・イーストウッド×A・ジョリー、夢のコラボレーションで贈るサスペンス 1928年。ロサンゼルスの郊外で息子・ウォルターと幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン。だがある日突然、家で留守番をしていたウォルターが失踪。誘拐か家出か分からないまま、行方不明の状態が続き、クリスティンは眠れない夜を過ごす。そして5ヶ月後、息子が発見されたとの報せを聞き、クリスティンは念願の再会を果たす。だが、彼女の前に現れたのは、最愛のウォルターではなく、彼によく似た見知らぬ少年だった。 見ごたえのある映画だ。内容も面白く、引き込まれた。アンジョリーナ・ジョリーがすごくいい。「ウォンテッド」でアクションと恐い演技を見せた女スパイと同一人物とは思えない。深い悲しみの中に、強さを秘めた目の力がすごい。これは実話だと言う。ロサンゼルス警察の失態をここまで描けるのがすごいなあ。舞台は1930年前後だが、服装も素敵、古い映画の画面を見るようで、全く違和感がなかった。日本の映画やドラマだとセットのような感じがするのに、何故なんだろうなあ。<チームバチスタの栄光>【ストーリー】高難度の心臓手術「バチスタ手術」を26回連続で成功させていた“チーム・バチスタ”に、3度続けて術中死が発生。内部調査を任された田口(竹内結子)が適当な報告で締めくくろうとした矢先、厚生労働省から派遣された切れ者役人の白鳥(阿部寛)が現れる。2人はコンビを組んで、“チーム・バチスタ”のメンバーを再調査することになる。先日、ひじかた花梨さんが、この本のことを書かれていた。DVDを借りて見ようかと思ったら、ちょうどテレビで放映された。内容は面白い。それは、原作が面白いからだろう。でも、映画はハ~。こんなチーム・バチスタに手術をしてもらいたくない。「余命」の滴も「チェンジリング」のクリスティンも仕事のできる、凛とした女性だったけれど、この中に出てくる女性は何なんだあ。ちょっと何かあると泣きだしたり、「ワーキャー」言う看護師。手術室ですぐ器具は落とすし・・・竹内結子も、内部調査を依頼されるほどの能力があるとは思えない。あーあのしゃべり方苦手だなあ。「薔薇のない花屋」みたいに恋愛ドラマや子ども相手だったら違和感がなかったけど。阿部寛は面白いんだけど。
2009.03.04
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久々に、心に残る素晴らしい映画を見た。今までも、いつまでも記憶に残る映画があったが、多分、この映画もそうだと思う。<ベンジャミン・バトン 数奇な人生>【ストーリー】さよならだけが人生。でも、さよならこそが人生―― ブラッド・ピット主演の静かで壮大な人生のドラマ 1918年、ニューオーリンズ。生まれながらに80歳の姿で生まれたベンジャミンは、父親に老人ホームの前に置き去りにされた。しかしそこで働くクイニーに育てられ、少しずつその肉体は若返っていく。そして1930年の感謝祭、彼はその後の人生を変える女性、6歳のデイジーと出会う。2人はすぐに心を通わせ、ベンジャミンの身体の秘密もデイジーは受け入れた。その後ベンジャミンは船員として働き始め、海へと出るが……。 原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。80歳の肉体で生まれ、歳をとるごとに若返っていく男・ベンジャミンの生涯を描いた、静かで味わい深いドラマだ。普通の人々とは違う時間を生きる彼が経験する出会い、必然たる数々の別れ、そして最愛の女性デイジーと愛し合う姿。その一瞬、一瞬を、鮮烈かつ印象的に映していく。ベンジャミンを演じたブラッド・ピットは徐々に若返る男という難しい役柄を、これまで見せたことない寡黙な演技で淡々と表現。ケイト・ブランシェット演じる生命力あふれるデイジーと対比すると、その印象はさらに強くなる。ベンジャミンの生涯を通して、愛や生、死についてじっくりと考えたくなる作品だ。 物語は、ベンジャミンの日記をひもとく形で、彼の一生を追う。ファンタジーで、約3時間ととても長い映画だが、長さを全く感じさせなかった。特に泣ける場面やドラマチックな場面があるわけではないが、深い余韻が残る。普通の時間を生きるデイジーと、80歳の赤ちゃんから徐々に若返っていくデンジャミンが、実年齢に近い容姿で交差する一瞬、その時間が、短いのがわかっているだけに、愛し合って至福の時なのに、深い悲しみを感じさせる。その後の彼らの選択は、何故?と思うが、そこが普通の人には計り知れない苦悩からの結論なのかもしれない。デンジャミンを取り囲む、周りに人たちも、とても丁寧に描かれて、一人ひとりの優しさを感じるのも、観ていてとても気持ちがいい要素だろう。それにしても、老人から若い青年まで演じるブラピがすごい。子どものような老人は、顔と体を合成していたんだろうが、まったく違和感を感じさせない。CG技術の進歩があったからこそ、この作品ができたのだろう。若い顔のブラピは、すごくきれい。でも、その時のデイジーの後ろ姿に老いを感じて、余計切ない。アカデミー賞、13部門でノミネートと言われているが、納得できる作品だ。
2009.02.10
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<K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝>【ストーリー】1945年の架空都市<帝都>。19世紀から続く華族制度により、極端な格差社会が生じる日本で、世間を脅かしている強盗がいた。“怪人20面相”と呼ばれるその強盗は、富裕層だけをターゲットとし、美術品や骨董品を魔法のようなテクニックで、次々と盗み出すというのだ。頭脳明晰でこれまでも数々の事件を解決してきた探偵、明智小五郎は、サーカスの人気曲芸師、平吉が謎の怪人20面相<K-20>だと疑い、捜査を始めるが…。 元祖・探偵小説のヒーロー、怪人20面相をバットマンやスパイダーマンのような全く新しいアクション・ヒーローとして甦らせた発想のセンスに拍手。出演は、金城武、仲村トオル、松たか子ほか。監督は、『ヴァージニア』で世界的に評価され、近年は『アンフェア the movie』など脚本家としても活躍している佐藤嗣麻子。 お正月に高速で読んだパンフレットに、松たか子のインタビューが載っていた。松たか子演じる令嬢の名前が、ありそうで滅多にない私の名前。いっぺんで見たくなって、公開されてすぐに娘と見に行った。娯楽作品としてすごく面白い。金城武は身が軽く、スタントマンやCGを使っているんだろうけど違和感を感じさせない。やっぱり凄いなあと思う。ただ、ちょっとくぐもった声は聞きとりにくい。明智小五郎が、もっと正義の味方だったのにと思ったら、やっぱり。私は、小林少年も怪しいと思ったのだが。出てくる子役の子も、すごく演技がうまかった。<マンマ・ミーア!>【ストーリー】母と娘の愛と絆と旅立ちのとき ギリシャの島で小さなホテルを営むドナの愛娘ソフィの結婚式前日、三人の男たちが島にやって来る。父親を知らずに育ったソフィの夢は結婚式でヴァージンロードをパパと二人で歩くこと。かつての母の恋人サム、ハリー、ビルのうちの誰かが自分の父親だと見当をつけたソフィが、内緒で招待状を送ったのだ。式の準備でただでさえ大わらわのドナは、昔の恋人たちの出現に大ショック。果たしてソフィの父親は誰なのか? 「ダンシング・クィーン」「恋のウォータールー」など70年代に次々とヒット曲を放ったABBAの楽曲から誕生したミュージカルは、今や世界中で上演を重ねる大人気の舞台だ。その待望の映画化を担ったのは、ロンドンでのオリジナル版を手がけた演出家フィリダ・ロイド、脚本のキャサリン・ジョンソン、製作のジュディ・クレイマーという女性クリエイター・トリオ。ステージの高揚感を丸ごとスクリーンに甦らせている。歌って踊るヒロインには演技派中の演技派メリル・ストリープ。その娘役をオーディションで勝ち取ったのは『ミーン・ガールズ』のアマンダ・セイフライド。バイタリティに満ちた女性たちの生き様が爽快な一本。 予告編で見たギリシャの風景がすごくきれいで見たくなった作品。結婚式の教会は、「崖の上のポニョ」の宗助の家みたいだった。ABBAはあまり知らないけれど、なじみの曲ばかり。ABBAの歌が好きな人には、より一層楽しめたんだろうなあ。愉快で楽しいんだけれど、ハチャメチャドタバタ気味すぎるのが、私にはちょっとしんどい。メリル・ストリープがんばりすぎと思うのは、私だけ?ママやその友達、パパ達が、ちょっと娘に比べたら年齢高すぎるような気もした。結局あの人が父親だったの?と、私が見過ごしたところがあるのかもしれないが、え?と言う感じで終わった。ソフィー役の女の子が歌もうまくて、とっても魅力的。こんな素敵なところがあるんだったら、ギリシャに行ってみたいなあ。今、上映されている、チェ・ゲバラの生涯を描いた2作品。観たいなあと思いながら、観られずに「チェ 28歳の革命」の方が終わってしまう。残念。
2009.02.02
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1月に見たのは、「K-20」と「マンマアミーア」始まったばかりの映画と、もう終了しそうな映画。感想を書きたいのに、眠い・・・ごめんなさい、皆さんのところにも回れません。今日は、初めて孫二人の子持ちをしました。楽しいけれど、ぐったりです。
2009.02.01
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娘と一緒に、レイトショーで「私は貝になりたい」を見てきた。今月は、これで3本目。予告編を見ると見たくなって、最近よく見てる。「ハンサム・スーツ」<ストーリー>母親の残した定食屋を継いだ琢郎は、ブサイクだが料理の腕前は天下一品の優しい男。これまで数々の女性に告白してはフラれ続けてきたが、心優しい美女、寛子がバイトに来るようになってから、琢郎の生活は変わった。しかし、寛子にもあっけなくフラれた琢郎は、自分がモテないのはブサイクなルックスのせいだとひどく落ち込む。そんな時、立ち寄った洋品店で、着るとハンサムになれる“ハンサム・スーツ”を勧められる。 特に映画館で見るほどのことはない内容だが、気楽に楽しめた。脚本は、鈴木おさむ。彼が、奥さんの森三中、大島美幸のために書いたような作品だなあと思った。二ヶ月ほど前に、大島美幸の「ブスの瞳が恋されて」という本を読んだ。子ども時代の壮絶ないじめに胸が痛くなった。悔しさを笑いを取ることで耐えた彼女に、けなげさを感じた。その後、鈴木おさむの「ブスの瞳に恋してる」を読んで、素敵なカップルだなあと思った。最近は二人で洗剤のCM等もしているが、そんなわけで見たいなあと思った作品。娘は、途中でオチに気がついたが、私はなかなかわからなかった。「おくりびと」<ストーリー>所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟だったが、美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。 とっても見たかった作品。うちの近くのシネコンではやっと22日から始まった。納棺師、大悟を演じる本木雅弘との所作が綺麗で見とれてしまった。人はみないつか死ぬが、亡くなった方への畏敬の念をこめて、大切に大切に送り出す。そんな儀式のように感じた。社長の山崎努も社員の余貴美子も大好きな俳優さん。笹野高史が、「また会おうの」と死者を送り出す場面が心に残った。実は、2年前、私は、一回目の手術が全身麻酔だったことや、入院してすぐに元同僚急逝の訃報連絡が入ったこともあって、手術前日、自分もこのまま死んでしまうかもと考えた。でも、いつもしたいと思うことをしてきた自分の人生に全く後悔はなく、死んだら向こうの世界に父親が待ってるんだと思うと、妙に冷静に受け止められた。そんな気持ちを、また思い出した。ただ一つの不満は、妻役の広末涼子。彼女の演技には、いつも温かさを感じることができなくて苦手。もっくんといえば、伊右衛門のりえちゃんがぴったりなんだけどなあ。「私は貝になりたい」<ストーリー>高知の港町で細々と理髪店を営む清水豊松は昭和19年に招集されるが、終戦後、無事に家族のもとへ帰ってくる。しかし、平和な暮らしを取り戻したかに見えた矢先、MPに戦犯として逮捕される。従軍中、上官に捕虜処刑を命ぜられたのだった。拒めば自分の命がないことを占領軍による裁判でどれだけ訴えようと聞き入れられることはなく、重い判決が言い渡される。妻の房江は減刑の嘆願書に署名を集めるため奔走する。 最後まで自分の思いが認められず、自分の人生にも誇りが持てず、生まれ変わったら海の底の貝になりたいという豊松は哀れだ。でも、戦後、このような名もない兵士がたくさん処刑されたのかも知れない。こんな理不尽なことが、戦争だと起こってしまう。田母神発言など、きな臭さが残る今だから、こういう映画を若い人にたくさん見てもらいたいなあと思う。中居君の演技は、驚いて目をむいたりちょっとオーバーなのが気にかかる。でも、すごい減量していて、努力したんだなあ。土佐の海や田舎の風景が素晴らしかった。傑作といわれるフランキー堺が演じた、50年前の作品も見たいなあと思った。 ああ、眠い・・・・・半分寝ながら書いていたのか、誤字が多くて修正。朝、ダンナが中居君はミスキャストだと言う。見てないのに言われへんのとちがう?と言ったけど、私も本心う~ん。巣鴨の同室の人の役で剛が出ていたけれど、この役は草なぎ剛の方がピッタリくるだろうなあ。
2008.11.30
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今月は、映画をよく見た。「20世紀少年」<ストーリー>「終わり」が始まる――浦沢直樹の大ヒットコミックス実写版3部作、第1弾。 ロックスターを目指していたが、今は実家のコンビニを継ぎ、失踪した姉の子供を育てているケンヂ。同窓会で会った旧友から、「ともだち」と呼ばれる教祖が率いるカルト教団が、ケンヂが子供時代に作った「よげんの書」とそっくりの怪しい事件を起こしていることを聞く。その後、仲間の1人だったドンキーが殺され、事件の謎を解こうとケンヂは立ち上がる。しかし、「ともだち」によって、テロリストの汚名を着せられてしまい…。 原作はすごく人気のあるアニメみたいで、賛否両論あるそうだが、原作を知らなくても楽しめた。荒唐無稽だけど、面白い。出演者が豪華で、後で娘と、あそこで誰が出ていたねというのも楽しかった。普通SFって、未来のことを描くんだろうけど、予言の書とそっくりな事件が起こるのは1999年。この漫画が描かれたのは、それより前だったのかな?私には、「ともだち」が誰かさっぱりわからなかったんだけど、ヒントはいっぱいあったんだろうなあ。DVDが出たら、もう一回見たい気がするし、3部作全部見たいなあとも思っている。「容疑者Xの献身」<ストーリー>天才物理学者・湯川教授が生涯で唯一天才と認めた男・天才数学者の石神哲哉は、娘と二人で暮らす隣人・花岡靖子に淡い思いを抱いている。ある日、靖子の元夫・富樫が死体となって発見された。離婚後も何かと靖子たちに付きまとい、どこへ引っ越しても現れては暴力を振るっていた富樫。元妻である靖子が容疑者として捜査線上に上がるが、彼女には完璧なアリバイが存在していた…。 原作を読んだのは2年ほど前。その時もすごく面白くて引き込まれたが、トリックはわかっているのに映画もとても楽しめた。原作に忠実に、あれだけの長編をうまく映画にまとめているなあと思った。原作を読んだときの石神のイメージは、小太りで頭もちょっと薄くなって・・・と、堤真一演じる石神とは全く違ったが、違和感は感じなかった。というより、堤真一の方が合ってるのかもと思えてきた。人気ドラマ「ガリレオ」の映画化だが、ドラマよりもずっと良かった。「P.S.アイラブユー」<ストーリー>ニューヨークからアイルランドへ―大切なものを探す旅 最愛の夫ジェリーを脳腫瘍で亡くしたばかりのホリーは、失意で電話にも出られず自宅に引きこもっていた。やがてホリーの30歳の誕生日がやってきた。届いた贈物の箱を開けてみると、テープレコーダーに入ったジェリーからのメッセージが。思わぬプレゼントに喜びと驚きを隠せないホリー。翌日、メッセージの通りジェリーからの手紙が届けられた。それから、次々と消印のない手紙がホリーのもとに届くようになる…。女性に大人気の泣ける映画と評判がいいので見たけれど、なんか、私には今一つ。最愛の人がいなくなって、本当に空虚な気持になった寂しさや、亡くなった夫からの心温まる手紙などにはじーんとくるし、アイルランドの景色はとても見事なんだけど、何故なんだろう。夫ジェリーの闘病中の様子が全く描かれてないからだろうなあ。闘病中はもっと辛いと思うし、看病する方も苦悩があると思う。きれいに描かれすぎて、物足りないな。あと、DVDで「イルマーレ」韓国のイ・ジョンジェの方や、昨日は、「最高の人生の見つけ方」などはまた今度。
2008.10.25
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ダンナと映画を見てきた。「崖の上のポニョ」と、10分の休憩をはさんで「ウォンテッド」「崖の上のポニョ」【ストーリー】海を臨む崖の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、瓶に入り込んで動けなくなっていたさかなの子・ポニョを助けた。一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、ポニョの父親・フジモトによってポニョは海へ連れ戻されてしまう。それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、妹たちの力を借りてフジモトの蓄えた魔法の力を盗み出し、再び宗介の元を目指すが……。 手書きの絵が、とってもきれいな色使いで温かい。声の出演などの文字も手書きで書かれている。勤めていた頃、子供たちに何度か海の中の想像画を描かせたことがあるが、そんな絵を思い出した。ストーリーは、現代版人形姫という感じだ。「ハウルの動く城」や「千と千尋の神隠し」よりも私は好きだなあ。登場人物が魅力的だからかな。宗助は、お母さんのことをリサと呼ぶ。デイケアサービスの職員として働くリサは、てきぱきと仕事をして、さっぱりしているけれど、子供に対する愛情の深さが伝わってくる。宗助もとても心の優しい素直な子だ。殺伐とした時代に、愛と勇気の物語、という感じだ。子どもたちに見せたい作品だなあ。「ウォンテッド」【ストーリー】上司にはイビられ、恋人は寝取られと、散々な日々を送るウェスリーに突然の転機が訪れる。謎の美女フォックスと彼女が所属する暗殺組織に、暗殺者としてスカウトされたのだ。会社を辞め訓練を重ねたウェスリーは、その身体に秘められた才能も手伝って、一流の暗殺者として頭角を現す。そして彼は父を殺した敵であり組織の裏切り者でもある、クロスの暗殺任務に就くが……。R-15指定だけれど、やっぱりとっても過激な映画。気弱なウェスリーが、どんどん暗殺者に仕立てられていく。迫力あるカーチェイスあり、列車の上でのアクションあり、大型スペクタル巨編のような、鉄橋からの列車脱線事故もあり、てんこもりという感じの映画だ。子どもたちには絶対見せたくないなあ。と思うけれど、どんでん返しもあって面白かった。血しぶきの飛び散る場面満載なのに、スプラッタムービーという感じの気持ち悪さがなかったのも良かった。私は、本当は「20世紀少年」が見たかったんだけどなあ。
2008.09.23
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昨日の日記に下さったコメントに返事を書きながら、自分の映画体験を思い出した。記憶の中にある一番最初の映画は、まだ大阪にいた頃なので幼稚園に入る前。日本映画の、お姫様シリーズだった。母と見たようにも思うし、祖母と見たようにも思うし・・・幼稚園から小学3年生まで、福井県に住んだ。私は4人兄弟の末っ子で、7才上の姉、5才上と3才上の兄がいるが、福井にいるころにはしょっちゅう映画を見に行った記憶がある。ディズニーの「眠れる森の美女」や「101匹ワンちゃん」、「安寿と厨子王」や「白蛇伝」など、夏休みになるとテレビでしているようなアニメをたくさん見に行った。ちょうど兄たちが小学生で、学校で割引券などをもらってきたのかもしれない。小学校3年の夏休み、大阪に転校してきたが、学校で見せてくれる映画が、みんな見たことあるなあと思った。大阪の映画館で始めてみたのは、「ベンハー」だったか「十戒」だったか。えらい迫力あるなあと思った記憶がある。テレビでも、よく深夜映画などをしていたが、周りが年上だったので、小学生なのに、「禁じられた遊び」や「鉄道員」なども知っている、今から考えると、えらいませた子どもだった。深夜映画の中で特に記憶に残っていたのが、小学校5年の頃に見た、「山河遥かなり」と言う映画。もう一度見てみたいとずっと思っていて、去年やっとDVDを手に入れた。 つづく
2008.08.19
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10月8日から公開された「HERO」、水曜日にやっと娘と見てくることが出来た。テレビでは大ヒットと言ってるし、水曜日のレディスデーだし、初めて片松葉杖での外出で、人が多かったら危ないなあと21:20からの最終にして、車で20分ほどのシネコンへ行ってみたら、客席はがら~ん。2箇所のスクリーンでしていて、もう一つが1時間ほど前から始まったのもあるだろうけど、私たちと直前に入ってきた二人連れだけ。おかげで、お行儀が悪いけど、前の座席にギブスの足をずっと乗っけて見ることが出来た。でも、こんな状態だったら採算が合わないだろうからすぐ上映回数を減らすだろうなあ。とりあえず、見に行けて良かったよ。 もう、公開されてからかなり立つから良いかな?<あらすじ>6年前に転勤後、石垣島・北海道・山口を経て、再び東京地検城西支部に久利生公平(木村拓哉)は戻ってきた。再び雨宮(松たか子)は事務官として久利生につく。ある日、久利生は、同僚の芝山検事(阿部寛)が起訴した傷害致死事件の裁判を任される。逮捕された容疑者は、芝山の前では犯行を認めたのですぐ決着が付くと思っていた。ところが公判が始まって、容疑者は犯行を全面否定。小さな傷害事件なのに、付いた弁護士は無罪獲得日本一を誇る蒲生(松本幸四郎)、推定無罪と確実な証拠を求められる。証拠を探す久利生たちを監視する特捜を問いつめると、特捜がずっと捜査している大物代議士花岡(タモリ)の収賄疑惑のアリバイの証人が久利生が担当している事件の容疑者だった。花岡は、久利生が山口で起訴した殺人事件にも関係していた。その時の殺人犯(中井貴一)は獄中で病に伏せっていた。事件が起こった時、容疑者が乗っていた車を探しに、久利生と雨宮は韓国、釜山へ。東京地検は、エリート検事カン・ミンウ(イ・ビョンホン)に協力を要請する。6年前の連続ドラマを見ていた人には、城西支部の面々の軽快なやりとりが久々に楽しめ、職場の仲間たちのダンスシーンや私服姿なども楽しめる。木村君演じる久利生は、去年のドラマの時に比べると、ずっと落ち着いた印象で、前回鼻についたキムタクっぽさも、大画面で見るとあまり気にならなく、やっぱりカッコイイ。裁判の展開も、蒲生とのやりとりには迫力があり、すごく面白かった。出演人も豪華で、釜山でのロケなど、やっぱり映画でしかできないような作品だ。イ・ビョンホンは友情出演と言うことで登場場面は少ないが、部下とのやりとりの電話が何回か流れる。イ・ビョンホンの声ってやっぱり良い声だ。エリート検事ってぴったりのキャスティングで、ペ・ヨンジュンだと似合わないなぁ。キャスティングで言えば、タモリさんの代議士はあまり大物には見えないなあ。秘書の石橋蓮司の方が大物っぽく見える。西田俊行や津川雅彦の方が・・・って勝手なことを言っては失礼か。久利生と雨宮の微妙な空気間が好き。素の木村君と松さんの微妙な仲の良さを感じさせてくれる。結婚する前まで木村ファンだった人は、この微妙さが好きだろうなあと思ってしまう。木村君は、韓国でファンミーティングをしたそうで、日本映画としては初めて大規模な公開になるとか。韓国での木村君の発言「政治に関係なく国と国とが繋がるきっかけになれば・・」てなことをBYJも言ってたなあ、とまた共通点を見つけて、ひとり喜んでいる。
2007.10.06
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時代劇を見ていると、ぐっと物語の中に入り混んでいるのに、突如場違いな演出に違和感を感じることがある。何年か前、木村拓哉が、赤穂浪士の堀部安兵衛の役をしたことがある。なかなか面白く、殺陣も見事で良かったと思ったのに、最後の最後、がっくりきた。自害のシーンで、舌なめずりをしたのだ。木村が提案したのかどうかはわからないが、そうだとしたら、だめ出しをする人は周りにいなかったのかと残念に思った。木村のドラマを見ていると、所々に木村拓哉の素を感じさせる部分(多分本人の提案だろうと感じさせる演技)があって、そういうところが以前書いた、役を自分に引き寄せると私が感じるところで、そういうところは魅力でもあるのだが、「キムタクは何をやってもキムタク」といわれる所以だろう。「たそがれ清兵衛」でもそういう風に感じたところがあった。物語の最後のほう感動にひたっていたら、井上陽水の歌が流れてきて、すごく違和感を感じた。数々の映画賞をとった作品でもあり、こういう風に思ったのは私だけなんだろうか。今回の「武士の一分」は、全くそういうところがなかった。ストーリーの流れもとても自然で、わかりやすい。台詞も、音楽もとても心地良く、正統派の上質の映画を見た感じがした。ユーモアがあって、じーんと心に響くものがある、復讐劇なのに、夫婦愛がきっちり描かれ、後味がすごく良い。木村拓哉独特の台詞回しは、庄内弁で封印され、多分彼の提案かなと思う演技(川辺での子どもたちに対しての演技や、殺意を感じたというところ)もほほえましいエピソードの一つになっている。 -ただ、このどちらも事前に宣伝で見てしまったのは残念-盲目の武士としての木村の殺陣は、長年剣道をしてきただけあって見応えがあるが、そのほかにも正座する姿や、毒味役としての食べる姿がきれいなあと思った。そして何より目の演技。目力のある木村が、盲目になると力を無くし本当に見えていないように思えてくる。10年近く木村拓哉の作品を見てきて、演技もうまいし魅力的で花もある。なのに作品に恵まれないなあと感じてきた。最近出演するドラマは同じようなキャラクターだし、4年近くかかってとったウォンカーウェイ監督の「2046」は、何が言いたいのかよくわからなかった。SMAPの中では先頭を引っ張ってきた木村君なのに、最近は剛君の方が良い作品に恵まれてるなあと思ったし、大河に出た慎吾も羨ましかった。吾郎ちゃんは舞台で頑張っているし、中居君の「模倣犯」は、そこそこ面白かった。だから、山田作品に出演が決まった時はすごく嬉しく、木村にダメ出しして欲しい、キムタクを感じさせるところは思い切ってカットして欲しいと思ってきた。やっと映画史に残るような良い作品に出会えたなあと思うと感慨深い。難を言えば、月代(さかやき)という武士の髪型、おでこを出す髪型は、どうしても木村を幼く見させてしまい、似合わないように思うのは私だけだろうか。同じ髪型をしている板東三津五郎は、すごく似合ってると思うし、後半、復讐場面での木村は髪が伸び、引き締まって見えて、これは似合っていると思うのだが。妻役の壇れいも可愛らしくてきれいだし、中間の笹野高史もひょうひょうとした感じがうまい(私も助演男優賞決定だと思う)恋人同士で、ご夫婦で、ぜひクリスマスに、お正月にご覧ください。お勧めです。★5つ。くれぐれも、事前に公式ホームページは見ないよう。詳しすぎます。
2006.12.19
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昨日の夜、9時からのレイトショーで「武士の一分」を見てきた。ダンナが金曜の夜は行けるというので、いつも行ってるシネコンでネットで座席を取ろうとしたら、メンバーカードの期限が切れていて取れなかった。花金の夜だし、通路のそばに座席がとれるかな、人がいっぱいいたら危ないなと思って、早めに行って、エレベーターの前でおろしてもらって、ダンナが駐車場に行ってる間にチケットを買いに行ったら売り場には誰もいなかった。ポイントがいっぱいたまっているので、それを使おうと思っていたが、9月の末に期限切れ。更新期間も過ぎているので、結局2000円払って新しいカードを作ってもらった。ポイントはまたたまって、ダンナのとあわせると7回ぐらいタダで見られる。12ぐらいのスクリーンのあるシネコンなんだけど、「武士の一分」は金曜の夜なのに入っているのは20人もいないくらいで、あまりの人の少なさに心配してしまった。やっていけるんだろうか、このシネコン。ポイント早く使わねば・・なんて、クーポン券を何冊もためていたのに知らない間に廃止になってしまったり、近所のスーパーでポイントを何千円分って貯めていたのにある日倒産したりしたことのある私は思ってしまう。肝心の「武士の一分」ダンナはすごく良かったと言っていた。私は、まあまあ良かった。色々見過ぎたなあ。宣伝。これから見る人は、公式HPは見ない方がいい。詳しすぎる。あらかじめ予習しなくても、よくわかるストーリー。何も見てなかった分、ダンナは心にじーんと響いたんだと思う。感想、また今度書きます。
2006.12.16
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夫とダ・ヴィンチ・コードを観てきた。上映が始まってから2週間。土曜日の4時からという結構入りやすい時間帯で、会場は半分程度の入り。強行成績1位を記録しているけれど、宣伝ほどには盛り上がってないのかな。私は、原作を読まず、この本で学習していった。夫は読んでなくても、結構内容はわかったというけれど、私は、予備知識がなかったら、シオン修道会のことやオプス・ディのことは理解しにくいように思う。サスペンスとしては、まあまあ面白く観られたけど、ダ・ヴィンチの謎解きに興味を持ってる私には、そこのところがさらっと流れすぎて、ちょっと不満。そういう意味では、この本を読んだ時の方が、楽しめた。キリスト教徒にとっては、歴史を覆すようなことだし、カトリック教会から苦情も来るだろう。去年、ルーブルで実際にモナリザや逆さピラミッドを見たので、ちょっと嬉しい2時間だった。今日の運動クロール 400mプールで歩く 30分昨日の運動エアロバイク 20分筋トレ 60分バタフライレッスン 30分バタフライ練習 20分プールで歩く 20分体脂肪や体重がなかなか減らず、ちょっとあせっている。プールで会ったHさんが、「あるあるで、食前にヨーグルトを食べたら、体脂肪減ったよ。」と教えてくれたので、毎食後食べてみた。昨日は、夕飯後何も食べずに(私の場合、10時ごろちょっとなんかつまんでしまうのが一番の難点)早めに寝た。今朝はちょっと減ってて嬉しかった。
2006.06.10
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