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「のり2・クラシカ」鑑賞日記
2007年5月~9月 コンサート一覧
1・モーツァルト
ピアノ連弾ソナタ二長調KV.381
2・シューベルト
幻想曲へ短調OP.103
******** intermission *********
3・ラヴェル
マ・メール・ロワ
4・ビゼー
子供の遊びOP.22
アンコール曲
ブラームス:4手のためのワルツOP.39より4曲
2007.5.7.19:00 第一生命ホール 1-2-16
今やピアニストから指揮者への道に軸足を移した感のあるアントルモンさんと
盟友、タッキーノさん(現在は東京藝術大学の招聘教授)との珍しい一台のピアノでの連弾コンサート。
曲の交互に左、右側と交替しながらの演奏、モーツァルトとラヴェルの作品ではタッキーノさんが右側で(客席に近い方)弾いていました。
やはりお二人の出身であるフランスの作曲家、ラヴェル、ビゼーの後半におかれた作品がキレのあるスピード感で楽しませていただきました。
ビゼーの「子供の遊び」は管弦楽版の5曲しか聴いた事がないのですが
オリジナルは12曲の構成で非常に描写的な音楽でした。
二人の呼吸もぴったりで私生活でも親交があるのでしょうね。
ステージでの移動もなごやかな雰囲気のお二人でした。
★★★★☆
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ローレンス・フォスター指揮
NHK交響楽団第1594回定期
1・ブラームス
ピアノ協奏曲第1番ニ短調
ルドルフ・ブフビンダー(ピアノ)
******* intermission *******
2.ドヴォルザーク
スラヴ舞曲第1集 作品46
2007.5.12.15:00 NHKホール 2-R7-20
スイス生まれながらウィーンを本拠に活躍のブフビンダーさんをソリストに迎えてのブラームス1番、久々です生で聴くのは。
N響のオケも手馴れた感じでピアノをサポート、ブフビンダーさんの卓越したテクニックもそうですが実にロマン溢れる解釈で特に2楽章のリリシズムたっぷりの表現は流石と思いました。2番に比べるとそれほど好んで聴きたいと思う曲ではないのですが今日の演奏で少し見直します。(笑)
ブフビンダーさん、聴衆から何回もの盛大で暖かなコールを受けていましたが残念ながらアンコール・ピースはなし。
休憩後に演奏されたスラヴ舞曲第1集は全8曲の演奏、指揮者のローレンス・フォスターさん、Z・メータがロスフィル時代に副指揮者を務めた事もあるそうで大植英次さんが次期音楽監督になるバルセロナ響の音楽監督でN響へも度々登場しているようですが管理人は今回が初めて。
特段変わった印象を受けない方できちんと音楽を纏め上げる指揮者のようです。N響木管たちの妙技が光る。 N響コンマス:篠崎史紀さん
★★★★★
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河池良智指揮
お茶の水管弦楽団第80回記念演奏会
1・ベートーヴェン
「エグモント」序曲
2・リムスキー=コルサコフ
「ロシアの復活祭」序曲
******* intermission *********
3・プロコフィエフ
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より抜粋(14曲)
2007.5.12.18:30 ミューザ川崎シンフォニーホール 3-C1-40
お茶の水女子、東京医科歯科大学の学生を中心とした学生オーケストラ
昨年5月以来(前回もミューザ川崎)ですから一年ぶりということになります。
今年のメンバーは全体にダイナミック溢れる演奏を聴かせてくれました。
「エグモント」序曲も厚みのある弦セクション(速いパッセージでは流石に無理もありましたが)に金管がしっかりした音程で奏でます。
注目の「ロシアの復活祭」序曲、生演奏ではずいぶん昔にサンクトペテルブルク・フィル(テミルカーノフ指揮)の演奏で過去に一回のみ。
副題で”輝かしい日曜日”「典礼の主題に基づく」とありますがお茶管の演奏も見事に輝かしい演奏を披露しました。トロンボーンのソロを吹いた女子学生さん、つば抜きが完全じゃなかったみたいで少し可哀想。
休憩後の”ロメジュリ”も立派な演奏でした(学生オケにしては)。
時々曲の間にMCが入りましたけど中途半端でこちらはむしろ邪魔な感じ。
アンコールに「白鳥の湖」から終曲、グランド・フィナーレが演奏されましたがなかなかの迫力で楽しめました。
終わってみればたっぷり二時間の(休憩時間を含む)素晴らしい時間でした。
前回聴いたときと同じ河地良智さんの指揮でしたが相変わらず手馴れた感じで安定した音楽を奏でる方です。
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河地良智指揮
法政大学交響楽団第117回定期演奏会
1・モルダウ
交響詩「わが祖国」より モルダウ
2・グリーグ
「ペール・ギュント」
組曲第1、第2(ナレーション・独唱付)
(ソプラノ)武田麻衣
******* intermission **********
3・ドヴォルザーク
交響曲第8番ト長調
アンコール曲
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第1番
2007.5.19.13:30 練馬文化センター 大ホール
前回のお茶の水管弦楽団に続いての学生オケ、オケもホールも初めての体験でした。
指揮者はお茶管と同じく河地良智さんで相変わらずオケを見事に誘導されますね、テンポもオケが崩れそうになるところをきっちり立て直します。
法政大学オケ、曲ごとに一部のメンバーが入れ代わりでの演奏でしたが
なかなか管打楽器は威勢が良かったのに反して弦楽器群は低調でVnは良く鳴っていたけれどVa、Vcに関しては音量不足で特にチェロはピッチの不揃いが目立ちました。
それでも曲が進むほどに音楽に勢いが増してきて休憩後のドヴォ8ではホルン隊の素晴らしい活躍もあり情熱溢れる素晴らしい演奏でした。ここでのチェロは時に雄弁な奏法も見せて健闘です。
ペールギュントの最後におかれたソルヴェーグの歌ではそれまで舞台下手でナレーションを務められた武田麻衣さんがステージ中央に出てこられての歌唱、この曲を
生では初めて聴きましたが意外と難しい曲ですね、きっちりとした音程で歌うのは。。。
ナレーションは適宜、的を得たものでイプセンの物語順に曲が進行されました。
ドヴォ8演奏でのホルン隊、ラッパ隊、女性フルート・ソロ次いで打楽器陣にBRAVOを捧げます。
ホールは結構の入りで盛大なブラヴォーの声も飛び交い法政オケの皆さんも満足そうな表情でした。
次回もスケジュールが合えば是非聴きに行きたいと思います。
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汐澤安彦指揮
明治学院大学管弦楽団第69回定期演奏会
1・ワーグナー
楽劇「ニュルンベルクの名歌手」前奏曲
2・マスネ
組曲第4番「絵のような風景」
1・行進曲 2・バレエの調べ
3・アンジェルス(夕べの鐘) 4・ジプシーの踊り
******* intermission *********
3・ベートーヴェン
交響曲第5番ハ短調「運命」
2007.5.25.19:00 文京シビック大ホール 1-20-28
指揮者の汐澤さんは佼成ウィンドなどの吹奏楽団の指揮でお馴染みでしたが
オーケストラを指揮しての演奏は初めて聴くことになります。
明治学院大学オケももちろん初めて接する機会を得ました。
ワーグナーでは金管の音量バランスにやや不安を感じたものの2曲目のマスネの作品での描写力にあふれた見事な演奏に驚きでした。
弦楽器群(16型)も非常にまとまりがあるし木金管群が非常に優秀で特にホルン部隊は均一なハーモニーで学生オケとは思えぬほどのレベルです。
休憩後のベートーヴェンでも最後まで音楽の勢いがそがれることなく終始安定した演奏で2楽章での弦内声部(ヴィオラ・チェロ)の響きの見事な調和も併せ4年で入れ替えが避けられない学生オケの中でも群を抜く出来映えであり優秀な学生オケだと思います。
アンコールにポルカ「雷鳴と電光」が演奏されました。
速めのテンポでスリリングなイナズマと打楽器陣の活躍で迫力あるカミナリを体験、1966年から常任指揮者を務める汐澤安彦さんの薫陶が伝統として学生たちに受け継がれているのでしょうか。
次回は11月30日(金)すみだトリフォニーで第70回記念定期演奏会の予定があります。
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小松一彦指揮
中央大学管弦楽団第57回定期演奏会
1・ワーグナー
歌劇「タンホイザー」序曲
2・ハイドン
交響曲第94番ト長調「驚愕」
*********** intermission *********
3・グラズノフ
交響曲第1番ホ長調「スラヴ」
2007.5.26.18:00 パルテノン多摩大ホール
パルテノン多摩ホールはずいぶん久しぶりです、2005年11月のお茶管演奏会以来ですから一年半振りと言うことになります。
先日の明治学院大学では女子学生が目立ちましたが今日の中央大学は半々のバランスに感じました。
最初に演奏された「タンホイザー」序曲が本日一番の出来でした。
どこの大学オケもそうですが曲目ごとにトップを除いて楽員の入れ替わりがあるのですが二曲目のハイドン「驚愕」は各弦楽器群の音程の悪さにちょっとがっかりでしたが休憩後のグラズノフの交響曲第1番は白熱した演奏であまり演奏される機会のないこの曲に挑戦した心意気は賞賛されます。
アンコールに
シベリウス:組曲「カレリア」から行進曲
尚、開演前に指揮者の小松一彦さんのプレトークがありました。
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R・シュトラウス
歌劇「ばらの騎士」全3幕 総舞台稽古(GP)公演
【作曲】リヒャルト・シュトラウス
【台本】フーゴー・フォン・ホフマンスタール
【指揮】ペーター・シュナイダー
【演出】ジョナサン・ミラー
【美術・衣裳】イザベラ・バイウォーター
【照明】磯野 睦
【舞台監督】大澤 裕
キャスト
【元帥夫人】カミッラ・ニールント
【オックス男爵】ペーター・ローゼ
【オクタヴィアン】エレナ・ツィトコーワ
【ファーニナル】ゲオルグ・ティッヒ
【ゾフィー】オフェリア・サラ
【マリアンネ】田中 三佐代
【ヴァルツァッキ】高橋 淳
【アンニーナ】背戸 裕子
【警部】妻屋 秀和
【元帥夫人の執事】秋谷 直之
【ファーニナル家の執事】経種 廉彦
【公証人】晴 雅彦
【料理屋の主人】加茂下 稔
【テノール歌手】水口 聡
【帽子屋】木下 周子
【動物商】青地 英幸
【レオポルド】三戸 大久
【合唱指揮】三澤 洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
2007.6.3.14:00 新国立劇場オペラ劇場 2-4-15
新国オペラ劇場でのGP公演は昨年の「こうもり」以来二回目でした。
今回は2階センター4列目の席でピットのオーケストラの音が強烈。
R・シュトラウスの音楽という特殊要因もあるかも。
全3幕それぞれ幕間に25分の休憩をはさみ総稽古(GP)でありながら一度も中断はなし。歌手達も本番さながらの衣裳と演技で前回同様大いに楽しみました。
舞台もコンパクトながら良くまとまった装置と配置でソリスト&その他キャストの歌唱、演技もまずまず、本日のタイトルロールを務めたオクタヴィアン(ばらの騎士)役のエレナ・ツィトコーワ(Ms)が終始安定した歌唱と演技で昨年の「こうもり」オルロフスキー公爵役で聴衆から最大の賛辞を受けたのと同様、本日の公演でもひときわ大きな賛辞、賞賛を受けていました。彼女はワーグナー作品(バイロイト)を始め「カルメン」同役、「フィガロの結婚」ケルビーノ役など多様な役をこなしていますが小柄でスリムな体型ですから幅広い演目に対応できるのでしょうね、素晴らしい活躍でした。来シーズンの新国のラインナップに名前が無いのが残念です。
元帥夫人役のカミッラ・ニールントも気品を備えた流石の存在感を見せました。
シュタイナー率いる東フィルですが第3幕終盤の三重唱あたりから俄然響きに輝かしさをあらわし華を添えました。本番ではさらに流麗なシュトラウス・サウンドを響かせてくれる事でしょう。
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ラモン・ガンバ指揮
東京交響楽団第546回定期
1・ハイドン
交響曲第93番二長調
2・モーツァルト
ピアノ協奏曲第21番ハ長調
仲道郁代(ピアノ)
******* intermission ********
3・ショスタコーヴィチ
交響曲第12番ニ短調「1917年」
2007.6.17.14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール 2-C3-36
前半に演奏されたハイドンとモーツァルトの編成は10型2管編成で最初に演奏されたハイドン/ザロモンセットの中の第93番シンフォニー、まことに気品溢れる演奏でビブラートを抑えた奏法で東響メンバーの確かな技術に支えられ見事、仲道さんをソリストに迎えたモーツァルトでも彼女の確かなピアノ・タッチと安定したテンポは流石のもので繊細さと言うより豪快で胸の空くような堂々とした解釈、客席からもBRAVO!の声があちらこちらから。
さて休憩後のタコ12番、本日のお目当ての曲目ですがあまりの完成度の高さに(演奏の)ただただ驚きです。それと改めてここミューザホールの音響の良さを再確認。
編成は16型(16-14-11-10-8)で全4楽章続けて演奏されました。
4楽章フィナーレの豪快な響きもすかっとホールに鳴り響きましたがサントリーでは(いつもの1階18列)多分少しつぶれた響きになったかも知れません。
コンマスは若き高木和弘さん、すべての管楽器はもちろん東響弦セクションも渾身の演奏でガンバさんとの相性もすこぶる良いと感じました。
ガンバさん一昨年9月以来の東響登場、エネルギッシュな指揮と時に繊細な解釈を織り交ぜ素晴らしい。
パーヴォ・ヤルヴィ、ノセダ、ボレイコそしてガンバと東響スタッフの若手客演指揮者招聘にあたっての目利きは賞賛もの。
★★★★★
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若杉 弘指揮
読売日本交響楽団第461回定期
メシアン
われらの主イエス・キリストの変容
(全14曲)
ピアノ:木村かをり
チェロ:毛利伯郎
フルート:一戸 敦
クラリネット:藤井洋子
シロリンバ:藤本隆文
ヴィブラフォン:村瀬秀美
マリンバ:加藤恭子
合唱:新国立劇場合唱団
2007.6.28.19:00 東京芸術劇場大ホール 3-D-13
本日の読響定期演奏会、このオケの第3代常任指揮者であった若杉弘さん、
32年ぶりに指揮台にとの記述を読んであまりに意外な話で驚きました。
尤もこの後若杉さんは海外特にドイツを中心にケルン放送響、ドレスデン歌劇場、バイエルン歌劇場の常任指揮者として又、スイスのチューリヒ・トーンハレ管、東京都響の音楽監督を歴任、なかなか読響を振る機会が無かったのかも知れません。
さて本日のメシアン「われらの主イエス・キリストの変容」120分近い大曲で全14曲のうち前半7曲(第1部)で休憩時間を設けました。
ステージには溢れんばかりの出演者で舞台最奥に女声、男声合唱が並び指揮者のすぐ下手にピアノ(木村かをり)指揮者を挟んで上手にヴィブラフォン(村瀬秀美)シロリンバ(藤本隆文)マリンバ(加藤恭子)そして指揮者の正面に
チェロ(毛利伯郎)フルート(一戸敦)クラリネット(藤井洋子)が並ぶ珍しい配置、オケは18型編成で舞台下手側の6人による打楽器陣も大小のドラ(タムタム)など様々な打楽器が並びました。
テキストはマタイ福音書や詩篇などすべてラテン語、いきなりゴング、木魚などの打楽器の音で始まり新国立合唱団の朗唱で幕を開け、最後の14曲目は詩篇26篇(栄光の光の聖歌)でフル・オーケストラと合唱で壮大なフィナーレを迎えました。
管理人は生憎、この曲は初めてでもあり知識は持ち合わせておりませんので大して感想を述べることは躊躇してしまいますがメシアンを得意にしている若杉さん、久しぶりに読響を指揮するに当たっての並々ならぬ熱意は充分感じましたし、オケもよくコントロールされた響きを奏で更に新国立合唱団の合唱にも心惹かれました。素晴らしいハーモニーでした。
コンマスは藤原浜雄さん。
★★★★★
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ウラディーミル・アシュケナージ指揮
NHK交響楽団第1597回定期
1・ベートーヴェン
交響曲第6番ヘ長調「田園」
****** intermission *****
2・ベートーヴェン
交響曲第7番イ長調
2007.6.29.19:00 NHKホール 2-R2-20
最初の「田園交響曲」はアシュケナージさんが初めてN響を振った演奏会で評判をとった曲で(その演奏会は管理人は聴けず)今回の再演を期待して臨みましたが達者なN響楽員たちの熱演もあり後半に演奏された第7番とともに素晴らしい演奏となりました。
いわゆる”何も足さない何も引かない”類のオーソドックスな解釈で何かを期待した聴衆には物足りなさを感じたかも知れません。クライバーが残した第7番のCD演奏の対極に位置する演奏とでも言いましょうか、管理人は充分今夜の演奏は満足しましたが。 コンマスは堀 正文さん、ホルン首席の松崎さん、久々拝見です。
★★★★★
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大友直人指揮
東京交響楽団
1・エルガー
行進曲「威風堂々」第6番(日本初演)
2・チャイコフスキー
ヴァイオリン協奏曲二長調
ネマニャ・ラドゥロヴィッチ(ヴァイオリン)
アンコール曲
J・S・バッハ:無伴奏パルティータ第2番からサラバンド
******* intermission ********
3・エルガー
交響曲第2番変ホ長調
2007.7.8.14:00 東京芸術劇場大ホール 3-B-24
「威風堂々」第6番の日本初演への期待か或いは交響曲第2番への期待か、ホールはほぼ満員の入り、エルガー・ファンが少なからずお集まりいただいた所為でもあるのでしょう。
「威風堂々」第6番は交響曲第3番を補筆完成したアンソニー・ペインによるものだが1番や4番などのイメージとは程遠く初めて聴いた所為かつかみ所のない曲想でペインのオリジナル楽曲のイメージに近くて彼の補筆による交響曲第3番の影響が色濃く感じられた。しかし大友/東響の演奏はお見事。
交響曲第2番、実演ではずいぶん久しぶりでずいぶん前の広上淳一/新日本フィルの演奏(トリフォニーホール)以来で、あの時の演奏は颯爽とした感じの演奏でしたが本日の大友/東響の演奏はあまりのテンポの遅さに最初は違和感、しかし言い換えればこのゆったりとしたテンポは最後まで徹底されて守られ恐ら60分近くの演奏時間になったのでは。
演奏は16型編成の弦楽群はもちろんのことホルン、ラッパ隊が大健闘で見事なエルガー・サウンドを奏でたし重要な役割の打楽器陣もお見事。
しかしながら管理人には大友さんのテンポには最後までなじめず、せっかくのエルガーの入れ替わり打ち寄せる旋律が間延びしたテンポで途切れがちな印象を受けた。
熱演であることは間違いないけれど。。。
チャイコフスキーの協奏曲を弾いた1985年生まれのネマニャ・ラドゥロヴィッチさん、かなりの長身で長髪のスタイルはロック・ミュージシャン風ですが演奏はいたってオーソドックスでヴァイオリンも堂々とした鳴りっぷりでダイナミックな演奏を聴かせました。初めて名前を耳にするヴァイオリニストですけど将来楽しみな逸材でしょう。あまりの白熱した演奏に1楽章終了時に長い拍手が続いたのも珍しい。
もちろん曲の終わりとともに盛大な拍手と歓声が続きました。
★★★★☆
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リッカルド・ムーティ指揮
PMFオーケストラ東京公演
1・ヴェルディ
歌劇「運命の力」序曲
2・モーツァルト
オーボエ協奏曲ハ長調K.314
マルティン・ガブリエル(オーボエ)
********* intermission **********
3・シューベルト
交響曲第8番ハ長調D.944
「ザ・グレイト」
アンコール
ヨゼフ・シュトラウス:天体の音楽
2007.7.11.19:00 オーチャードホール 3-1-38
満員の聴衆を迎えての本日の世界22カ国130人の選ばれた若きメンバーによるPMF2007オーケストラ、指揮者に大御所(帝王とも言う)ムーティさんが愈々登場。
ムーティさんとは昨2006年4月のヴェルレクの実演以来でしたし本日のメインにおかれたシューベルト:交響曲「グレイト」は2005年4月のウィーン・フィルとの来日公演でも一度聴いていますがPMFオケとの今夜の演奏はそれを遥かに凌駕した素晴らしい演奏となりました。
20型に近い大編成のオケですが弦の各声部が明瞭に奏でられ普段聴き逃してしまうフレーズが鮮やかに耳に届きます。
この曲はトロンボーンの活躍が目立つのですが日本人女性(トップ)を含む奏者たちは強奏時も決して音が濁らずブリリアントな響きで見事でした。
他の管楽器奏者たちも(もちろん弦楽器群も)一様に表情豊かな表現で指揮者ムーティさんの流れるような指揮棒に乗ってロマン溢れる天国的な世界を構築しました。ムーティ/VPOの時の演奏ではやや冗長に感じたこの曲、しっかり最後まで楽しませてもらいました。
前半、最初の「運命の力」序曲については今やムーティさんの独壇場とも言えるでしょう、ヴェルディのそのオペラのエッセンスを見事に凝縮した演奏でシューベルトとは音色のカラーも違い力強く明るい音色が印象的、絶品でした。
VPOのソロ・オーボエ奏者マルティン・ガブリエルさんの独奏によるモーツァルト、優雅な演奏でしたしオケの支えも実に典雅の極みでムーティさん効果でしょう。
アンコールにムーティさんメモを見ながら日本語で曲を紹介、復唱に客席から和やかな笑いが。
ヨゼフ・シュトラウス:天体の音楽
これが実にまろやかな響きと演奏でPMFオケの多彩な表現に驚きました。
昨年までのPMFオケはどちらかと言うとテクニカル&パワフルな演奏の印象を受けましたがムーティさんの影響でしょうか曲目によって響き音色の違いが明瞭に感じられて新しい発見です。
★★★★★
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ニューヨーク・フィル
ブラス・クインテット
フィリップ・スミス(Tp),マシュー・マッキー(Tp),ジョゼフ・アレッシ(Tb)
フィリップ・マイヤーズ(Hrn),アラン・ベイアー(Tub)
1・W・レンウィック
ダンス
2・J・S・バッハ
パルティータBWV832よりトランペットのためのエール
3・J・S・バッハ
無伴奏パルティータ第1番BWV1002よりサラバンド&ブーレ
4・F・ヒダシュ
トリオ(ホルン、トロンボーン、テューバのための)
5・ロッシーニ
「泥棒かささぎ」序曲
6・バーンスタイン
「ウエストサイド・ストーリー」組曲
何か起こりそう/マリア/アメリカ
******** intermission *********
7・ビゼー
「カルメン」組曲
(前奏曲、セギディーリャ、間奏曲、ハバネラ、ジプシーの踊り)
8・「クインテセンシャル・ガーシュイン」
(アイ・ガット・リズム、しのびよる恋、魅惑のリズム)
9・ガイ・ホール/ヘンリー・クラインカウフ
ジョンソン・ラグ
アンコール曲
キャバレーのテーマ、アイ・ガット・リズム
2007.7.12.19:00 所沢ミューズ・アークホール 1-18-25
ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団の金管トップ奏者による五重奏団、ラッパのスミスさんがMCで曲目の紹介をしながらのコンサート。
各奏者の名人芸を堪能しましたが特にトロンボーンのアレッシの妙技と豊かな音色を堪能しました。
ホルンのマイヤーズさん、あまりソロの出番がなくて少し残念でしたけど。
会場もフレンドリーな雰囲気で最後まで楽しめました。
「カルメン」のハバネラ以降の曲はジャズ風のアレンジたっぷりでアンコール曲では皆さんステージを動き回りマイヤーズさんに至っては相撲の四股を踏むポーズをしたりと聴衆の笑いを誘って和やかなムードでコンサートを閉じました。
本日は聴衆の大半が高校、大学の学生さんたちで其々学校でブラスを担当しているのでしょうね。
文句なしに楽しめた演奏会。★★★★★
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下野竜也指揮
読売日本交響楽団
1・R・シュトラウス
「アルプス交響曲」作品64
2007.7.26.19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール 2-C3-19
フェスタサマーミューザ2007,今晩の演奏会はこのホールのレジデント・オーケストラである東京交響楽団(ニコラ・ルイゾッティ指揮)のコンサートに続く第二夜、読売日本交響楽団の演奏、このオケの正指揮者である下野竜也さんの指揮でR・シュトラウス作曲「アルプス交響曲」一曲のみのコンサートなのでチケットはS席で3,000円の廉価プライスでしたが意外とホールの入りは悪くて6,7割の聴衆の数でした。
当然演奏が始まったら曲の終わりまで出入りは出来ませんからホール側のそれなりの配慮がなされたのでしょうか指揮者の下野さんが登場されて演奏が開始されたのが7時10分過ぎでした。
さて下野さんとは東響との2度目の定期演奏会以来でしたが相変わらずの非常に明快で鮮やかなタクトで読響相手に雄大な表現で見事に壮大なアルプスの情景を表現、夜明けからアルプス登頂を終えて雷雨と嵐に見舞われながらの日没風景そして一日の終わりを告げる夜と素晴らしいアルプスでの一日を体験させて戴きました。
下野竜也さん、遅めのテンポでじっくり曲を練り上げ読響のオケもよくコントロールされた響きでお見事と言うほか言葉がありません。
本日はデヴィッド・ノーランのコンマス、オケは16型編成で舞台下手側に山岸首席を筆頭に5人のホルン隊その後ろに4人のワーグナーチューバが並び更にその後方にチェレスタ、ウィンド・マシーン、サンダー・マシーン、ドラなどが配置、舞台中央奥に大太鼓、上手側に2台のティンパニの布陣。2台のハープはチェレスタの手前に位置。
中央のラッパ隊から舞台上手に4人のトロンボーンそしてチューバが2人。と何とも壮観な眺めで、演奏開始の夜明けのシーンから続く日の出でのシーンでの輝かしい読響のサウンド、雷雨と嵐でのマシーンとパイプオルガンを加えた壮絶な響きの演奏とミューザホールのクリアな響き、それと前半アルプス頂上へ辿り着く前の牧場でのカウベルの長閑な音色も忘れられません。まさしく生演奏ならではの極上のスペクタクル醍醐味を堪能しました。
ミューザのパイプ・オルガンも非常にバランス豊かな響きで実に音楽と見事に溶け合ってこのホールの音響の素晴らしさを改めて実感させられました。
★★★★★
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サントリー音楽財団サマーフェスティバル20周年記念/MUSIC TODAY21
サマーフェスティバル20周年記念特別演奏会<管弦楽>
1・権代敦彦
母(コーラ/マトリックス)~オルガンと笙のための op.107(世界初演)
宮田まゆみ(笙)
松居直美(オルガン)
******** intermission ********
2・ルイジ・ノーノ
進むべき道はない、だが進まねばならない・・・
アンドレイ・タルコフスキー(1987)
3・武満徹
ノスタルジア~アンドレイ・タルコフスキーの追憶に(1987)
大岡 仁(ヴァイオリン)
****** intermission *******
4・ジェラール・グリゼー
エピローグ(1985)
~4人のホルン独奏者と管弦楽のための~
丸山勉、ジョナサン・ハミル、和田博文、村中美菜(Hrn)
5・マグヌス・リンドベルイ
キネティクス(動力学)(1988-89)
指揮: ピエール=アンドレ・ヴァラド
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
2007.9.1.19:00 サントリーホール 1-12-20
サントリーホール・リニューアル明けの初日のコンサート
”サマーフェス”は例年8月に行なわれるのですが本年はホール改装中という事で9月に開催、その初日でもありました。
最初に演奏されたオルガンと笙のための作品はサントリー・サマーフェスティバル20周年を記念しての委嘱作品で文字通り本日が世界初演。
ステージの照明が落とされ真っ暗な中にソリストのお二人が登場、松居さんは2階のパイプ・オルガン席へ、宮田さんはステージ中央に座るかたち。
まづオルガンが静かに鳴り始めますが笙の音色によく似た響きを奏でます。
オルガンが時々重低音を響かせたり和と洋の楽器が
見事に融和した幽玄な雰囲気を醸し出し素晴らしい作品、演奏でした。
所要時間20分ほど。演奏終了後、作曲者の権代敦彦さんが客席から舞台へ上がり拍手を受けました。
ノーノの作品は過去のサントリー委嘱作品でこのホールの特質を生かしたもので2階左右前方と2階席後方左右に打楽器を含めバンダ隊が配置され実にダイナミックスに溢れる作品、まさに生演奏ならではの(視覚的にも)醍醐味を味わいました。とりわけ打楽器の強調が印象的でした。
武満のノスタルジアのソリスト、大岡さんは音楽大学生ですが素直な音色で無難にこなした感じ、この曲は大植/大フィル東京公演での長原幸太くんの情熱的なヴァイオリンが今でも強く印象に残ります。
グリゼーのエピローグは「音響空間」と題された連作全6曲のうちの最後の作品、4人のホルンは旋律よりも咆哮に近い音楽で荒々しい曲想、来年全曲が演奏される予定とか、面白い作品ではあります。
お終いはリンドベルイのキネティクス(動力学)、先年ラトル/ベルリン・フィル来日公演で演奏された「オーラ」(これも過去のサントリー”サマーフェス”の委嘱作品)に先立つ5年ほど前に作曲された作品で重なり合った響きと複雑なリズムの交わりが不思議な感覚。
ヴァラド指揮東京フィルの楽員たちも素晴らしいサポートでした。
★★★★☆
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R. シュトラウス作曲
歌劇「ばらの騎士」 / Der Rosenkavalier
(全3幕 原語上演日本語字幕付)
陸軍元帥ヴェルデンベルク侯爵夫人(S)/ ニーナ・シュテンメ
オクタヴィアン(Ms)/ ヴェッセリーナ・カサロヴァ
ゾフィー(S)/ マリン・ハルテリウス
レルヒェナウのオックス男爵(Br)/ アレフレッド・ムフ
フォン・ファーニナル(Br)/ロルフ・ハウンシュタイン
マリアンネ(S)/クリスティアーネ・コール
歌手(T)/ピョートル・ベチャーラ
他
指揮 フランツ・ウェルザー=メスト
管弦楽 チューリッヒ歌劇場管弦楽団
合唱 チューリッヒ歌劇場合唱団
NHK児童合唱団
演出 スヴェン・エリック・べヒトルフ
装置 ロルフ・グリテンベルク
衣装 マリアンヌ・グリテンベル
照明 ユルゲン・ホフマン
2007.9.4.18:00 Bunkamuraオーチャードホール 1-38-10
ばらの騎士は6月の新国立オペラ以来本年2回目です、11月にはドレスデン来日公演もあり一年にばらの騎士を3回も鑑賞するという稀有な体験になります。
今回のチューリッヒ歌劇場の舞台の主役級キャストと同じ顔ぶれでのDVDを何回も見ていますが舞台装置は(当然ですが)全く同じで第1幕は天井高のある
ガラス壁面に簡素なベッド、これはそのまま第3幕のセットにも転用されます。第2幕も身包み剥がされた(笑)チキンが天井に吊るされコック達が調理台で何やら忙しそうに。。。といった按配。
いずれにしろ豪華絢爛とは言い難い舞台装置ですがDVDで見慣れた所為か特に
不満はありません。
ウエルザー=メスト指揮するチューリッヒのオケも豪華絢爛の対極を行く
シンプルな響きで小気味の良い演奏です。(6月の新国立での東フィルは逆にゴージャスさが全面に出ていた演奏でした)
劇中頻繁に登場するウィンナ・ワルツ風の旋律もウィーン生まれのメストさんの指揮ですから雰囲気充分、歌手達との息もぴったりの見事な伴奏をつけました。
歌手では元帥夫人のシュテンメさんが安定した歌唱とともに堂々の存在感、オクタヴィアンのカサロヴァさん、時々声がかすれたりもありましたが演技の方で充分の働きを示しました。ソフィーのハルテリウスさん、DVD収録時に比べて更に輝きを増している感じで特に印象深く感じました。
オックス男爵のムフさんも終始安定した歌唱と演技でこちらも安心して見ていられました。
第3幕に登場した子供達(NHK児童合唱団) オックス男爵に”パパ、パパ!”と叫んだり素早く舞台から引っ込んだりと可愛らしいひとコマも印象的。
そしてフィナーレ前の三重唱(シュテンメ、カサロヴァ、ハルテリウス)続く二重唱(カサロヴァ、ハルテリウス)は真に感動的で涙を誘いました。
歌手達をのぞいて舞台装置&オケ演奏は、まさしく”Simple is Best”といった感じで素晴らしい公演だったと思います。
カサロヴァさん始め歌手達への声援BRAVO!はもちろんですが指揮者のウエルザー=メストさんへのBRAVO!もかなり盛大でした。オケに対しての統率力は流石
で歌手たちへの合図も非常に適切なシグナルを送っているように見受けられました。
チューリッヒ歌劇場、DVDでの映像でずいぶんと馴染みにはしていましたが
今回の初来日公演を生で体験出来て大いに満足です。
★★★★★
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キエフ・オペラ
プッチーニ
歌劇「トスカ」全3幕
(イタリア語上演)
フローリア・トスカ:カテリーナ・ストラシチェンコ
マリオ・カヴァラドッシ:ヴァレーリィ・ベンデロウ
警視総監スカルピア:イヴァン・ポノマレンコ
アンジェロッティ:セルヒィ・コヴニル
堂守(教会の番人):オレフ・スィチョフ
スポレッタ:セルヒィ・パシューク
シャルローネ:ヘンナージィ・ヴァシェンコ
看守:ヴァシーリ・コリバビュク
羊飼いの少年:アンジェリーナ・シヴァチカ
舞台監督、演出:ドミィトロ・フナチューク
舞台美術:フェージル・ニロド
指揮、演出:ミコラ・ジャジューラ
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
合唱:ウクライナ国立歌劇場オペラ合唱団
2007.9.6.新国立劇場オペラパレス 3-4-34
プッチーニのオペラ「トスカ」の実演鑑賞は久々です。2004年2月にニューヨークでのメトロポリタン歌劇場以来です、この時のトスカ役はマリア・グレギーナ、連日の上演で少しお疲れ気味のご様子でしたが流石の貫禄でした。
さて初めてお目にかかるウクライナ国立歌劇場(通称キエフ・オペラ)公演
少し怖いもの見たさの気分で出かけたのですが。。。(笑)
舞台装置もしっかりしたもので少し写実主義に走りすぎの嫌いもありますが
非常にわかりやすい。
第3幕のトスカが身を投げる聖アンジェロ城は平台を斜めに持ち上げた珍しい
舞台設定でこれなら気楽にトスカもダイブできるでしょうね。
主要登場人物のなかではトスカ役のストラシチェンコが安定した歌唱とやや過剰ながらもしっかりした演技、スカルピア役のポノマレンコも好演。
最初に登場のアンジェロッティ役、コヴニルとカヴァラドッシ役のベンデロウは演技はともかく歌唱が安定せず、いまいちの感。
しかしながらメインの登場人物4人全員が死んでしまうというある意味過激なオペラですがジャジューラ指揮のウクライナのオケも劇的に盛り上げた演奏でした。個々の楽員のレベルは高くはありませんが。
第1幕最後のテ・デウムそしてトスカが城壁から身を投げるシーンでのティンパニの暴走に驚き。 リズム感が打楽器奏者には一番の命だろうに。。。
★★★★
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チョン・ミョンフン指揮
東京フィルハーモニー交響楽団第739回定期
1・ブラームス
ハイドンの主題による変奏曲
2・コダーイ
ガランタ舞曲
******* intermission *********
3・ドヴォルザーク
交響曲第7番ニ短調
2007.9.7.19:00 サントリーホール 2-C8-29
東フィルのサントリー定期公演、本来は4月から新シーズンになるわけですが
4月からサントリーホールがリニューアル工事に入ったために今晩の演奏会が
シーズン幕開けの公演となりました。
1曲目のブラームス/ハイドンの主題・・・ いまいち盛り上がりに欠けた感。
2曲目ガランタ舞曲 滅多にプログラムに載らない曲で楽しめました。
休憩後のドヴォルザークの7番は生で聴くのは多分初めて。
東フィルも情感溢れる演奏です。ミョンフンさんのドヴォルザークは8番に続いての体験、16型編成ですがコントラバスをチェロと同数の10人に補強しての
布陣でしたがこれが響きに安定感を与えて見事に当たりです。
テンポは若干遅めで雄弁な語り口、ミョンフンさんのドヴォルザークもなかなか良いですね。
管楽器も皆さん安定しておりドヴォルザークの民族性豊かな音色を表現。
アンコールに7番の3楽章再現部からフィナーレまでを演奏、大喝采でした。
★★★★☆
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キエフ・オペラ
プッチーニ
歌劇「ラ・ボエーム」全4幕
ミミ:イリーナ・セメネンコ
ムゼッタ:リリア・フレヴツォヴァ
ロドルフォ:イーホル・ボルコ
マルチェッロ:ペトロ・プリイマク
ショナール:ヘンナージィ・ヴァシェンコ
コッリーネ:ボフダン・タラス
ブノア:ヴァシーリ・コリバビュク
アルチンドロ:セルヒィ・コヴニル
パルピニョール:セルヒィ・パシューク
舞台監督,演出:ミコラ・トレチャーク
舞台美術:アンドリィ・ホロブツェフ
スタニスラウ・ペトロフスキ
舞台衣装:ナタリア・クチェリャ
合唱指揮:レフ・ヴェネディクトゥ
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場(キエフ・オペラ)管弦楽団
合唱:ウクライナ国立歌劇場(キエフ・オペラ)合唱団
指揮,演出:ミコラ・ジャジューラ
2007.9.8.13:00 新国立劇場オペラ劇場 4-4-57
6日に続きキエフ・オペラ公演、同じくプッチーニの歌劇で「ラ・ボエーム」
ミミ役のセメネンコは第1幕こそ不安定な歌唱でしたが2幕以降は調子を取り戻したようで佳演。むしろ出番は少ないがムゼッタ役のフレヴツォヴァのほうが張りのある声で小柄な体型も併せてミミ役に向いていたような印象。
カルチェ・ラタンの屋根裏に住む貧乏な若者4人、詩人ロドルフォ、画家マルチェッロ、音楽家ショナール、哲学者コッリーネ役のそれぞれの歌手達もまずまずの出来、彼らの身につけた衣裳が全く貧乏臭さが無いのがちょっと不自然。
第2幕のカフェ・モミュス前広場のシーンでは子役は登場せずウクライナ歌劇場の若手歌手達が演じたのも少し違和感を覚えたがまぁ良しとしましょう。
問題は4幕ラストの場面、ミミが亡くなりロドルフォが号泣、オケがフォルテで奏する場面で先日の「トスカ」に続きまたもやテンパニストが見切り発車のタイミングで飛び出し、しかも爆音に近い叩き方で興ざめ。
件の彼の顔は生憎、管理人の席からは見えないですが先日と同じテンパニストでしょう。相変わらずのリズム感の無さには再度驚きです。
★★★☆
開演前に先日急逝されたルチアーノ・パヴァロッティさんに関して、
字幕で”パヴァロッティ氏の冥福を祈るとともに生前彼が好んだ
本日の公演「ラ・ボエーム」をパヴァロッティ氏に捧げる”とのメッセージが流れました。
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アンドレ・プレヴィン指揮
NHK交響楽団第1599回定期
1・ラヴェル
組曲「マ・メール・ロア」
2・ラヴェル
ピアノ協奏曲ト長調
ジャン・イヴ・ティボーデ(ピアノ)
******** intermission ********
3・ラヴェル
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲
2007.9.15.15:00 NHKホール 2-R7-20
プレヴィンさんの生演奏での出会いは30数年前のロンドン響以来、このときのソリストはチョン・ミョンフンさんのピアノでチャイコの1番、メインはラフフマニノフ:交響曲第2番、アンコールにラフマニノフのヴォカリーズを演奏、今でも心に残る演奏会ですが確かプレヴィンさん、N響の定期には今から8,9年前にも来日しており(この時代は管理人は演奏会に足を運べるような恵まれた環境にはなかったので。。。) 録画で典雅なモーツァルトや確か今回も演奏されるBチクルスの曲目、武満徹:セレモニアル(今回と同じく宮田まゆみさんの笙)などを感銘深く聴いた記憶があります。
たしか珍しくマーラーの交響曲4番もプログラムにありました。
さて本日のCプロのオール・ラヴェル/プログラム、非常に充実した演奏でした。
最初の「マ・メール・ロワ」実にメルヘン豊かな演奏、N響の特に管楽器陣が見事な名技を披露、打楽器陣や繊細な表現の弦楽群ももちろんですが。
プレヴィンさん、1929年生まれですから今年79歳、椅子に腰掛けての指揮でしたが30数年前に聴いた時と指揮振りは基本的には変わりません。
彼の特徴である的確な指示と時に腕をぐるぐる回す指揮振りは懐かしさを覚えたくらいです。
ジャン・イヴ・ティボーデをソリストにピアノ協奏曲、安心して聴けたプログラムでオケもニュアンス豊かな伴奏をつけました。特に2楽章中間部からの池田昭子奏するイングリッシュ・ホルンの音色がピアノのソロよりむしろ心に沁みました。
やはり本日の白眉は「ダフニス&クロエ」全曲版の演奏でN響の楽員、素晴らしいスリリング&スピード感溢れる演奏を繰り広げました。 実はN響はドイツものが得意と思われていますがフランスものも意外に名演が多いのです。過去にはマルティノンやフルネ、さらに意外なのはシュタインさんなどの指揮でラヴェル、ドビュッシー、フランク、サンサーンスなど素晴らしい演奏が数多く残されています。
ダフニス・・・50分に及ぶ大作ですがいささかの弛緩も見られずプレヴィンさんの優雅な指揮のもとスケール豊かなドラマを作り上げました。
特に植松さんのテンパニを主軸に打楽器陣がインパクトのあるリズムを刻みコンマス堀さんもオケをがっちりリードして壮大な演奏でお見事。
特にフィナーレの息の長いコーダと少しひねりを見せたエンディングはプレヴィンならでは。 BRAVO!です。
もちろんホールは久々の熱狂的な拍手と歓声、もう少しその雰囲気に浸っていたかったのですが18時から次の大友/東響のコンサートが控えているので池袋(東京芸術劇場)へ向けてホールを後にしました。
★★★★★
******************************************************************** 大友直人指揮
東京交響楽団
1・マーラー
歌曲集「子供の不思議な角笛」より
番兵の夜の歌
ラインの小伝説
トランペットが美しく鳴り響く所
魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
原光
レヴェルゲ(死せる鼓手)
少年鼓手
マティアス・ゲルネ(バリトン)
******** intermission ********
2・ブルックナー
交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)
2007.9.15.18:00 東京芸術劇場大ホール 3-A-42
バリトンのゲルネさん、今や世界を席捲するバリトン歌手で何年か前に所沢ミューズで聴いたシューベルトもホールいっぱいに朗々とした声が響き渡りました。陰影たっぷりの表現を含めて。
本日の席は3階席でしたので残念ながらゲルネさんの声はストレートには届かずややぐぐもった感じ、声楽はやはり1階席がベストですね、しかし大友/東響の絶妙なオーケストレーション効果もあって50分近くの長い時間でしたが厭きさせずに聴かせてくれました。
ゲルネさん5曲目の原光、7曲目の少年鼓手での凛とした表現が印象的。
また東響ラッパ首席、佐藤友紀さんが見事な演奏で華を添えました。
ブルックナー:交響曲第7番、大友さんのブルックナーは初めて聴くことになります。オケ編成は16型でホルンが5にワーグナーチューバ4が追加されたくらいで特段の増強はなし。
全体にゆったりしたテンポで曲が進み、ここぞの時の最強音は東響ならではの非常に整った鮮烈な響きを聴かせます。
弦楽器群も柔軟な響きを聴かせますが特に2楽章でのボーマン率いるチェロの音色が何とも深みのある響きで強く印象に残りました。
5人のホルン隊が舞台下手、4人のワグチュー隊が上手に配置され、それぞれの楽器の音色の違いや合奏時の立体的な音響効果が上手く生かされていました。
これは大友さんのアイデアでしょうか。
前回のエルガーあたりでも感じていたのですが
大友さんの指揮、悠然としたスケールを感じさせます。音の強弱の対比の表現も鮮烈さを極めて、まことに若々しくも壮大な新しいブルックナー像を完成させました。 本日のコンサートマスターはソロ・コンマスの大谷康子さん。
★★★★★
*********************************************************************
ミューズ名曲シリーズ
小山実稚恵のご案内するピアノワールド
1・ラフマニノフ
前奏曲嬰ト短調作品32-12
前奏曲嬰ハ短調作品3-2
前奏曲変ホ長調作品23-6
2・ラフマニノフ
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調作品36(改訂版1931年)
3・リスト
愛の夢(3つの夜想曲)より第3番変イ長調
4・リスト
巡礼の年第3年より第4曲「エステ荘の噴水」
5・リスト
パガニーニによる大練習曲より第3番「ラ・カンパネラ(鐘)」
****** intermission ******
6・ショパン
ノクターン第20番嬰ハ短調「遺作」
7・ショパン
練習曲作品25-1変イ長調「エオリアン・ハープ」
練習曲作品25-7嬰ハ短調
8・ショパン
練習曲作品10-12ハ短調「革命」
練習曲作品10-3ホ長調「別れの曲」
練習曲作品25-11イ短調「木枯らし」
9・ショパン
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ作品22
10・ショパン
ポロネーズ第6番変イ長調作品53「英雄」
アンコール曲
1・ショパン
ノクターン第2番
2・ショパン
ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」
2007・9・23・15:00 所沢ミューズ・アークホール 1-R1-13
人気の小山実稚恵さんのピアノということでホールは超満員の入りでした。
渋めなパープル系の衣装で登場した小山さん、最初の短い曲、ラフマニノフの前奏曲嬰ト短調を終えてマイクをとり(MC)本日のプログラムの簡単な説明とご当地所沢に今年は度々来訪されたこと、中でも市内の小中学校へのアウト・リーチ活動のことなどを話されていました。休憩後にホール・ロビーにその時の様子の写真が展示されていました。小山さんのピアノを間直に聴けた子供たちは幸せですね。
さてプログラム2曲目以降はあまり間を置かずに続けて演奏されました。
特にラフマニノフのソナタ第2番、前半最後に演奏されたリストの鐘が技巧の確かさに支えられての熱演、後半のオール・ショパンのプログラムの流れもよく考えられたもので緩急、静動を上手く組み合わせた心憎い構成でした。
所沢市の文化振興事業団の主催なのでS席で1500円(管理人はミューズ会員のため更に10%OFF)のお得なコンサート、小さいお子さんもお出ででしたが概ね静かに聴き入っていた様子。
今日のような一流演奏家の一流の演奏にふれて音楽がどんどん好きになってくれれば嬉しいですね。
★★★★★
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