→ Tanaka: I bought a book yesterday. Tom : What book did you buy ? Tanaka : The book was written by the president of Sony.
**ある本の話題を初めて口にする場合は、 a bookとなります。 そして、この a book の事を、続けて 話題にする場合は、a bookの事が 既に相手に判っておりますので、the bookと なります。 3行目の田中さんのセリフ: The book was written by the president of Sony. で the bookというのは、昨日買った本と言う事ですね。 此処でもし、間違って、a bookといえば、 昨日買った本のことでなくて、また、別の本のことを 話題にしている事になります。
最初に、a bookと出てきて、それ以後、この本の話題が 続く(続ける)場合は、the book となります。
** ソニーの社長と言う場合ですが、 これは通例、the president of Sony と言います。 この場合は、ソニーの社長が1人しかいない事を 示します。或いは、ソニーの社長が有名で 誰もが(田中さんとトムさんが)知っている、という ニュアンスになります。 the presidentでなくて、a presidentとなりますと: The book was written by a president of Sony ソニーには、複数の社長がいて、その内の 1人が書いたと言う事になります。
the には、誰も(当事者全員)が、知っている、判っていると言う意味、と 唯一のモノ、人、と言う意味があります。
In Japan, English is not the language but a language. と言う文はお判り でしょうか? 【日本では、英語は母国語でなくて、外国語の1つにすぎません】となりま す。
上の言い方の場合、the languageは、唯一、みんなが知っている言語、という 意味ですね。
the と a の対照で英語を言えば、リズムある通じる英語になります。
★ 応用例 ★
国際的なパーティでは、皆さん夫婦同伴でおいで場合がありますね。 その際、奥さんが、旦那さんの友人や上司ご夫妻等に、 Hello, I am a wife of Tanaka.と言いましたらどんな意味になるでしょうか ?
【こんにちわ。田中の愛人で御座います】となってしまいますね。 この間違いはよくある様です。しかし、おおごとですね。 此処では、I am the wife of Tanaka.でないといけませんね。
これを逆に応用して:Tanaka has wives.となれば、 (wives= wifeの複数形です)