nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Jul 8, 2006
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カテゴリ: 囲碁
 この季節にいつも考えさせられるのは、「滅びの美学」である。TVでツールドフランスを観戦するからである。

 今年も第5ステージで、サミュエル・ドゥムラン(フランス、AG2R)とビヨーン・シュレーダー(ドイツ、ミルラム)が序盤早々に逃げ出しコースの大半を二人で逃げまくった。
 しかし、残り4kmの地点で集団に飲み込まれてしまう。200km近くも逃げて最期の最期につかまってしまうのだから非情である。

 ドゥムランの方は以前犬にぶつかってリタイアして有名になったが、プロツアーでも勝っている一流選手である。解説によると何と身長158cmなのだという。しかも山岳系の選手ではなくて、背の高い選手が多い平地のアタッカーであるのが驚く。こんな小さな選手が、集団から逃げ続ける姿は爽快である。
 そして、感動的だったのが吸収される土壇場まで前を向いて最期まで力を振り絞っていたこと。偉大なる先輩ジャッキー・デュランに重なる。この姿こそアタッカーの滅びの美学なのだろう。100mくらいで力を抜いてしまうのは、どうも格好が悪い。

 投げっぷりの悪い私には、彼らの姿は大いに心強いのである。これからは、投げっぷりが悪いとは言わせない、滅びの美学と言ってもらおう。


 三成が捕らえられて処刑される寸前に、周囲に柿を勧められたのだと言う。三成はこれを断り言ったという、「武士たるもの、最期の最期まで敵を倒す隙を窺うもの。柿など食べて腹を壊しては困る。」と。これを聞き、敵方の武士も大いに関心したという。武士道の潔さというのは、けして諦めが良いという意味ではないのだと思う。

 中田ヒデは、ちょっと潔すぎるのではないか。惨敗したからこそ、もう一回最期の勇士を見せてほしかった。
 ところで、金さんのロケット打ちまくって自国民も道ずれにいうのでは、滅びの美学には程遠い話である。





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Last updated  Jul 8, 2006 06:00:01 PM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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