「のり２・クラシカ」鑑賞日記

05日ソレイユ音楽コンクール・コンサート

　　　　　　入賞者及び入選者発表コンサート

曲目第１部●ピアノ部門

小林真央（入選）
ラヴェル:《鏡》より「悲しき鳥たち」「道化師の朝の歌」

樋口舞（入選）
ラヴェル:《鏡》より「海原の小舟」

山口裕子(入選）
デュティーユ:ソナタより第1楽章

野上華子（入選）
スクリャービン:幻想曲 op.28

和田絵美里（入選）
ショパン:練習曲 op.10-10
ドビュッシー:前奏曲集第一巻より「アナカプリの丘」「西風の見たもの」

小澤かおり（第3位、審査員奨励賞）
スクリャービン:ソナタ第3番嬰ヘ短調 op.23より第3、4楽章

鈴木智子（第2位、優秀賞）
ショパン:練習曲 op.10-3「別れの曲」
メトネル: おとぎ話 op.20

佐藤雄紀（第1位、音楽現代新人賞）
ラヴェル:《夜のガスパール》より第1曲「オンディーヌ」
ラフマニノフ:絵画的練習曲 op.39-9

**************** intermission ***************
第2部●声楽部門

宗佐和子(Sop)（入選）
ドニゼッティ:歌劇《アンナ・ボレーナ》より「私の生まれたあのお城」　

坂下忠弘(Br)（入選）
R.クイルター:《シェークスピアの詩による3つの歌曲》より第1曲、第3曲
コルンゴルド:歌劇《死の都》より「私の憧れ、私の想いは」

寺田千絵美(Sop)（入選）
中田喜直：アマリリス
マスカーニ：花占い
プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》より「私が街を歩けば」
グノー:歌劇《ファウスト》より「宝石の歌」　

遠藤千寿子(Ms)（入選）
ヴォルフ:《スペイン歌曲集》より「さあ、もう行くときよ、愛する人!」
ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》より「おお、むごい運命」

栗林瑛利子(Sop）（入選）
プッチーニ: 歌劇《トゥーランドット》より「王子様、お聞きください!」
ベッリーニ: 歌劇《清教徒》より「あなたの優しい声が」

中村洋美(Sop) （第3位、審査員奨励賞）
プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》より「氷の様な姫君の心も」
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》より「あの空高く、鳥達はさえずり」　

鈴木江美(Sop) （第2位、優秀賞）
チャイコフスキー:歌劇《イオランタ》より「悲しい涙など知らずに過ごした日々　
マスネ:歌劇《マノン》より「私が女王様のように路を行けば…(ガヴォット)彼等の声が甘い恋に誘う時」

留倫太郎(Br)（第1位、音楽現代新人賞）
チャイコフスキー：ああ、もしも君がほんの一瞬でも
リムスキー＝コルサコフ:グルジアの丘の上に
ドニゼッティ:歌劇《ピーア・デ・トロメイ》より「彼女を失って」　

　2009/8/5/18:00　東京文化会館小ホール M-32

第1部ピアノ部門の第2位入賞の鈴木智子さんの演奏から聴いた。
第2部の声楽部門を目当てに聴きに来たのでピアノについては割愛。

声楽部門の8人の出演者はさすがに後半の上位入賞者の出番に
なるほど、レベルの高い歌唱や表現力が見られた。

個人的には3番目に登場したｿﾌﾟﾗﾉの寺田千絵美、5番目のｿﾌﾟﾗﾉ、
栗林瑛利子、そして7番目に登場の第2位入賞の鈴木江美の3人が
特に印象に残った。
寺田さんの軽快でﾁｬｰﾐﾝｸﾞな歌唱と栗林さんのﾄﾞﾗﾏﾃｨｯｸな表現力、
そして今回のｺﾝｻｰﾄをご案内頂いた鈴木江美さんの堂々たる
ｽﾃｰｼﾞ･ﾏﾅｰと歌いっぷりに感嘆しました。

今回1位のバリトンの吉留倫太郎さんは東京芸大院に在学中で
表現はいささかぎこちなさが残るが非常に朗々とした魅力的な
声をしており今後が楽しみな人です。

コンクールですから当日の声のｺﾝﾃﾞｨｼｮﾝの条件などありますが
各人、自分に合った選曲も大事だなと感じ入った次第。
楽しいひと時でした。

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