「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

20日 エトヴェシュ&N響定期/諏訪内



1・J・S・バッハ(ウェーベルン編)
   リチェルカータ


2・エドヴェシュ
   「セブン」(コロンビア宇宙飛行士への追悼)
     ヴァイオリンとオーケストラのための(2006)
     諏訪内晶子(ヴァイオリン)

************ intermission *****************

3・バルトーク
   管弦楽のための協奏曲


 2008.9.20.15:00 NHKホール 2-R7-20


作曲家としてのエドヴェシュがN響に初めて登場、自作の作品&指揮者としても。
ブーレーズ一派の一人だけあり 彼の指揮は実に明快でバルトークの
オケ・コンの演奏に如実に顕れていた。整ったバランスとお国ものの
ハンガリー民謡などのシーンでは情感も漂わす風でN響としても
この曲の最上の素晴らしい演奏の成果を示した。

この日の白眉はエドヴェシュの作品で弦5部はステージ前面に横並びに
しかもアトランダムに配置され、しかもホールのバンダ左右にヴァイオリン
の第1コンマス、2階客席後方の其々の通路に計4人のヴァイオリン奏者が配置
と実にユニークさも際立つ。

しかもステージ奥には4台の大小のドラが並ぶ様は聴く前から興味を
沸き立たせたがエレキ・ギターまで登場とは驚き。

亡くなった7名の宇宙飛行士の数に因んだ諏訪内のソロを含む7名の
ヴァイオリン・ソロが夫々のモチーフを奏でたり、7連音符の中に
諏訪内のヴァイオリン・ソロが静かにロング・トーンを奏でて終わる
という訳で 7(セブン)がキーワードになっている。

まるで宇宙空間の中に放り出されて四方からの音楽に包まれているよう
不思議な体験をした。

尚、この作品はルツェルン音楽祭とN響の委嘱によるもので2007年
9月6日にルツェルン音楽祭でブーレーズ指揮、諏訪内晶子のソロで初演、
この日の演奏会は日本初演の2日目となる。
★★★★★


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