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2013年10月27日
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 哲学者人生が映画のモチーフになるとは思わなかった。


 彼女は世界に真実を伝えた
『ハンナ・アーレント』

 10月26日より岩波ホールでロードショー。

 …東京は遠いんだよな。





映画『ハンナ・アーレント』



 マールブルク大学時代、ハイデッガーと学問の師弟関係にとどまらず不倫していたことも有名。




 1940年、フランスがドイツに降伏すると、ユダヤ人であるアーレントはアメリカ合衆国に亡命。

 1951年、代表的な著作である『全体主義の起源』を著す。




 アーレントはナチについての考察から、「国家」という暴力装置が平凡な人間に悪をなさせることもあるということを指摘。


「リアリティとは、『ナチは私たち自身のように人間である』ということだ。つまり悪夢は、人間が何をなすことができるかということを、彼らが疑いなく証明したということである。言いかえれば、悪の問題はヨーロッパの戦後の知的生活の根本問題となるだろう…」


 ユダヤ人排除、絶滅策をすすめたのは特別な人たちだけではなかった。

 アーレントは自分の頭、自分の価値観・倫理観だけでものを考えること、判断することの困難を説く。


 思えば大日本帝国はアジアを開明しヨーロッパから開放しようと高邁な理想のもと、海外進出を行った。

 死を恐れない戦闘で敵に恐れられ、国民、植民地人に理不尽を強いた日本人も、狂気の集団でも、残虐な人々だけの集まりでもなく、平凡な人々の集団だった。



 1963年『イエルサレムのアイヒマン』を著したアーレントは、アイヒマンを極悪人ではなく、極普通の小心者で取るに足らない役人に過ぎなかったと描いた。

 そのため、彼女はユダヤ人でありながら、シオニストを敵にまわした。




 情況の囚人
 ― 1971年 “スタンフォード監獄実験”





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最終更新日  2013年10月27日 19時35分21秒
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