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MEテクニカという私がいつもお世話になっている手術道具メーカーのブースです。
↑ これは白内障手術で最も大切な手技であるCCC(水晶体の前嚢という表面の一部を切り取る工程)に用いる特殊なセッシなのですが、先端の形状やハンドルの長さなどで細かく型番が分かれています。それぞれの術者によって微妙に好みが違うんですね。
ちなみに私は、
↑ 「FR2272S 池田式マイクロカプスロレキシス摂子 BEAK ショートハンドル」という、器具の先端が鳥のくちばしのように尖っていて操作性が抜群なものを愛用しています。
これは1本が16万円もするのですが、白内障手術というのは極論すれば「CCCが全て」という面があり、その手技の安全性・確実性が担保できるのであればお金はいくらかかっても全く構わないというのが白内障手術医としての本音です。そのため、当院ではこの高価なセッシを大量に購入し、全ての手術で実際に使用しています。
展示場の話に戻りますが、偶然にも私の普段からの担当者の方が大阪から来ており、様々な手術小物を実際に触って体験させて頂きます。
↑ これは「吸引開瞼器(きゅういんかいけんき)」と言って、奥目(目が窪んでいて術野に水が貯まりやすい目)の方に使う、手術時に目を開ける器械です。
私の開業している地域にはこの「奥目」の方が非常に多く、私は当然既に吸引開瞼器を持っているのですが、写真の器械は目を開く部分に工夫が凝らされていて、より無理なく目を開けることが出来るので買い増しを検討しようと思いました。
↑ これはIOLカッターと言って、手術で何らかのトラブルがあった時に、目の中でIOL(眼内レンズ)を切って、傷口をあまり広げずに摘出できるという特殊なハサミです。当院でも危機管理対策で購入済みなのですが、今日は担当者の方に使い方のコツを聞いて実際にレンズを切って練習をしました。
こういう体験が出来るのも学会の楽しみの一つなんですね。(続く)
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